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【K-1】初参戦ラーシーシン「木村ミノルとはもちろんチャンスがあれば戦ってチャンピオンになりたい」

2020/09/09 01:09
【K-1】初参戦ラーシーシン「木村ミノルとはもちろんチャンスがあれば戦ってチャンピオンになりたい」

ウィラサクレック会長がスカウトしてきたムエタイ重量級のラーシーシン (C)K-1

 2020年9月22日(火・祝)エディオンアリーナ大阪・第1競技場『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』にて、スーパーファイトのスーパー・ウェルター級3分3R延長1Rで和島大海(月心会チーム侍)と対戦するラーシーシン・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)が都内の所属ジムにて公開練習を行った。


 2分1Rのミット打ちではパンチやミドルキックの連打だけでなく跳びヒザも繰り出したラーシーシン。昨年10月にタイから来日し、初めて迎えた東京の猛暑は「タイと同じぐらい暑かった」と言うものの、「練習には影響なかった」という。

 ウィラサクレック・ウォンパサー会長が自らタイでスカウトして日本に連れてきたというラーシーシンは23歳(試合時)にして126戦78勝(28KO)という戦績を誇るが、K-1ルールでの試合はこれが初めて。しかし「練習の中で少しずつ慣らしてきた。特にパンチを磨いてきたので、試合で出したい」と自信を見せる。

 今回対戦する和島に関しては「動きの速さとパンチの強さには警戒したい。自分が見た限りでは、技術も持っているし技も重いとは思うが、怖さは全く感じない」と自信を見せた。和島が「ムエタイ選手に蹴り勝ちたい」と語ったことについては「もし彼の蹴りが重ければチャンスがあるかもしれないが…自分は自分のスタイルを崩すつもりはない。何で勝つかはリングの上で考えるが、勝つチャンスは十分ある」とコメントした。


 同門からはゲーオ・ウィラサクレック、ゴンナパー・ウィラサクレックといった選手たちがK-1のリングで活躍している。同じリングに立てることについての喜びは大きい。「K-1に出られることはとても嬉しいし、光栄に思って興奮している。尊敬しているゲーオやゴンナパーと同じように活躍したい」

 そうした先輩たちからのアドバイスももらっている。ゴンナパーからは「K-1ルールの中で大事なのは速さ。油断するとよくないので、速さに警戒して戦うように」と言われているという。またウィラサクレック会長からは「K-1のリングではパンチが大事。ガードを崩さないように」とアドバイスを受けた。過去、日本での試合ではミドルキック中心の戦い方を見せていたラーシーシンだが、今回はK-1向けにチューンナップされた戦い方を見せてくれそうだ。


 K-1スーパー・ウェルター級で認識している選手はと聞かれると、真っ先にチャンピオンの木村“フィリップ”ミノルの名を挙げた。和島は、その木村が優勝した今年3月の王座決定トーナメントで決勝まで勝ち上がり、木村と王座を争った選手。ラーシーシンは和島の向こうに、木村との戦いを見すえている。「木村とはもちろんチャンスがあれば戦ってチャンピオンになりたい。木村と戦うためにも、今回はインパクトのある勝ち方を見せたい」と抱負を語った。

 一番注目してもらいたいポイントとして「技の重さ」を挙げたラーシーシン。ゲーオやゴンナパーに続いて、K-1のリングでムエタイ旋風を巻き起こすことができるか。

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