2020年9月22日(火・祝)エディオンアリーナ大阪・第1競技場で開催された『K-1 WORLD GP~K-1秋の大阪決戦』。その一夜明け会見が23日(水)大阪府内で行われた。
メインイベントでK-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の安保瑠輝也(team ALL-WIN)を1R1分19秒、左フックでKOしてタイトルを奪取した山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が出席。前夜の試合を振り返った。
「山崎としては集大成という結果で、しっかり試合ができたと思います。プロとしてはこれがK-1、これがゴールデンフィストという試合ができたと思います。手元にベルトがあることで満足しています」と、結果・内容ともに満足できるものだったと山崎。
自分の試合映像を見て「作戦というよりは長年やって来た組み立ての中で、臨機応変に試合で出せたら位なっているのが出ていた。いいタイミングでいたっくどでパンチが当たってくれた。日々の練習での何パターンかのひとつがハマってくれたと思います」と、練習の成果が出た結果だという。
試合後には、左ヒザの古傷を試合前に痛めていたことを告白したが「ヒザの調子が試合前にあまり思わしくない期間があったんですが、テーピングをしていたので、早期決着で済ませた方がいいということはなかったです。判定でも勝とうと思っていましたし、チャンスがあれば行こうと思いました。ひとつめのダウンを奪ったところでこれはチャンスだと思ったので行きました」と、ヒザに不安があったから速攻勝負に出たわけではないと話した。
リングに初めて息子を上げたことについては「いつか子供を上げたいなと思っていましたが、ワンマッチで上げてもカッコつかないので、K-1のベルトを獲った時に息子を上げたいと思っていました。ファンや仲間に支えられてここまで来れたので、ベルトというひとつの形で証明できたことは仲間も喜んでくれたし、連絡もたくさんありました」と以前から考えていたと言い、多くの祝福の言葉もあった。
今後の展開について聞かれると「安保選手からも連絡をいただき、階級をアップする予定だったが留めるとのことでした。平山(迅)選手も出てきたし、後輩の佐々木大蔵もいますし、スーパー・ライト級は激戦区で面白い階級になって行くと思う。僕はその中でゴールデンフィストの強打でK-1を率先して証明していく存在になりたいと思っています」と、群雄割拠のスーパー・ライト級でK-1を象徴するような存在になりたいと意気込む。
同大会で復活勝利を果たし、スーパー・ライト級で3階級制覇を目指すと宣言した同門の卜部功也については「功也は優しい子なのでやりたくないと言っていましたが、いや僕もやりたくないですって(笑)。功也は昔から天才だと思っていたし、攻撃力も目も良いので。もしかしたら来るかもしれないですよ。そわそわしています(笑)」と、もし階級を上げてきたら強敵になるが、同門対決はないだろうとした。
そして「念願のベルトが来てK-1で生きた証を証明できた。Krushの時代ではメインをやらせもらっていた中で、K-1では若い選手が後ろで僕が中盤になってきて自分が二流・三流なのかなって思った時期もありましたが、努力してベルトを獲って証明できたので これからは胸を張ってチャンピオンとしてしっかりK-1を見せていきたい」と王者としての所信を表明した。