WBCムエタイ日本王者同士の激突、健太vs北野
2020年9月12日(土)東京・後楽園ホール『NJKF 2020 3rd』のセミファイナルで対戦する、WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者・健太(E.S.G)とWBCムエタイ日本統一スーパーライト級王者・北野克樹(誠至会)のインタビューが主催者を通じて届いた。
健太は2005年1月にプロデビューした大ベテランで、これまでNJKFウェルター級&スーパーウェルター級王座、Krushスーパー・ウェルター級王座、WBCムエタイ日本ウェルター級王座を獲得。長年にわたってNJKFのエースとしてけん引してきた。2011年9月にはK-1 WORLD MAXにも出場し、近年はONE Championshipを舞台に世界で戦う。
北野は“竜巻旋風脚”と称される多彩な蹴り技を武器とし、2017年7月にNJKFスーパーライト級王座に就くと、2018年1月にはWBCムエタイ日本スーパーライト級王座も奪取して二冠を達成。同年6月には熊本の『LEGEND』で63kgトーナメントを制した。2019年7月にはラウェイにも挑戦して初回KO勝ちしている。
長くトップ選手としてNJKFをけん引する33歳の健太に対し、北野は24歳と両者の対戦は世代対決ともなる。92戦59勝(17KO)26敗7分と国内屈指の戦績を誇る健太がその幅広い技術とインサイドワークで封じ込むのか、あるいは百戦錬磨の相手であっても北野の“竜巻旋風脚”がさく裂するのか。
健太は2019年8月にムアンタイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)に判定負け、同年11月にチョ・ギョンジェ(韓国)とドロー、2020年1月にセンマニー・サティアンムエタイ(タイ)に判定負けと2019年6月のジョー・セイシカイ(タイ)戦以来、白星から遠ざかっているが、超一流ムエタイ戦士との戦いを経てどのように進化しているか。対する北野は3連勝で健太の壁に挑む。
今回はスーパーファイト3分3Rで、「S1世界スーパーライト級挑戦者決定戦」として行われる。
健太「僕にとってはそれほど難しい展開にはならない」
(写真)ONEで強豪ムエタイ戦士を相手に連敗を喫している健太 (C)ONE Championship
――“月イチ健太”の健太選手からすると、これだけ試合があくことは近年、あるいはこれまでのキャリアでもほぼなかったかと思います。どう過ごしていましたか?
「やることもなかったので、コロナが収束し、また試合ができる日が来るのを信じ、変わらず週6でトレーニングをしていました」
――コロナの影響が出始める前、1月のセンマニー戦を振り返っていかがでしょう。
「完敗でした。ただ世界トップの選手と思いっきり当たれて、今後の糧となりレベルアップできるのは間違いありません」
――8カ月ぶりとなる試合を前に、どんな心境でいますか?
「家庭や経済事情などもあり、ハングリー精神が充実しています。“勝つしかない”って感じですし、1年以上勝っていないので勝ちに飢えています」
――対戦相手・北野選手の印象をお願いします。
「若くて勢いのあるいい選手ですね。空手の大技を使いこなしている」
――そんな北野選手を相手にどう戦い、どんな試合を見せてくれますか?
「彼の得意なところも分かってますし、彼の苦手なところも分かってます。なので僕にとってはそれほど難しい展開にはならないと思います」
――コロナの影響で今回から再始動となります。今後の活動はどう見据えていますか?
「コロナ禍ばっかりは僕の及ばないところが多いので何とも言えません。ただ、コロナでキックをやめる選択肢だけは無いということは言えます」
――改めての意気込み・メッセージをお願いします。
「“月イチ健太”と言われた男が8カ月ぶりの試合で勝利に飢えています。何が何でも勝ってタイのタイトルへ進みます! そしてコロナ禍でも足を運んでくれたお客様に最高のパフォーマンスを見せますので、9月12日はよろしくお願いします!」
北野克樹「自分の強さを見せる試合をします」
――コロナウイルスの影響で、試合と練習のままならない時期がありましたが、この間の過ごし方と成長について教えてください。
「日々武器を磨いていました」
――最新の試合となる3月(チャンプアレックに2R KO勝ち)の振り返りをお願いします。
「練習していたことが試合に出ました」
――その試合でも火を噴いた“竜巻旋風脚”が最近猛威を振るっています。これについてコメントをお願いします。
「これからさらに猛威を振るいます」
――対戦相手・健太選手の印象を教えてください。
「身体が強く、パンチで倒す印象です」
――そんな健太選手を相手にどう戦い、どんな試合を見せてくれますか?
「自分の強さを見せる試合をします」
――改めての意気込み・メッセージをお願いします。
「必ず勝ちます!ご期待ください」