「K-1 WORLD GP~K-1秋の大阪決戦」2020年9月22日(火・祝)エディオンアリーナ大阪・第1競技場
▼メインイベント(第11試合)【出版オーディション株式会社Presents】K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチ 3分3R・延長1R×安保瑠輝也(team ALL-WIN/王者)[1R 1分19秒 KO] ※左フック〇山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/挑戦者)※山崎が第5代王座に就く。安保は3度目の防衛に失敗。
安保は2019年6月、ゲーオ・ウィラサクレックを延長戦の末に判定で破り、第4代王座に就いた。12月28日にはゲーオを相手に初防衛戦を行い、またも延長戦の末に判定勝ち。2020年3月にはわずか3カ月のスパンで2度目の防衛戦に臨み、不可思を判定に下している。
山崎は伝統派空手からキックボクシングに転向し、2009年12月にKrushデビュー。強打と多彩な蹴り技で白星を重ね、Krushでライト級とスーパー・ライト級で2階級制覇を達成。その後はK-1で活躍していたが今年1月に古巣のKrushへ4年2カ月ぶりに参戦し、堀井翼をKO。3月のK-1では寺島輝もKOし、現在4連勝、3連続KO勝ち中と絶好調。
両者は2018年12月のK-1大阪大会で激突。そのときは大激闘の末に安保が延長Rで、ハイキックを決めてKO勝利を飾り、この一戦は「K-1 AWARDS 2018」のベストバウトにも選出された名勝負となった。同じ大阪で名勝負の再現となるか。
1R、山崎が右の強打と左ミドルで前に出る。安保は左右に構えをスイッチしつつ、サイド構えも見せる。山崎は飛び込んでの右ストレートをクリーンヒットさせると一気にラッシュ。強打を次々と浴びせて右フックでダウンを奪う。
立ち上がった安保へさらに攻撃を加えようとする山崎に、安保は飛びヒザ蹴り。山崎は左フックで迎え撃つ。着地した安保が右フックを打とうとしたところへ山崎の左フックがビッグヒット。もんどりうって倒れる安保。山崎が豪快なKO勝ちでついにK-1王座を奪取した。
試合後、リング上で山崎は、「皆さん、今日はたくさんの応援、ほんとうにありがとうございました。大阪ってことで、地元の京都からも高校の仲間、中学の仲間、東京の町田・成瀬のみんな、大阪まで応援、ほんとうにありがとうございました。ここまで怪我も多くて、苦しい道のりで諦めかけたときもありましたけど、やっぱり皆さんのご声援の後押しで、ここまでやってくることが出来ました」とファンに戴冠の喜びを語った。
さらに、「僕は小さいときからK-1が好きで、魔裟斗選手に憧れて上京して、いろんな格闘技ありますけど、やっぱりK-1が一番、大好きで、この舞台を目指して、上京して頑張ってきたので、今日、この日、このベルトを持って迎えられたのが嬉しい気持ちでいっぱいです。来年には第二子が、奥さんのお腹に赤ちゃんがいて、2月にまた赤ちゃんが生まれることになりまして、お父さんまだまだ頑張っていきます。さらにこのベルトの価値を上げていくために頑張りますんで、今後ともご声援とご指導のほど、よろしくお願いします。今日はほんとうにありがとうございました」と、第2子を授かった報告とともに、王者としての意気込みを語った。
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▼セミファイナル(第10試合)スーパーファイト -58kg契約 3分3R・延長1R×江川優生(POWER OF DREAM/K-1 WORLD GPフェザー級王者)[判定0-2] ※29-30、30-30、28-30〇椿原龍矢(月心会チーム侍)
江川は2013年10月に高校生でプロデビュー。高いボクシングスキルを武器に連勝を重ね、2019年1月にKrushフェザー級王座を奪取。6月には初防衛を果たし、11月の第3代K-1フェザー級王座決定トーナメントでは3試合連続初回KOで王座に就いた。「K-1 AWARDS 2019」MVPにも輝いている。怪我のため12月の武尊とのエキシビションマッチ以来試合から遠ざかっていたが、今回王者としての第一戦を行う。
ノンタイトル戦ながら王者との対戦というチャンスを迎えた椿原はK-1甲子園2017 -55kg王者。2020年7月にフェザー級に階級を上げ、その一戦目ではかつて江川に勝利した桝本翔也を左ハイキック一発でKOに仕留めた。
1R、両者軽快なフットワーク。江川がプレッシャーをかけてくると椿原は前蹴り。江川がコンビネーションパンチを打つと椿原もかわしながら打ち合う。回り込んでの左ミドルも当てる椿原。江川は右フックから左フックで詰めるが、椿原はすぐにフットワークで離れる。江川の左ボディには右アッパーを合わせに行く椿原。さらに前蹴りで江川と距離を取る。
