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【RISE】女子キック史上空前のスケールで開催されるトーナメント、賞金300万円の使い道は

2020/09/05 15:09
【RISE】女子キック史上空前のスケールで開催されるトーナメント、賞金300万円の使い道は

女子キックボクシングとしては異例の優勝賞金300万円の使い道で、それぞれ個性を発揮した選手たち

 2020年10月11日(日)神奈川・ぴあアリーナMM、11月1日(日)エディオンアリーナ大阪で開催されるキックボクシング最強女王決定トーナメント「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」の記者会見が、9月5日(土)都内にて行われた。


 出場選手に選ばれたのは各団体の王者が6名、新人が2名の計8名。トーナメントプロデューサーを務める神村エリカは「発表から3週間経って、全国いろいろな選手を見てその中でも気合いの入っている真のチャンピオンになりたいと思っている選手を選びました。会見が終わった後すぐにSNSなどで出たいとの声がたくさんあって嬉しかったです。その中でも厳選しました。一番はデビュー戦や1~2戦であってもチャンピオンを超えられるというモチベーションのある選手、チャンピオンは私が真の王者だという気持ちを持っている選手。キャリアは気にしていませんが、近々の試合内容やKOができるか、新人であれば王者勢を喰えるのかということを意識して選びました」と、選考理由を説明した。

 会見では抽選でトーナメント組み合わせも決定。優勝賞金300万円を巡って女子キックボクシング史上空前の争いが繰り広げられる。優勝賞金をどんなことに使う予定か聞かれると、各選手は次のように答えた。


寺山日葵(=てらやま・ひなた/TEAM TEPPEN/RISE QUEENミニフライ級王者)
「優勝する気ですが、お金より優勝の称号が欲しいので使い道はそれから考えたいです。そうですね…奇麗になりたい、可愛くなりたいので美容のために使いたいです」


紅絹(NEXT LEVEL渋谷/RISE QUEENアトム級王者)
「KO賞も狙って日々パンチも磨いています。でも1Rは厳しいよね。全部1RでKOなら450万…車買おうかな、バイクも買えるな、優勝したら知り合い増えるので驕っていると思います。そこも気前よくお金を使っていこうかな。賞金は使い切ります」


Ayaka (NJKF健心塾/ミネルヴァ認定ピン級王者)
「私も車を買います。その前に免許を取りに行ってそこでお金を使いたい」


女神(TIA辻道場/SB日本女子ミニマム級王者)
「家族みんなで美味しいデザートを食べに行きたい」


大倉 萌(大道塾吉祥寺支部/2017年北斗旗全日本空道体力別選手権大会女子215以下クラス優勝)
「300万円は夢のある額ですね。まずはお世話になっている方々と何か美味しいものを食べに行きたい。あとは将来のために資産運用していきたいです」


百花(魁塾/ミネルヴァ・アトム級王者)
「焼肉に行きたいと思います」


sasori(NKB・テツジム/ミネルヴァ・ライトフライ級王者)
「前回の試合の解説をしていた原口選手に女ロッタンとか怖すぎると言われてこのままではお嫁に行けないので、全て婚活の資金にしたいと思います」


erika(=名前の後にハートマーク/SHINE那覇/ミネルヴァ・アトム級4位)※沖縄在住のためzoomで出席
「感謝を込めて応援してくれた方々とご飯に行くのと、3人の子供の教育資金にしたいと思います」

 ベルトを持っていないのは大倉とerikaの2名のみ。王者たちよりもここが秀でていると思うことは何かと聞かれると、大倉は「キックボクシングの試合はまだ1戦で経験は浅いですが、大道塾で9歳から試合に出ています。勝ちたい気持ちの強さを出していけたらと思っています」と答えた。また、伊藤隆RISE代表からは「大倉選手はベンチプレスで100kg、デッドリフトで300kgを上げるそうです。そういうフィジカルの強さがある」と驚きのエピソードも披露された。

 8月30日の『REBELS』で、紅絹とタイトルマッチを争ったこともある平岡琴を破る番狂わせを演じているerikaは「私はチャンピオンでもないし、プロ戦績は5戦しかありません。でも、同じ女の子にはフィジカルと気持ちでは負けないです」としている。


 また、ベテランの紅絹は「面白いものは誰もが求める、私はこのトーナメントを今年だけで終わらせるつもりはないです。盛り上げて来年も開催してもらうつもりです。賞金もアップしてもっと大きいトーナメントにしてほしい。そのためには上手く勝つではなく、盛り上げて勝つ、面白い試合をして勝つことが大事。自分がKOが少ないことも分かっています。それを踏まえて倒せる選手になりたいと思っています。それとみんな、私もトーナメントを見てるけれど、2試合目はめっちゃ疲れるから。乳酸溜まるから。覚悟しておけよ」と、このトーナメントを毎年恒例にしていくために盛り上げなくてはいけない、と全選手に檄を飛ばした。

 神村プロデューサーも、会見開始前に全選手を集めて“喝”を入れたという。

「今回8名を選ぶ時に、面白い試合をしてほしいのはもちろん、真の王者としてRISEから送り出せる、最高のパフォーマンスをしてくれると思って選びました。ここから新しい女子格闘技の時代を築いていきたいと心から思っています。上手く勝つとか無難に勝つではなく、選手最高のパフォーマンス、いや、それ以上のものを見せて欲しい。女子にしか出せない強さが絶対にあるはずです。見てよかったと思える試合、次につながるパフォーマンスを見せて欲しいと心から思っています」と、選手全員にベストファイトを心掛けて欲しいとメッセージを送った。

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