4月27日(日本時間28日・日)米国フロリダ州サンライズのBB&Tセンターで開催される『UFCファイトナイト・フロリダ:Romero vs Jacare2』に、佐藤天(さとう・たかし/TRIBE TOKYO M.M.A/MMA14勝2敗)が参戦することが発表された。佐藤はUFCデビュー戦。対戦相手はMMA22勝11敗2分・UFC9勝8敗のベン・サンダースとなる。
1990年6月9日生まれの28歳、専修大学柔道部出身の佐藤は、2013年10月20日後楽園ホールで開催された「TRIBE TOKYO FIGHT~長南亮引退興行~」のオープニングファイトでプロデビュー。DEEP、PANCRASEで8連勝後、2015年に高木健太を相手に初黒星を喫したものの、その後、リヴェンジもきっちり果たし5連勝。2018年7月に元UFCファイターのグライコ・フランサに逆転の一本負けで苦杯をのんだが、2018年10月には豪州王者のマット・ベイルを相手に2R TKO勝利で復帰戦を飾り、今回、念願のUFC入りを実現させた。
2017年9月以来、UFC日本大会が開催されておらず、北米での日本人選手の需要が低くなる一方、国内・アジアでは日本人選手の選択肢も増えるなか、世界最高峰のUFCで戦うことにこだわり続けた佐藤。今回、オクタゴンでの戦いを実現させたことは、チームメイトで亡き秋葉尉頼との約束でもあったという。佐藤は、UFC日本広報に発表したコメントでも「UFCで勝つことは天国にいるチームメイトの秋葉尉頼との約束でもあります」と、UFC入りが目標ではなく「UFCで勝つこと」を秋葉と誓い合ったことを明かしている。
対戦相手のサンダースは、ジークンドー等の武術から、高校でレスリングを学び、現在はアメリカントップチーム・オーランドに所属しているベテランファイター。TUFシーズン6出身でUFC9勝8敗のほか、Bellatorでも7勝3敗と大きく勝ち越しており、ときに下になることも厭わず、ラバーガードからの仕掛けも見せるグラップラーだ。
佐藤としては、長南代表率いるTRIBE TOKYO M.M.Aでのきめ細かなトータルMMA、そして出稽古先の名将ヘンリー・フーフト率いるハードノックスで磨いた打撃も活かし、しっかりジャブを当て、組みの展開でも上を取って攻めたいところだ。大会会場となるフロリダ州サンライズのBB&Tセンターはハードノックスと近く、試合前の調整も万全で行えるだろう。
佐藤と同様にハードノックスで練習し、今回、ONE日本大会でミドル級王座を防衛したアウンラ・ンサンは、佐藤のUFC入りについて、下記のコメントをゴング格闘技の取材の際に語ってくれた。佐藤のコメントとともに紹介したい。
佐藤 天「UFCでの勝利を秋葉尉頼に捧げたい」
「TRIBETOKYOMMA所属、佐藤天です。この度、念願がかなってUFCと契約することになりました。自分は格闘技を始めるときに、UFCで勝てる選手になりたいという目標をもって、覚悟を持って格闘家としてのキャリアをスタートさせました。その目標の舞台、夢の舞台で戦えることをとても嬉しく思います。ここからが本当の勝負なので、勝つ覚悟をもってこの一戦に挑みしっかり勝ちを掴みとってきます。そして、UFCで勝つことは天国にいるチームメイトの秋葉尉頼との約束でもあります。なんとしても勝ってこの約束を果たし、勝利を秋葉に捧げたいと思います。皆さん日本から熱い声援をよろしくお願い致します!」
秋葉も一緒に連れてきました!!@Iyori0527 pic.twitter.com/95r39XqHw2
— 佐藤天 Takashi Satoh (@satotenten) April 22, 2019
アウンラ・ンサン「タカシ、僕の家に泊まって練習してくれ」
「タカシ、UFCでベン・サンダース戦が決まったね。タカシならやれる。試合前には僕の家に来て泊まってほしい。サトー・タカシはとてもナイスガイで、練習も真面目。彼とならとてもいい練習が出来るんだ。今月末の試合に向け、トレーニングを一緒にしよう。幸運を祈るよ。もうすぐ会おう!」