2R、江川の入り際をジャブ、テンカオ、前蹴りで迎え撃つ椿原。すぐにフットワークで回り込んでその場に止まらない。江川が追いかける形となり、左右フックを当てに行くも椿原がフットワークでかわす。椿原がボディへヒザを突き刺す。椿原のディフェンス、そしてカウンターが際立った。
3Rもフットワークで動き回る椿原。江川が攻めてくるとカウンターを合わせに行く。ジャブで距離を取り、江川が入って来るとヒザを突き刺す。前蹴りで距離を取り、フットワークを止めずにパンチをコツコツと当てていく椿原。江川は強引に詰めていくがなかなかパンチを椿原に当てることが出来ず、ガードの上からハイキックをもらう。3R終了のゴングが鳴ると、椿原は手を上げて笑顔で歓声に応えた。
判定は2-0で椿原の勝利。江川の強打を封じるテクニックを見せてポイントアウトした。感涙にむせぶ椿原は「この試合組ませてもらって大番狂わせを起こすと言っていたけれど、心が辛くなる時もありました。けど勝ててよかったです。今回ベルトないけれど、もしいけるんだったらベルトに挑戦させてください。リングの上からベルトに挑戦させてくださいって言うのが夢だったので、今日は勝ててよかったです。月心会3連勝、やったーっ!」と、高らかにタイトル挑戦とチームの3連勝を宣言した。
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▼スペシャルエキシビションマッチ 2分2R―武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者)[勝敗なし]―才賀紀左衛門
武尊は11月3日(火・祝)福岡国際センターで開催される『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』にて、Krush同級王者レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)とのタイトルマッチが決定している。
才賀は8月25日に行われた記者会見でK-1への参戦が発表されたばかり。会見で才賀は「好きな人間(武尊)と殴り合うのは嫌なので、江川選手の57.5kgを狙っていこうと思いますと、60kgでも戦えるがK-1 WORLD GPフェザー級王者・江川優生に狙いを定めるとした。そのため、両者がエキシビションとはいえリングで拳を交えるのはこれが最初で最後になるかもしれない。
1R、サウスポーの才賀は左ストレートを武尊に浴びせ、武尊は左ロー、左ミドルを蹴って右フックを命中させる。才賀が胴廻し回転蹴りを放つと、武尊もすかさず胴廻し回転蹴りを返す。武尊の厳しい蹴りが快音を発した。
2R、構えを左右に変える才賀に武尊は笑みを浮かべながらどんどん前へ出てパンチとローを浴びせていく。連打にローキック、前蹴り、左ミドルと攻めまくる武尊。才賀はパンチをかわして左を放っていくが、武尊が強烈な連打。最後は武尊が胴廻し回転蹴りを放って終了。
才賀は「つよっ、あぶなっ。久しぶりにK-1に帰ってこれてみんなの前で武尊とエキシビションだけどやらせてもらって、自分の実力がこの辺なんやって分かった。武尊のおかげでK-1に戻ってこれたので、顔に泥を塗らないように57.5kgの江川(優生)君のベルトをしっかり獲りに行きたいと思います」と、改めてK-1フェザー級王者・江川の首を狙うと宣言。
笑顔の武尊は「久々のK-1ということでどうしてもお客さんの前で試合がしたかったので、ちょうどこのタイミングで紀左衛門君が帰ってきてくれたので。紀左衛門君はいろいろな団体に出て最後にK-1を選んでくれたので、エキシビションですけれどいつも通りの体重に絞って今日を迎えました。エキシビションできてよかったです。これから紀左衛門君が面白い試合をしてくれると思うのでよろしくお願いします。僕は11月に福岡でタイトルマッチをやるので応援よろしくお願いします。絶対に勝ちます」と、次回のレオナ・ペタス戦での必勝を誓った。
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▼第9試合 スーパーファイト K-1女子ミニマム級 3分3R・延長1R×MIO(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)[判定0-3] ※28-30、29-30、28-30〇高梨knuckle美穂(Y’ZD GYM/第2代Krush女子アトム級王者)
