2020年9月22日(火・祝)エディオンアリーナ大阪・第1競技場で開催された『K-1 WORLD GP~K-1秋の大阪決戦』。その一夜明け会見が23日(水)大阪府内で行われた。
第8試合のスーパーファイト-63.5kg契約3分3R・延長1Rで、第6代Krushスーパー・ライト級王者・篠原悠人(DURGA)を延長戦の末に判定3-0(10-9×3)で降した第2代K-1 WORLD GPライト級王者&初代同スーパー・フェザー級王者の卜部功也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が出席。前夜の試合を振り返った。
「昨日は1年2カ月ぶりですが無事勝ててホッとしています」と、2019年7月のジュー・シュアイ戦以来の試合、そして2018年6月のブラックドラゴン戦以来となる勝利に安堵の表情。
記者から「勝利したのに表情が浮かないが?」と聞かれると「ただ寝不足なだけです(笑)。なんだかんだ試合は思っていた通りには動けなかったですね。反応でスピードが遅れている。篠原選手の対策もしっかりしていましたが、たまたまもらわなかっただけで今回の勝利は運もあったと思いました」と苦笑した。
ブランクに関しては「試合を重ねないと戻ってこないのはあります。足りなかった部分はあるので、そこもトレーニングに取り入れてやっていく感じです」と反省点を強化していくとし、「倒しに行かなかったからですね。お客さんとの勝負ができなかったです。自分自身が満足しただけです。そこの部分はプロとしてダメでしたね」と、プロの試合としては不合格と厳しい自己評価。
「嫌でしたね、試合が。昔みたいな感覚には戻れない。考え方も変わっていますし、ジムのことも考えながらやりくりしないといけないので頭を使いました。楽しむというよりは仕事感がありました。楽しいは楽しいんですが、昔はリングに上がって“おらーっ!”て感じだったんですが、今回は冷静にやれれいた。練習している時は他のことを忘れられます。夢中になれるのは幸せですね。その時間だけ嫌なことを忘れられる。今回の試合は練習のような感じでした」と、以前とは違う感覚になっている、とも。
試合後には「65kgでベルトを狙おうと思っているので3階級(制覇)を目指します」とマイクで宣言したが、その日のメインイベントで同門の山崎秀晃がK-1 WORLD GPスーパー・ライト級(-65kg)王者に。改めてそのことを聞くと「その階級には行かないです(笑)。一番スパーで効かされているのはヒデさんなんです。それくらい怖いので止めておきます。次は62.5kgで調整します。ヒデさんにも試合後、上げるの? って言われましたが、上げませんってすぐに言いました(笑)」と撤回。
「62.5kgでやり残した相手もいるっちゃいるので、頭に入っています。目標設定としてはありかなと。やはりお客さんとも勝負していかないといけないので」と、しばらくはライト級(-62.5kg)に専念するとした。「篠原選手には勝っていますが、ゴンナパーには負けているので」と、現Krushライト級王者ゴンナパーの名をあげている。