2020年11月8日(日)東京・後楽園ホール『REBELS.67』の記者会見が、9月28日(月)都内にて行われた。
渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)がキックボクシング第2戦でJ-NETWORKミドル級3位・小原俊之(キング・ムエ)と対戦する。
渡慶次はパンクラスを主戦場とするMMAファイターだったが、2017年からミャンマーの超過激格闘技ラウェイに参戦。現在まで6勝4敗5分と本場ミャンマーの選手を相手に勝ち越しており、その勝利の中には2018年6月にミャンマーの英雄ソー・ゴー・ムドーをKOした試合や、同年12月にミャンマーで開催された国際大会の『KBZ グランドファイナル』でKO勝ちして日本人2人目の同大会王者に輝いた試合も含まれる。
新型コロナウイルスの影響でミャンマーの選手が来日できない状況のためラウェイの試合が組まれず、9月の『KNOCK OUT CHAMPIONSHIP.2』でキックボクシングルールに初挑戦。NKBミドル級4位・釼田昌弘(テツジム)を左ローと左フックでダウンさせ、3R1分59秒でTKO勝ちを収めた。
ミャンマーの子供たちのために現地で学校を建てるプロジェクトをボランティアで行っている渡慶次は「前回の9月13日から(キックボクシングを)やらせてもらいまして、勝利者賞の20万円を全額ミャンマーの学校に寄付させていただきました。その学校の工事が始まっています。今年(KNOCK OUTとREBELSの)MVPに賞金が出るってことで11月8日、12月6日も出て全部KOで勝って、何かしらの賞をいただいてそのお金をミャンマーの子供たちに届けていこうと思っています」と、ミャンマーの子供たちのために連戦に挑むという。
前回は73kg以下契約だったが、今回は70.5kg契約。「今は80.5kgです。前回73kgの試合で当日が81.5kgだったので、そこから落としています。気を抜かず体重制限して節制していけば問題ない」とした。
本来なら4月に行う予定だった(コロナの影響で大会が中止)「Ultimate Kick Boxingルール(オープンフィンガーグローブ着用、判定は無しで決着はKOのみ、5分1RでKOとならなかった場合は3分間の延長戦、有効技はパンチ、蹴り、ヒジ、ヒザ、投げで、両者が合意すれば頭突きもあり。さらに相手がリングに寝た状態になっても瞬時ならヒジ、パウンド、サッカーボールキック、踏みつけなど全ての打撃がワンアタックのみOK)での試合をやりたかった、とも。
「オープンフィンガーグローブでもやりたいですし、投げた後のワンアタックOKって僕に合っているルールだと思ったが、いかんせん相手がいない。誰もやりたくないみたいで。であれば、ふかふかのグローブを着けて、僕からすると難しい競技化されたルールでやらないとファイトマネーがもらえない。生活できないので。相手がいるルール、階級に行かざるを得ないと考えています」
同じ会見に出席したREBELS-REDフェザー級王者・安本晴翔(橋本道場)もMVPを狙っているとの話を聞くと、「マイクだけでは勝っていると思うので(安本は喋りが苦手)、そこで差をつけていくしかない。スピード、テクニック、容姿では勝てないので狂ったような戦い方とマイクで褒められるのはそこだけなのでそこを伸ばしていきます」とした。
(写真)RIZINで連続失神KO勝ちしている松倉 また、「松倉君が相手がいない、誰でも倒せるとTwitterでボヤいていたので、その攻撃を全部受けて倒してやったら盛り上がると思っていて、年末のRIZINに出れたらと思っています。ぱんちゃんのバーターでいいので大晦日に滑り込めたらいいなと思います」と、大晦日のRIZINでWPMF世界スーパーミドル級王者・松倉信太郎(TRY HARD GYM)と戦いたいとのアピールも行った。