MIOは元シュートボクシング日本女子ミニマム級王者で、シュートボクシング女子軽量級のエースとして活躍したが、2019年7月に突如シュートボクシングからの引退を発表。同年8月24日にはエディオンアリーナ大阪にて開催された『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~日本vs世界・5対5&スペシャル・スーパーファイト in 大阪~』のリング上に現れ、「K-1ファンの皆さん始めまして。この度、K-1への参戦が決定しましたMIOです」とK-1電撃参戦を表明。
高梨は2018年9月に『KHAOS』でプロデビューし、強打を武器に4戦全勝(2KO)。2019年5月の第2代Krush女子アトム級王座決定戦でC-ZUKAをKOして王座に就き、同年10月にはパヤーフォン・アユタヤファイトジム(タイ)を延長戦の末に降して初防衛に成功している。Krush女子アトム級王座は返上し、一階級上の女子ミニマム級に転向すると6月の真美戦でダウンを奪って勝利。その場でMIOとの対戦をアピールした。
1R、、ワンツーで仕掛けた高梨にMIOも正面から打ち合いに応じる。離れるとMIOが前蹴りと右ミドル、高梨はローを蹴りつつ右ストレートを打っていく。高梨の左フック、右ストレートにMIOがややのけ反る。MIOの左ミドルに右ストレートを合わせに行く高梨。MIOからの攻撃に高梨はパンチを必ず合わせる。
2R、高梨はジャブから右ボディ、そして右フック。MIOは得意の右ストレートを放つが、距離が足りていない。MIOの右に高梨が右を返し、MIOがのけ反る。MIOの攻撃に必ずパンチを合わせ、自分からもワンツーを当てていく高梨。MIOは打ち終わりも狙われてリズムに乗れない。
3Rも打ち終わりに右ストレートをもらう高梨。MIOもようやく右ストレートをクリーンヒットさせるが、高梨のパンチを顔面にもらう場面が目立つ。右をヒットさせても返しの連打をもらってしまうMIO。手数でもヒット数でも高梨が上回る。打ち終わりに高梨のパンチをもろに顔面にもらってしまうMIOは最後までペースを取れず、判定3-0で高梨がMIOにK-1の洗礼を浴びせた。
高梨は何度も首を捻り、納得のいかない表情で「今日の試合、絶対KOすると決めていたんですが気持ちがそこまで出し切れなくて。KO出来そうだったのに出来なくて悔しいです。でも格上相手に手応えは感じたのでもっとレベルアップは出来ると思います。家族とか友だちとかこんな中、応援に来てくれてありがとうございました」と試合を振り返った。
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▼第8試合 スーパーファイト -63.5kg契約 3分3R・延長1R〇卜部功也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第2代K-1 WORLD GPライト級王者&初代同スーパー・フェザー級王者)[延長R 判定3-0] ※10-9×3×篠原悠人(DURGA/第6代Krushスーパー・ライト級王者)※本戦の判定は28-26、28-28、27-27。
卜部は2009年3月にプロデビューし、K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japanトーナメントで準優勝。2015年1月にはトーナメントを制覇してK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級初代王座を獲得。2016年にはK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント優勝、2018年3月にはK-1 WORLD GPライト級王座を奪取して2階級制覇を達成した。
高度なディフェンステクニックとカウンターテクニックを持ち、国内外の名だたる強豪を次々と撃破。長くトップに君臨していたが、2019年3月に後輩でもある林健太に敗れ、ライト級王座を奪われた。2019年7月に再起戦を行うもジュー・シュアイにまさかの初回55秒KO負け。引退をにおわす発言もしていたが、約1年2カ月ぶりに復帰。
対する篠原は高校生時代にK-1甲子園2015 -65kgで優勝し、2016年4月にK-1初参戦。2018年K-1ライト級世界最強決定トーナメントでは1回戦でゴンナパーをKOする大番狂わせを起こして3位になり、2018年8月にはKrushスーパー・ライト級王座に就いた。同王座は返上してライト級に本格転向し、昨年3月には大沢文也、8月には川崎真一朗に勝利して今年6月、ゴンナパー・ウィラサクレックが保持するKrushライト級王座に挑んだが判定で敗れ王座奪取ならず。
1R、サウスポーの卜部は左ミドルを蹴っていき、篠原は右ローを蹴り返す。左へ回り込みながら左フックを狙う篠原。卜部が距離を詰めていくと右ストレートの強打を放つ。卜部は圧力をかけつつジャブと左ボディストレート、そして左ミドル。
