2020年9月27日(日)さいたまスーパーアリーナ『yogibo presents RIZIN.24』にて、RISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)とRIZINキックボクシングルールで対戦するISKA K-1ルール世界ライト級王者・皇治(TEAM ONE)。
約1年半前から“KOダイナマイト”の異名をとった元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志のKOD LABで、皇治はボクシングを学んでいる。内山のことは“兄貴”と呼ぶほど慕っており、内山も「格闘家でここまでつるんでいる選手は皇治だけですね」と、皇治を可愛がっている関係だ。
その内山に今回の那須川戦での勝算を聞くと「正直言うと、天心の方が分はあると思います」と、冷静な答えが返ってきた。しかし、「ただ皇治には何か起こすんじゃないかって部分を感じられるんですよ。それに加えて必殺技がさく裂すれば、形勢が一気に変わることもあります」と、皇治にはなにやら必殺パンチがあると明かした。
皇治はニヤリと笑い「これは真面目な話、唯一、兄貴に効かせた技があるんですよ」と必殺パンチの存在を肯定する。
“KOエンペラー”と呼ばれながら41戦28勝のうちKOは10回。このKO率から皇治のパンチは軽いと見られているが、内山はそれを否定する。
「皇治の一番良くないところは堅いんだよね。試合になったら急に堅くなって肩に力が入る。でも、全体的にパンチの力み感がちょっとずつなくなってきて、最初の頃よりはインパクトが強くなっているので、試合で出せればもちろんのこと、普通にミットを持っている分には倒せるパンチはもう持っているんです」と、皇治はすでに倒せるパンチを身に付けているという。
皇治と内山は現在発売中の格闘技雑誌『ゴング格闘技』にて対談し、那須川天心戦のことはもちろん、KOパンチの生み出し方や皇治がこれまで何がいけなかったのか、皇治の打たれ強さなどについて語り合っている。“兄貴”を前にして珍しく皇治が真面目に格闘技を語り、年末へ向けてのプランなども明かす。
内山の協力を得て打倒・那須川天心へ向けて牙を研ぐ皇治は「格闘技界がひっくり返るかもしれないですよ」と予告している。