キックボクシング
インタビュー

【NJKF】王者対決によるトリプルWBCムエタイ日本統一王座戦、大田兄弟「必ず兄弟でベルトを巻く」

2020/09/06 11:09
 2020年9月12日(土)東京・後楽園ホール『NJKF 2020 3rd』のトリプルメインイベントで行われる、3試合のWBCムエタイ日本統一王座戦に出場する6選手インタビューが主催者を通じて届いた。  大会を締めるトリプルメインIIIは岩浪悠弥 (橋本道場)vs一航 (新興ムエタイジム)のWBCムエタイ日本統一バンタム級王座決定戦。岩浪は昨年、一航の兄・大田拓真と対戦しており判定負け。大田兄弟へのリベンジを狙う。岩浪はJKI、対する一航はNJKFのバンタム級王者で、ともに新たなベルトを巡るチャンピオン対決となる。  トリプルメインIIはWBCムエタイ日本統一フェザー級王者・大田拓真(新興ムエタイジム)の防衛戦。挑戦者の宮崎勇樹 (相模原Sジム)もMA日本の同級王者であり、こちらもチャンピオン対決となる。  そしてトリプルメインIもNJKFライト級王者・鈴木翔也 (OGUNI-GYM)とJKA日本ライト級王者・永澤サムエル聖光 (ビクトリージム)によるチャンピオン対決で、WBCムエタイ日本統一ライト級王座決定戦が争われる。 岩浪悠弥「こんな状況下だからこそ熱い試合をお見せします」 ――コロナウイルスの影響で前戦から試合間隔があきました。この間どのように過ごしていましたか? 成長・レベルアップはできましたか? 「トレーニング内容は秘密ですが、試合間隔があいている時にしかできないトレーニングをしてきました。成長・レベルアップはしていると思うので、試合でお見せします」 ――NJKFではちょうど1年前に大田拓真選手と対戦しています。この試合を振り返っていかがですか? 「本来はバンタム級で試合をしていますが、少し重い55kgで試合をさせて頂いて、減量で苦しむこともなく、全てを出し切って負けたので、終わった直後はスッキリした気持ちでした。自分が55kgではどこまで通用するのかが分かった試合でした」 ――今回の対戦相手・一航選手の印象を改めて聞かせてください。兄の拓真選手とどう違うでしょうか。 「“完璧なムエタイスタイルができる数少ない日本人選手”という印象です。拓真選手とは荒々しく攻めるところもあるのが違いだと思います」 ――以前、岩浪選手は自分の強みは“相手のよさを消すところ”と話していましたが、今回も一航選手のよさを消す? 「消します! しかし一航選手はよさを消されてからが強い選手だと思うので、その後の戦いが楽しみです!」 ――改めてご自身はどんなファイターですか? 「ディフェンス力に長けているファイターだと思います」 ――そんなディフェンス力を活かした、相手のよさを消す戦いを楽しみにしています。最後に試合の意気込み・メッセージをお願いします。 「コロナウイルスが世界中で流行している中、このような試合を組んで頂きありがとうございます。格闘技は他では代えがたい熱を生み出せるものだと思うので、こんな状況下だからこそ熱い試合をお見せします。応援よろしくお願いします!」 一航「必ず兄弟でベルトを巻きます」 ――コロナウイルスの影響でしばらく試合があきました。どのように過ごしていましたか? 「自粛期間中は筋トレやランニングをしていました」 ――対戦相手・岩浪選手の印象を聞かせてください。 「岩浪選手は足技が凄い選手だと思います。昨年の兄(大田拓真)との試合はとてもハイレベルで見ている間は緊張が止まらなかったです」 ――そんな岩浪選手とどう戦いますか? 「岩浪選手のペースに飲まれないよう、自分のペースでしっかり戦います」 ――改めて一航選手と拓真選手の違いを教えてください。 「自分と兄はスタイルがかなり違うと思います。自分はパンチ、ヒジ。兄は蹴り、首相撲と得意なものは全く別です」 ――では、同じ岩浪選手との対戦でも全く違う試合になりそうですね。それでは最後に改めての意気込みをお願いします。 「必ず兄弟でベルトを巻きます。応援よろしくお願いします」 大田拓真「いなして隙があれば倒したい」 ――しばらく試合のできない間はどのように過ごしていましたか? 「ジムになかなか行けないので走り込みとフィジカル系の筋トレを家でやっていました」 ――昨年は年間MVPを獲得する活躍を見せるも、2月の今年第1戦では残念ながら敗れてしまいました。この試合を振り返っていかがですか? 「思った通りの動きができず、すごく難しい相手でした。でも自分の悪いところがすごく見つかったので負けてよかったと思います」 ――その見つかった課題はもう克服できました? 「試合でまたタイ人とやってみないと分からないです(笑)」 ――対戦相手の宮崎選手とはスパーを積む間柄だそうですが、改めて印象を教えてください。 「気持ちが強く身体が丈夫で、スピードもあり強い選手です」 ――そんな宮崎選手とどんな試合を見せてくれますか? 「宮崎選手は前に出てくる選手なので、僕はそれをいなして隙があれば倒したいです」 ――ファンの方へのメッセージをお願いします。 「なかなか練習もできなかったり大変な時期でしたが、気持ちを切らさず頑張ってきたと思います。僕たち兄弟も工夫しながらコロナに気をつけて練習してきたので、兄弟で勝って喜び合いたいです。応援よろしくお願いします!」 宮崎勇樹「技術じゃ天と地の差があるので気合いで潰す」 ――コロナで練習自粛などもあったと思いますが、どう過ごしていましたか? 