2Rが始まってすぐ、卜部が飛び込みざまのワンツーでダウンを奪う。続く左ストレートで篠原はスリップ。ジャブを出しながら前へ出る卜部に篠原は下がりながらジャブと右ストレート、卜部は左ミドルをヒットさせる。ワンツーでグラつかせた卜部が詰めると、篠原も負けじと左フックを叩きつけて卜部のバランスを崩す。ジャブと左ミドルで距離を取る卜部。
3Rが始まってすぐ、卜部のジャブに篠原が飛び込んでのワンツーでダウンを奪い返す。まるで立場を入れ替えた2Rの再現シーンのようだった。卜部の左ミドルが快音を発し、篠原はガードを下げる。ワンツーで前に出る卜部は左ボディと左ミドルで篠原の身体をくの字にさせるが、篠原も右フックで卜部をグラつかせる。左ミドルと左ボディで篠原を苦しませる卜部。さらにヒザ蹴り。耐える篠原。
本戦の判定はジャッジ1名が28-26で卜部を支持したが、28-28、27-27でドロー。延長戦へ突入した。卜部は右目が腫れている。
両者ともジャブを突き、卜部は左ミドル、篠原は右ミドルを蹴る。ジャブと左ミドルでペースを握る卜部。篠原はワンツーで勝負をかけるが、卜部はヒットを許さない。卜部の左ミドルで右腕を潰されたか、最後は篠原の右が出なくなり、卜部が蹴って終わった。
判定は3-0で卜部の勝利。変わらぬテクニシャンぶりを発揮して、復活の勝利を飾った。卜部は「1年2カ月ぶりに帰ってきました。そして今回の勝利で自分のキャリアで50勝目になります。祐天寺にジムをオープンして今日、会員さんが応援に来てくれています。子供も出来ていろいろ背負うものがありますが、背負うというよりも力になっています。65kgでベルトを狙おうと思っているので3階級(制覇)を目指します」と、K-13階級制覇を目指すと宣言した。
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▼第7試合 スーパーファイト K-1スーパー・ウェルター級 3分3R・延長1R〇和島大海(月心会チーム侍)[2R 0分59秒 KO] ※左ローキック×ラーシーシン・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)
和島は第1回K-1アマチュア全日本大会優勝など、アマチュア大会で数々の実績を残して2016年7月にKrush初参戦。サウスポーから繰り出す破壊力十分のパンチと蹴りでKO勝利の山を築き、戦績は12勝(10KO)4敗。3月の第3代K-1スーパー・ウェルター級王者決定トーナメントではアワターン(タイ)、城戸康裕を破って決勝へ進出するも、木村“フィリップ”ミノルに敗れて準優勝。 ラーシーシンは、タイのビッグマッチ『TOP KING』や『MAX MUAYTHAI』などの大会に出て外国人選手を撃破している重量級ムエタイ戦士。2019年11月に『KNOCK OUT』で日菜太と対戦し、左右に構えをスイッチしての左右ミドルキックで日菜太を苦しめ、5Rにはハイキックを浅くだがヒットさせている。この試合は判定2-0(50-49、49-49、50-48)で敗れているが、国内70kg級トップクラスの日菜太と渡り合う実力を示した。
1R、身長で上回るサウスポーの和島が左ハイで先制すると、ラーシーシンは左ミドルを返す。ラーシーシンはかなり強い右インローを蹴るが、和島も負けじと強烈な左インローで快音を響かせた。ラウンド終了間際、和島がラーシーシンの右ローへ飛び込みざまの左アッパー。これで押され気味に倒れたラーシーシンはダウンを取られる。不服そうな顔のラーシーシン。
2Rも蹴り合いが続く。和島が強烈な左ローで快音を響かせ、ラーシーシンにロープを背負わせると、1R終了間際の時と同じように右アッパーから左ローでダウンを奪う。アッパーが効いたか、ラーシーシンは目を見開いて身体を痙攣させ、和島が豪快なKO勝ちを飾った。
和島はマイクを持つと「地元大阪でKOできてよかったです。僕がこのリングに立てるのは皆さんのおかげですが、今日は一番応援してくれているお父さんの誕生日なんです。僕はもっと強い選手をいっぱい倒して、木村選手にリベンジを狙いたいと思います」と、勝ち続けて木村“フィリップ”ミノルと再戦したいと語った。
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▼第6試合 スーパーファイト スーパー・ライト級 3分3R・延長1R×不可思(クロスポイント吉祥寺/KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者)[判定0-3] ※24-30×3〇平山 迅(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
