キックボクシング
ニュース

【RISE】皇治戦での那須川天心のように…“女帝”寺山日葵が理想とする戦い方

2020/09/30 17:09
 2020年10月11日(日)神奈川・ぴあアリーナMM『RISE DEAD OR ALIVE 2020 YOKOHAMA』で開幕のキックボクシング最強女王決定トーナメント「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」。  トーナメントに出場する、RISE QUEENミニフライ級王者・寺山日葵(TEAM TEPPEN)が30日(水)所属ジムにて公開練習を行った。  シャドーとミット打ちを披露した寺山は、緩急をつけた流れるようなパンチ、蹴り、ヒザ蹴りのコンビネーションと畳みかけるコンビネーションを繰り出し、好調ぶりを示した。  27日の那須川天心vs皇治戦に「刺激を受けましたね」と寺山。「圧倒的に、皇治選手が何もできなかったじゃないですか。それを見てやっぱり天心凄いなって思いましたし、自分もやってやるぞって気持ちになりました」  1回戦で対戦するerika(=名前の後ろにハートマーク/SHINE沖縄)については「ヒザ蹴りが得意というイメージもありますが、どちらかというと…言わない方がいいか(笑)。ヒザ蹴りも他のことも対策は出来ていると思います。フィジカルがけっこう強いのと、過去の試合がパンチでKOしているので、そこは注意しています。理想は自分がもらわず自分の攻撃だけを当てる、それこそ皇治戦での天心が理想ですが、erika選手も強いので、なるべくその理想に近づける試合がしたいなって感じです」、那須川vs皇治のような相手に何もさせずに圧倒する試合が理想だとした。  隣のブロック(勝者と11月の準決勝で対戦)ではsasori(NKB・テツジム)とシュートボクシング日本女子ミニマム級王者・女神(TIA辻道場)が1回戦を争うはずだったが、女神が負傷欠場。代わって平岡琴(TRY HARD GYM)がsasoriと対戦することに。 「普通にビックリしました。練習が終わって日付が変わる前くらいに知ったんですが。sasori選手と女神選手の前の試合(今年2月)は生で観戦していて客観的に楽しみにしていたので。でも平岡選手が入ったことでまた違う面白さが出てくるんじゃないかと思いました」  erikaとsasoriは戦い方が似ているのでは、との質問には「戦い方のタイプは似ていると思うので、(7月のsasoriとの)試合で得た反省点や経験を活かして練習している部分はあります。私が1回戦に勝ったとしてsasori選手と戦う可能性もあるわけじゃないですか。そのためにerika戦の対策をしつつ、その先にsasori選手がいるイメージでやっているところもあります」という。 「ずっと後ろに下がってしまった印象や左ストレートのもらいすぎとかあげるときりがないんですが、反省点と共に自分の中で良かった点も少なからずあったので両方活かして練習しています。私は気持ちが前に出すぎちゃって、自分が攻撃を打つ時に前のめりになってしまってバランスを崩すことが多いのでそこを指摘されます」と、いい部分と悪い部分の両方を理解して練習に取り入れている。  また、「どっちが上がってくるかは分からないですがsasori選手とやりたい気持ちはあります。前回の試合が延長で勝ってTEPPEN判定だ何だってどの試合でも言われているのですけれど、そこまで圧倒的に勝てなかったのでもう一回やって完全決着出来たらなと思います」と、sasoriと再戦して完全決着をつけたいとの想いもある。  11月1日(日)エディオンアリーナ大阪での準決勝・決勝のワンデートーナメントについては「1日2試合するのがプロではまだないので、そのイメージは今からしています。まだ直近の試合があるのでそこまで重視しているわけではないですが、手応えは感じています」と決勝トーナメントも意識し、トーナメントに必要とされる“運”については「特にあるわけでもなくなさすぎるわけでもなく。期待します(笑)」と笑った。  神村エリカ・トーナメントプロデューサーや平岡琴から緊張感がないと指摘されたことについては、「そう見えているならそう見えているのでしょうがない。そこまで気にしてないです。そうですかって感じでした。自分は自分の考え方、結局リングが全てなので気にすることなく練習しています。私はどちらかというと試合直前までわちゃわちゃするタイプなので、生ぬるいとか、もっと殺伐としろとか言われてしまいますが、試合ではもっとしっかりいくつもり。試合前にバチバチするのが得意ではないので、私のようなタイプがいてもいいかなと思いますが、求められているのが殺伐した感じなんでしょうね」と、悩む部分もあるようだ。 しかし、RISEの女王として「このトーナメント次第で女子キックボクシングが変わっていくと思いますし、今回限りで終わらせてはいけないので、来年・再来年と続けていかないといけないので責任を持っていきたいです。女子キックボクシングをもっと盛り上げていきたい。イロモノ扱いされてしまうところがあるので、そこから脱却すべく頑張りたいと思います」との固い決意を語った。  21日には大阪の『DEEP☆KICK』で弟の遼冴がDEEP☆KICK王者となり、「素直に嬉しいですね。ベルトを弟も巻いて負けていられないなって。まだまだ“寺山日葵の弟”でいてもらいたいので刺激になりました。もっとやってやろうと思った」と、弟の活躍に負けない姉でいたいとも話した。 さらには「一番は優勝するって気持ちですが、優勝してジャニーズに会いたいなって気持ちもあります」と、大好きなジャニーズと共演できるようになりたいと夢を膨らませていた。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント