▼第8試合 ムエサイアムミドル級王座決定戦 3分5R
△柿沼 慶(ポゴナクラブ/BOM スーパーウェルター級王者)
ドロー 判定1-0 ※49-49、50-49、49-49
△プーパンレック(タイ/WMCインターコンチネンタル・ミドル級王者)
※王座は主催者預かり。
柿沼はスーパーウェルター級らしい強打を武器とする選手で、2018年12月にWMC日本同級王座を獲得すると、翌2019年4月には同インターコンチネンタル王座も獲得。同年12月には初回KO勝ちでBOM スーパーウェルター級初代王座に就き、2月に念願のIBFムエタイ世界スーパーウェルター級王者決定戦に臨んだが、古豪レック・エイワスポーツジムにTKOで敗れ世界王座奪取ならず。WMCインターコンチネンタル王者のプーパンレックを相手に再起戦に臨む。
1Rはローの蹴り合い。柿沼は時折左右フックを放つが、プーパンレックはガードが堅い。ならばと柿沼は左ボディを打つ。
2Rもロープを背負って戦うプーパンレックに柿沼は左ボディを2連打。プーパンレックはジャブ、右ストレート、右ミドルを軽く当てに行く。
3R、序盤は右ミドルで快音を響かせたプーパンレックだが、柿沼の左フック、右ストレート、ワンツーを浴びて頭が大きく揺れ動く。柿沼のパンチがプーパンレックを捉える場面が一気に増え、プーパンレックは鼻血を出す。
4R、プーパンレックはのらりくらりと動き、ジャブ、右ストレート、左右ミドルで柿沼を警戒させるが、柿沼は手数は少なめも左フック、左右の連打をヒットさせていく。
5R、柿沼の左フックにプーパンレックは右ミドルを蹴って組み付きヒザ蹴り。口を大きく開けてバテ気味のプーパンレックだが、柿沼のパンチをかわしてジャブを突く。最後までのらりくらりとかわしたプーパンレックを柿沼は捉えきれず、判定はドローとなった。
▼第7試合 WMCウェルター級 3分5R
〇栄基(エイワスポーツジム)
KO 4R 1分47秒 ※前蹴り
×KAZU(GTジム/蒼天塾/WMC 日本ウェルター級王者)
※KAZUが前日計量で100グラムオーバーしたが、栄基が試合を了承し減点を望まなかったため通常通りに行われた。
栄基はWMC日本タイトルで2階級制覇。今年は世界を目指す予定だったが、コロナの影響でかなわず今回は1階級上の王者と対戦する。KAZUは昨年12月にWMC日本ウェルター級王者となった。12月に予定されているBOMウェルター級王座決定トーナメント出場を狙う両者の対戦となった。
1R、サウスポーのKAZUは左右ロー、栄基は左手を伸ばしてけん制しつつ右ミドルを蹴る。KAZUの左ストレートをもらう栄基だが、ジャブを返す。
2R、栄基が右ストレートをヒットさせた直後にKAZUの右フックで転倒するがこれはスリップ。KAZUが前へ出てパンチと首相撲からのヒザ。栄基はコカす。
3R、栄基の放った左ストレートがKAZUのガードの隙間を縫ってアゴにヒットし、ダウンを奪う。続いて組んできたKAZUに右ヒジを直撃させて栄基が2度目のダウンを追加。
4R、左ヒジでグラつかせた栄基が前へ出る。右ボディストレートを突き刺し、KAZUが右フックを放ってくるとカウンターの右ミドル。KAZUはうずくまって栄基のKO勝ちとなった。