不可思は様々な団体で試合を行い、合計5本のベルトを獲得。2019年6月にK-1へ初参戦、佐々木大蔵に流血TKO負けを喫して初陣を勝利で飾れなかったものの、10月の『Krush』では喧嘩屋・堀井翼にTKO勝ちして再起。2019年12月には大和哲也にKO勝ちし、2020年3月にK-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の安保瑠輝也に挑戦したが判定で敗れ王座奪取ならなかった。
対する平山はパンチを武器に真っ向勝負を展開。戦績は16勝(9KO)15敗3分だが、渡部太基、塚越仁志、牧平圭太、木村“フィリップ”ミノルといった歴代KRUSH王者たちと拳を交えてきた。2019年4月に大阪から上京してシルバーウルフ所属となり、4月のKrushで竹内悠希にKO勝ち。しかし、8月のK-1では山崎秀晃に判定で敗れ、12月のK-1では中野滉太にKO負けして連敗中。
1R、肉体改造をしたか身体つきが違う平山がジャブを鋭く突き刺していく。不可思も負けじとジャブを突く。ステップで回り込む平山へ不可思が右ロー、平山を正面に置くと不可思は右ストレートを伸ばしていく。不可思の強い右ローに平山の足が止まるが、平山の右ストレートがクリーンヒット。平山のジャブをもらい続ける不可思は、ジャブを放った直後のリターンで左ストレートをもらってダウンを喫した。
2Rも平山はジャブから右ストレート。ステップも多用するこれまでとは違うスタイルだ。不可思は右ローを蹴って右ストレート。ガードを固めて前に出る不可思だが、平山のジャブはそのガードの隙間を縫う。アゴが上がる不可思だが、平山は不可思の右ローを嫌がり始める。不可思は左右フック、左ボディ、右ストレートを打ちながら右ローでダメージを与えていく。不可思逆転の流れになってきたと思われたが、ラウンド終了間際の右ストレートに左フックのカウンターをもらって不可思がダウン。
3R、平山は前蹴り、右アッパーを突き上げ、ステップで不可思の右ローをかわす。右ローを狙った不可思が平山の左アッパーでこの試合3度目のダウン。右ローを蹴られながらも前へ出る平山がジャブ、右ストレート、左フックで不可思を追い込んでいく。それでも右ローを連打していく不可思。耐えてパンチを打つ平山。不可思は最後に右ストレートで逆転を狙ったが、倒すことはできず平山が大差の判定勝ちを収めた。
▼第5試合 スーパーファイト クルーザー級 3分3R・延長1R×加藤久輝(ALIVE)[延長R 判定0-3] ※8-10×3〇杉本 仁(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)※本戦の判定は30-29、29-29、29-29。
加藤はハンドボール出身で日本代表も経験。2009年から大道塾で空道を始め、2010~2014年全日本体力別重量級5連覇と2010・2012・2013全日本無差別優勝を達成。2013年からはMMAに参戦し、HEAT、Bellator、RIZINで活躍。2018年6月からはK-1にも参戦し、2連勝で2019年3月にK-1 WORLD GPクルーザー級王者シナ・カリミアンに挑戦したが判定負け。再起戦でK-JeeにKO勝ちするも、2020年3月のタイトルマッチでの再戦では王者K-JeeにKO負け。今回が再起戦となる。
杉本はプロデビューから無敗の快進撃を続けていたが、9戦目でK-Jeeに敗れて初黒星。その後も4勝(4KO)でK-1初代クルーザー級王座決定トーナメントに臨むも準決勝で敗退。2019年のKrush初代クルーザー級王座決定トーナメント準決勝でK-Jeeに敗れて試合から遠ざかり、今回約1年4カ月ぶりの復帰戦を迎える。
1R、サウスポーの加藤は左ミドルを蹴りながら前へ出て、杉本は右ミドルを返す。加藤は左ストレートを伸ばして一気にラッシュ。杉本にロープを背負わせる。その後も加藤の左ストレートを浴びる杉本だが、杉本も左フックを返す。加藤の左フックでフラフラとなる杉本はダウン寸前まで追い込まれるが、何とか持ち直して右ハイ、右ストレートを返していく。
2R、ゆっくりと前に出る杉本へ加藤は左ストレートを顔面とボディへ突き刺す。距離が詰まって来ると杉本は左右でボディを狙い撃ち。これで加藤の動きが止まり、コーナーやロープを背にする。杉本は右ストレートもヒットさせ、ようやく右インローも当たり始める。 3R、バテ気味の加藤に杉本が左右フック、右ハイキックを仕掛けていき、加藤をコーナーへ追い込むが加藤も打ち返す。至近距離でのパンチの打ち合いが続き、杉本も疲れが見える。本戦の判定はジャッジ1名が加藤を支持したがドロー。延長戦へ。