「たしかにコロナの影響で試合や練習に制限が出てしまいましたが、その中でも自主トレなど練習は欠かさずやっていたので、正直そこまで影響はないです。基礎を見つめ直すいい機会にもなりました」 ――NJKFでは1年前にシンダム選手との対戦がありました。あの試合を振り返っていかがですか? 「初のタイ人選手ということでかなりガチガチになってしまい、攻められずに試合が終わってしまいました。やっぱりタイ人選手は強かったです(笑)。シンダム選手はとても強く、実力不足で負けてしまいました。でも、通用するところも多々あって収穫はあったし、少しの自信にもなりました」 ――今回の対戦相手・大田選手とはスパーもする間柄だそうですが、印象をお願いします。 「新興ムエタイジムさんにはよく出稽古してお世話になっていたので、みんな仲良くして頂いてスパーも相手をしてもらっていました。個人的にも拓真選手は強くて試合も面白いから応援していたので、正直試合はしたくなかったです(笑)」 ――そんな拓真選手を相手にどう戦いますか? 「技術じゃ天と地の差があると思っているので、気合いで潰します」 ――“宮崎勇樹”とはどんな選手であるか、改めて教えてください。 「宮崎勇樹自体は大した取り柄もなく普通なんですが、自分の強みは自分の応援団です。みんなのお陰で気持ち強くいられるので、応援団と一緒に戦います!」 ――それでは最後に、試合の意気込みを改めてお願いします。 「こんなチャンスを頂けて本当に感謝しています。勝ち負けも大事ですが、みなさんに面白かったと思わせる試合して盛り上げます! 盛り上げて最後は勝ちますので、応援よろしくお願いします!」 鈴木翔也「2-1の5R判定勝ちです。なんだかんだで盛り上げる」 ――コロナの影響で試合や練習がままならない時期があったと思います。どのように過ごしていましたか? 「ジムが休みになっている期間は仕事も休みになっていたので、日中から走り込みをしたり、有志で集まり少人数で公園でのトレーニングをしたりしていました。節制しておかないと体重が増えてしまう時期だったので、結果通常体重の減少に繋がりました。ですのでライト級転向後、一番身体がキレているかと思います」 ――久しぶりの試合が近づきどんな気持ちでいますか? 「試合できるのありがたいなーと。試合を組んで頂くこともそうですし、来場して頂く方にも、もちろんこの間もトレーニングを指導してくれたコーチにも感謝ですね。試合が決まったり流れたりを繰り返していて、ずっと動いていたので、よいパフォーマンスを見せられるんじゃないかなと」 ――前戦の振り返りをお願いします。そこで見えた課題は克服できましたか? 「長期戦で考え過ぎて1R早々からパッカン切られてしまったので、課題は1Rから気を抜かないことと相手以上にエンジン全開で行くことです。 克服できたかは今回の試合で」 ――対戦相手・永澤選手の印象を教えてください。 「彼の試合を見たことがほとんど無いので分からないです。ハーフなのかどうかだけ気になります」 ――そんな永澤選手を相手にどう戦って勝ちますか? 「2-1の5R判定勝ちです」 ――NJKFでは2階級を制しましたが、新たなベルトへの思いはいかがでしょう。 「ベルトは何本あってもいいですよね。ベルト大好きです。WBCは団体のベルトの上位互換と見られていると思うので、ここできっちり獲りたいです」 ――改めての意気込み・メッセージをお願いします。 「この時期に会場へ足を運んで頂いたみなさま、本当にありがとうございます。意気込みはどうあれ、なんだかんだで盛り上げる試合をしちゃうと思いますので、ぜひ応援よろしくお願い致します」 永澤サムエル聖光「僕の技の一撃の重さに注目してください」 ――試合や練習がままならない時期があったと思います。どのように過ごしていましたか? 「自主練や筋トレなどやっていました。練習できる環境のありがたさを感じ、今まで以上に練習への意欲が湧いています!」 ――久しぶりの試合が近づきどんな気持ちでいますか? 「試合ができることに感謝しています。早く試合がしたいです」 ――基本的な質問になりますが、リングネーム“サムエル”の由来を教えてください。 「母がボリビア人で父が日本人、僕はハーフなので日本名が聖光、ボリビア名がサムエルなんです。長くてすみません(笑)」 ――サムエル選手は1月の試合で王者となりましたが、この試合の振り返りをお願いします。 「キックを始めて10年、やっと獲れました。試合内容は反省点だらけでしたが、ひとまずやっとスタートラインに立てたっていう感じです」 ――対戦相手・鈴木選手の印象を教えてください。 「細かいパンチのコンビネーションなどを使ってくる印象です」 ――そんな鈴木選手を相手にどう戦って勝ちますか。 「いつも通りやるだけです」 ――サムエル選手を初めて見るNJKFのファンに、ご自身がどんな選手か教えてください。 「当日は僕の技の一撃の重さに注目してください」 ――2本目となるベルトへの思いはいかがですか? 「頂いたチャンスはしっかり掴みたいと思います」 ――改めての意気込み・メッセージをお願いします。 「今こんな状況でも応援に来てくださるみなさまと試合ができることに感謝して、熱い試合をお見せします!」
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