配信会見で関西地区での放送がなくなったことを謝罪した榊原CEOと皇治 (C)RIZIN FF
2020年9月27日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催される『yogibo presents RIZIN.24』に向け、9月23日(水)15時からRIZINが緊急配信会見を行った。
会見には榊原信行CEOと、同大会のメインイベントでRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)との対戦が決まっているISKA K-1ルール世界ライト級王者・皇治(TEAM ONE)が出席。
21日から自身のSNSにて「約束は守る為にあるもんやからな。約束を守らんかったら全て崩れてまうよ」「近々、会見か何かやるわな」「K-1大阪、イケてたな。次は RIZIN。必ず試合成立させてひっくり返したるよ。楽しみしとってな」と、意味深な投稿を繰り返していた皇治。もしや試合消滅かとの心配もされたが、会見で榊原CEOはきっぱりと否定。
冒頭で榊原CEOは「今回全国ネットで放送させていただくとご案内をさせていただいていましたが、最終的に関西地区ではRIZINではなく阪神タイガースの試合が放送されることになりました。このビッグマッチを、皇治選手と天心選手の試合をまとめさせていただく交渉をする中で、大阪出身である皇治選手および皇治陣営の皆さんにはゴールデンでの放送もあるし、しっかり応援したろうとの思いでここまでご協力・ご支援をいただいています。そういう方々を落胆させてしまったことだと思いますので、まずはそこを主催者としてご報告すると共に申し訳ないという想いをお伝えできればと思います」と、皇治のファンが多い関西地区で『RIZIN.24』が当日放送されないことを謝罪。
続いて「天心選手とのビッグマッチに皇治選手が出てくる中で関西での放映があるということで皇治選手もずっとそれを前提に出場してもらうということで交渉していたので、話が変わってしまった部分があるんですけれども。間違っても皇治選手は関西地区での放送が無くなることは数日前まで知りませんでした。
我々も関西地区にはたくさんファンがいるので、関西の選手もたくさん出ていただくので放送していただけないのは残念なことですが、それで全てがなくなるわけではなく、北海道から沖縄まで皇治選手のファンはたくさんいるので、皇治選手にはもう一度モチベーションを持ってもらってこの試合に臨んでもらうと。
一旦は陣営を含めてご支援をいただいた人たちに皇治選手の顔もないし、試合消滅かみたいな話も一時ありましたけれど、最終的に皇治選手の決断で関西地区の人には残念な結果になりますが、全国のファンに戦う姿を見せるのが男だと。この試合がなくなるということにはなりませんでした。それは皇治陣営のみなさんにも感謝したい」と説明した。
どうやら関西地区でも当日放送(皇治vs那須川天心はライブ放送予定)があることを前提として、皇治がこの試合を受けたとの理由もあり、「約束が違う」とのことから皇治だけでなくその関係者から抗議があったことが今回の皇治のSNSの投稿につながったようだ。
会見に同席した皇治は「人によって価値観は違うと思いますが、関西のファンに対して申し訳ないというのが凄くあって。自分と榊原さんの中の話で全国放送という話があったので。大阪とか関西以外の人たちからすればそんなことかよと思うかもしれないけれど、関西のファンからしたら大きいことやと思うので。大阪のファンの方たちとの約束を守れなかったことが凄く悔しくて。自分からも約束が守れなくてすいませんと謝りたいです。
かといって試合消滅かって話も多かったですし、関西のファンからは試合しなくてもいいって声もあったみたいですけれど、全国のファンからしたらそれは関係ない話なので。自分も全国にファンがいてくれていると思っているので、天心を引っ繰り返すということは何一つ変わらないので、自分は榊原さんとたくさん話をして、しっかりRIZINを盛り上げたいですし、格闘技界を盛り上げたいのは変わらないので、あと4日後には日本を引っ繰り返すというモチベーションは何一つ変わってないです。いつも俺が言っている反骨精神に火が付いて、よりいろいろなものを見返してやろうと今回の件は燃えています。関西のファンはガッカリしているだろうけれど、そこは試合で見せるので、皆さんぜひ応援してくれれば嬉しいなと思います」と、ファンにメッセージを送った。