延長Rが始まった直後、加藤の左ローに杉本が右ストレートを打ち抜いてダウンを奪う。一気に詰める杉本が左右フック、アッパー、左右ボディの連打。加藤はロープを背に耐え、バックハンドブローで反撃。一瞬怯んだ杉本だが、細かくパンチを入れていく。加藤も左アッパーを突き上げる。右フック、右アッパー、右ローで杉本が攻め、加藤は左アッパーと最後に起死回生を狙った胴廻し回転蹴りを放ったが不発。
杉本が判定勝ちで、復帰戦にして加藤を破る金星を得た。杉本の台頭で今後のクルーザー級戦線が面白くなりそうだ。
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▼第4試合 スーパーファイト ライト級 3分3R・延長1R〇朝久泰央(朝久道場)[2R 0分56秒 KO] ※左ハイキック×弘輝(team ALL-WIN)
朝久は福岡在住で、兄・朝久裕貴と共に兄弟で活躍するファイター。現Krush王者のレオナ・ペタスには2敗を喫しているが、大沢文也、大岩龍矢、安保璃紅、山本直樹らを撃破し、2020年3月には現K-1ライト級王者・林健太から番狂わせの勝利を奪った。これを機にスーパー・フェザー級からライト級に転向して今回の試合を迎える。無尽蔵のスタミナから繰り出す攻撃と変幻自在のファイトスタイル。戦前には「今まで味わったことのない痛みと絶望をリングの上で教えてあげよう」と宣言している。
弘輝は2020年6月にKrush初参戦を果たしたサウスポーで、初陣ではSEIYAを3Rでマットに沈めた。その試合では打ち合いでの強さを見せつけている。朝久の言葉には「教えて欲しいですね。味わったことがないので。向こうが逆に味わうことになるんじゃないですか」と返答し、「普通に失神KOを見せてやりたいと思います」と不敵に語った。
にらみ合いをして1R開始。一気に前へ詰めてくるサウスポーの弘輝がパンチで朝久を下がらせるが、朝久は左顔面前蹴り、右三日月蹴りで弘輝を突き放す。しかし、弘輝はいきなり放った左飛びヒザ蹴りでダウンを奪う。打ち合いに行く弘輝に朝久も応じる。朝久が頭を下げてパンチをかわすとすかさずヒザを突き上げる。ここでようやくいつものステップが出てきた朝久が、前に出て強打を叩きつける弘輝を左ストレートでグラつかせて連打を叩き込む。 2R、朝久の左右ストレートに弘輝が左右フックで応戦するが、速射砲のようなストレート12連打にスタンディングダウンを喫する。鼻血を出しながらも前に出る弘輝だったが、朝久はパンチの打ち合いの中で左ハイキック。弘輝は横倒しとなり、目を開いたまま失神。朝久が逆転KO勝ちを収め、弘輝は担架で運ばれた。
朝久はマイクを持つと「ちょっとヒヤッとさせる場面もあったと思いますけれど、朝久空手見てて面白かったですか? 11月3日(の福岡大会)、僕はタロー君(K-1非公認キャラクター)のコーナーに出たいです。1Rの弘輝君のパンチで目が覚めました。これから僕も頑張るし、弘輝さんの活躍にも期待してください。大阪秋のK-1決戦、楽しんでください」と“かわいい”笑顔でアピールした。
▼第3試合 スーパーファイト ライト級 3分3R・延長1R〇瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)[判定3-0] ※30-29×3×SEIYA(MAD MAX GYM)
瓦田はアグレッシブなファイトスタイルでデビューから5連勝。その後は東本央貴、川崎真一朗、ワン・ジーウェイに敗れたが、蓮實光と前戦の稲垣柊にはKO勝ちしてる。7月21日のKrushでは得意の右ストレートを駆使して里見柚己から勝利を収めたK-1ジム総本部の若手リーダー格。
SEIYAは2015年8月からKrushに参戦し、2016年8月からは5連勝を飾ったが、2019年12月の『K-1』で負傷欠場した選手の代役として篠原悠人と対戦するはずだったが、計量オーバーで試合は中止に。6月のKrushでは弘輝にTKO負けしており、再起を飾りたいところ。
1R、180cmと長身の瓦田は得意の伸びる右ストレートを放ち、軽快なステップを踏みながらジャブとヒザ蹴り。序盤は瓦田の距離の遠さに戸惑ったが、SEIYAは自分から前へ出て距離を詰めると左右フック、左ミドルの連打で逆襲。しかし、瓦田は左右に体を振って飛び跳ねるような独特なムーブからストレート、ヒザ蹴りを放ってSEIYAをコーナーへ追い込む。
2Rも動き回る瓦田が伸びるワンツー、飛びヒザ蹴りとトリッキーな動きを見せる。左ボディを打って大きな右フックを打ち込んだかと思えば、遠い距離からの右ストレート。瓦田のプレッシャーにSEIYAは左フック、右ストレートを打つも手数が少ない。
