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【RIZIN】朝倉海の恐るべき進化とは? 対戦した昇侍、金原正徳らファイターが「朝倉海vs.堀口恭司 2」を予想

2020/10/05 17:10

金原正徳「待つことが出来る、いまの海は凄い」

 海の進化と成長を『待てるようになったこと』と語るのは、元UFCファイターの金原正徳だ。

 かつて、和術慧舟會HEARTSでのプロ練習で海と拳を交えている金原は自身のYouTubeで、「海が試合後のインタビューで『昇侍選手はフック系が強い』と、事前に自分も思っていたことを言っていて、マルちゃん(昇侍)はたしかにショートの距離がめちゃめちゃ強い。ロングレンジで真っすぐバンバンと打撃をやるんじゃなくて、泥臭くショートで打ち合うから、試合前の予想で自分は『海が舐めなければ』と言っていたのは、舐めてると打ち合っちゃうから、そうしなければ海有利と考えていた」と、その分析力を評価する。

 さらに、「最近の海の安定率の高さは『待つことができる』こと。昔、海と練習していた時に、『熱くなっちゃうと足を止めて打ち合っちゃう癖があるから、打って当たっても1回待って、相手の攻撃のリターンに合わせて攻撃したら、もっと自分がもらうリスクが無くなるよ。テイクダウンに入ることも出来るし、目も反応の良さもスピードもあるから、1個待てればもっとお前は強くなるよ』とアドバイスしたことがあったけど、いまはその通りの強い選手になってきた」と、決めどころでの冷静さがついてきたことを指摘。

「昇侍戦のときも、打ち合いになったときに、パッと打ち返しを見て右ストレートを入れた。堀口戦のときも当てて詰めて、堀口選手が大きく振ってきたのを待ってヒザ蹴りを入れている。ボクシングをやってテクニックがついて、そういう距離感だったりが出来たというのもあると思う。ああやって“待つことが出来る”ようになったのはほんとうに海にとって凄いことで、待てれば、彼はキックもパンチもボディも何でもできるから、その反応やスピードに対応できる選手はなかなかいない」と、その成長に舌を巻く。

 海が昇侍を下した同日、同じバンタム級で瀧澤謙太(フリー)と金太郎(パンクラス大阪稲垣組)が熱戦を繰り広げた。その金太郎のセコンドについたのが、PANCRASEストロー級王者の北方大地だ。

 北方は戦前、ベテランの昇侍について「強くて上手いから生き残っている」と評価し、「海選手は苦戦するんじゃないか。判定まで持ち込まれる」と予想していたが、大会後、「短い期間で試合に出て、あの試合を当たり前のようにやり遂げる朝倉海選手に恐怖を感じました。ほんとうに世界を目指しているなと感じますし、それぐらいのレベルでやっている。マススパーのようにじわじわと詰めて倒す。汗もかかず息も乱れていないように見えました。そして、まだまだ強くなっているという……次元が違う」と脱帽。

 さらに「(同門の後輩の)金太郎が(海と)『戦いたい』と言っていたこともあって、素直に評価できない自分がいたけど、あの試合を見て、いまの段階では一回りも二回りも違うと認めざるをえない。素晴らしいファイターでした」と、バンタム級で抜けた存在であるとした。

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