3R、瓦田は左ハイや左ミドルで距離を取ったかと思うと、飛びヒザ蹴りで一気に距離を詰める。接近するとボディ打ち。SEIYAは左ミドルを何度もクリーンヒットさせるが、瓦田は構わず前へ出てくる。最後はパンチを出していくSEIYAに瓦田は上体を上下左右に動かしながらパンチを返す。
終始ペースを握り、自分のスタイルを貫いた瓦田が判定勝ち。11月の福岡大会出場(瓦田は北九州市出身)へ望みをつないだ。
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▼第2試合 スーパーファイト スーパー・フェザー級 3分3R・延長1R〇TETSU(月心会チーム侍)[判定3-0] ※30-28×2、30-29×西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO)
TETSUは2018年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦すると、佐野天馬、伊澤波人を破って頭角を現した。3連勝でKrushフェザー級王者・江川優生に挑戦したがKO負け。2019年11月には斗麗に敗れて連敗を喫し、7月11日のKrushではスーパー・フェザー級に階級を上げて提髪和希に勝利している。スピードを活かしたパンチ&キックが持ち味。
西元は伝統派空手をバックボーンに持ち、2019年9月大会からKrushに初参戦。友尊をハイキックでKOするインパクト大のKrushデビューを飾ったが、11月の朝久泰央戦、松本涼雅戦と連敗。戦績は9勝(9KO)5敗2分で勝った試合は全てがKO勝ち。
1R、両者ともスピードのある蹴りを上中下に放ち、TETSUは前に出てワンツー、西元は左フックをカウンターで狙う。足を止めての打ち合いでは西元が左フックでヒットを奪う。ジャブを出しながら前へ出る西元。TETSUも負けじと打ち合って左フックの相打ちがたびたび見られる。
2R、TETSUは左ミドルと右ロー、特に右ローを徹底的に蹴り、右ストレートと左フックも命中させる。前へ出る西元だがTETSUの手数に後手に回り、右ストレートで大きくグラつく。一気にラッシュするTETSUだが西元は耐えきって左フックで逆襲。TETSUも右ストレートを返す。
3R、前に出る西元が左ボディを打つとTETSUも負けじと右ボディを返す。ロープを背負うTETSUに西元が笑みを浮かべながらボディを攻め、右アッパーを突き上げる。クリンチで逃れるTETSUもロープを背にして左右フックでヒットを奪い、判定3-0でTETSUがタフファイトを制した。
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▼第1試合 スーパーファイト スーパー・ライト級 3分3R・延長1R〇近藤拳成(大成会館)[3R 0分1秒 KO] ※ドクターストップ×泰斗(韓国/LEOPARD GYM)
近藤はK-1甲子園2015 -65kg準優勝、2016同優勝の実績を持ち、2016年4月にプロデビューした20歳。2019年8月のK-1大阪大会で大和哲也に挑んだが判定3-0で敗れた。11月のKrush大阪大会で再起戦に臨み、左フックでKO勝ちを収めている。7月11日のKrushではKrushスーパー・ライト級王者・佐々木大蔵に挑んだが、タイトル奪取ならず今回が再起戦。
泰斗は2010年からKrushに参戦。2015年8月にはKrushスーパー・ライト級王座に挑戦した。2016年以降は連敗が続いたが、2019年11月に約3年10カ月ぶりの勝利。12月のK-1名古屋大会では松岡翔大にKOで敗れたが、ベテラン健在ぶりを示したいところだ。
1R、泰斗は左のパンチから右ローを多用、近藤はジャブを出しつつ前へ出ていく。近藤のジャブ、左フックが泰斗を捉える。前に出ると同時に放った右ストレートで泰斗がグラつき、近藤はロープを背負わせて右を何度も命中させ、ラウンド終了間際に右ストレート2連打でダウンを奪う。
2R、近藤は右ストレートと左フックで打ち合いに出る。泰斗も左右フックとバックハンドブローで応戦するが力がなく、近藤がロープやコーナーへ詰めていく。コーナーでの右ストレート、左フック、右ストレートでダウンを奪い、さらにコーナーで連打を見舞うが泰斗はタフだ。
3R開始直後、泰斗の右こめかみ辺りに陥没が確認され、ドクターチェック。試合続行不可能と判断され、近藤のTKO勝ちとなった。
近藤はマイクを持つと「去年の8月の大阪と7月のタイトルマッチで凄い差を付けられて負けてしまって、練習を積んできましたが僕はまだまだ弱いので、今年残りの期間と来年で修業を積んで65kgのベルトを死ぬ気で獲りに行きたい。来年絶対にチャンピオンになるので僕のことを覚えてください」と、2021年こそ王者になるとアピールした。
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▼プレリミナリーファイト第5試合 K-1スーパー・バンタム級 3分3R〇黒田勇斗(K-1ジム心斎橋チームレパード)[判定3-0] ※30-28×2、30-27×三井大揮(WIZARDキックボクシングジム)
黒田は3勝7敗1分の戦績を持つ22歳、三井はIMCスーパー・バンタム級王座を持ち、戦績は14勝(5KO)9敗 2分でほぼムエタイルールだという29歳。現役の消防士。
1R始まってすぐに黒田が連打すると三井は左フックを返す。三井は左右ミドルを放ち、リーチの長い黒田はよく伸びる右ストレート。2Rは黒田がストレート系を中心に三井を下がらせて左ボディも叩く。三井は攻撃を繰り出してもなかなかヒットを奪えず。3R、右のスイングフックを狙う三井だが、黒田の左ヒザ蹴り連打に後退。黒田は右ストレート、飛びヒザ蹴りで前に出て優勢を印象付け、黒田が判定勝ちした。
▼プレリミナリーファイト第4試合 K-1ライト級 3分3R〇髙橋直輝(若獅子会館)[判定3-0] ※30-28、30-29、29-28×石田龍大(拳心會館)
高橋はACCELバンタム級初代王者で、プロ戦績は11勝(2KO)6敗2分と今回が20戦目となる22歳。対する石田はK-1甲子園2019 -60kg王者でプロ戦績は1勝の17歳。
サウスポーの石田は圧力をかけて左ストレート、左ヒザ蹴り。高橋は石田が入って来ると右ストレートを打ち返す。2Rは高橋も前へ出て右インロー、石田が左右ストレートの連打で詰めてくると体勢を入れ替えて右ストレートを命中させる。3R、全く下がらない高橋に石田はやりにくそうで手数が減った。時折左右を連打して前へ出るが、そこに高橋がカウンターを合わせる展開。判定3-0で高橋がキャリアの差を見せた。
▼プレリミナリーファイト第3試合 K-1フェザー級 3分3R×山脇魁斗(K-1ジム心斎橋チームレパード)[判定0-3] ※29-30×2、28-29〇立基(=りき/K-1ジム目黒TEAM TIGER)
山脇は4勝(1KO)6敗の戦績の21歳。K-1 JAPAN GROUPの試合では4連敗とそろそろ白星が欲しい。立基は大阪出身で第30回K-1アマチュアチャレンジAクラス -60kg優勝の実績がある23歳。プロ戦績は1敗。
前に出る立基に対し、山脇は大きく回り込みながら突然前へ出てワンツー、左ミドルで立基を押し戻す。2R、狙っていた右ストレートをヒットさせた立基は一気にパンチをまとめて強烈な左ボディで何度も腹をえぐる。山脇もワンツーとヒザで対抗。3Rも立基が前へ出て左ボディを狙い撃ち、山脇は右ストレート、左ミドル、右ヒザで応戦するが立基も右を顔面に命中させ、立基が2戦目でプロ初勝利を飾った。
▼プレリミナリーファイト第2試合 K-1スーパー・バンタム級 3分3R×梨緒弥(若獅子会館 MATSUBARA)[3R 1分33秒 KO] ※右ストレート〇永井卓海(team ALL-WIN)
梨緒弥はK-1カレッジ2019 -65kg王者でプロ5勝(1KO) 1敗の戦績を持つ21歳。永井は第8回K-1アマチュア全日本大会 チャレンジAクラス -65kg優勝の実績を持ち、プロ戦績は1勝1KOの22歳。
好戦的な永井は前に出て右ストレート、ヒザ蹴りと積極的に攻める。サウスポーの梨緒弥はそれを左右フックで迎え撃つ。永井のよく伸びる右ストレートがヒットし、2連打でダウンを奪う。一気に畳みかける永井だが、梨緒弥が左フックでダウンを奪い返した。
2Rも前に出るのは永井。パンチをまとめて梨緒弥をロープ際に追い詰めると右の顔面ヒザ蹴り。逃げる梨緒弥を追っていき、ガードの上から右ハイを叩きつけてダウンを奪う。さらにラウンド終了直前、右フックに右ストレートを合わせてダウンを追加する。
3R、永井は右ヒザをボディに突き刺し、下がる梨緒弥の顔面へ狙いすました右ストレート。梨緒弥は弾けるようにダウンし、レフェリーがストップ。永井が2連続KO勝ちを決めた。
▼プレリミナリーファイト第1試合 -53kg契約 3分3R×山脇飛翼(K-1ジム心斎橋チームレパード)判定0-3 ※27-29×2、28-30〇豊田優輝(B.W)
K-1カレッジ2019 -60kg王者の21歳・豊田と、K-1甲子園2019 -55kg王者の18歳・山脇がオープニングを飾る。豊田はプロ2敗、山脇は1勝1KO。
前に出て右ストレートを当てに行く山脇に、サウスポーの豊田は右ジャブ、右フック、左ストレートでカウンターを奪いに行く。2R、飛び込んで打ち合いにきた山脇に豊田が左フックを合わせてダウンを奪う。豊田は足を止めて左右フックを連打し、優勢を印象付けた。3Rもパワフルなフックを放って優勢な豊田に、山脇は右ハイキックをかすめさせたが逆転はならず。豊田が3戦目で嬉しいプロ初勝利をつかんだ。