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【K-1】2階級制覇の卜部功也に挑む篠原悠人「リスペクトを込めて、思いっきりぶっ倒したい」

2020/09/01 03:09
 2020年9月22日(火・祝)エディオンアリーナ大阪『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』で、卜部功也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と対戦する篠原悠人(DURGA)が大阪・正道会館総本部にて公開練習を行った。  6月の『Krush.113』でKrush2階級制覇を狙い、王者ゴンナパー・ウィラサクレックに挑んだ篠原。2018年12月のライト級トーナメントでは下馬評を覆し、1R早々にKOでゴンナパーに勝利した篠原だったが、この試合ではゴンナパーの鉄壁のディフェンスを崩すには至らず。判定負けでベルトに手が届かなった。  篠原はリマッチでの敗戦を「ゴンナパー選手とやるためにいろいろ対策していました。でもゴンナパー選手のガードが固くて、強引にでもパンチの展開に持って行くことができなかった。試合の中で対応できたらよかったんですけど、その部分が自分には足りてなかったですね」と自己分析する。  前回の対戦が短期決着だっただけに「お互いに印象はない」と事前に話していた篠原だが「1Rに左フックが何発か入っていたので、あの展開をもっと多く作りたかった。でもゴンナパー選手もベテランなので蹴りの角度や蹴り方を変えてきて、それで負けてしまいました」と百戦錬磨のゴンナパーのキャリアが勝敗を分けたとも感じている。  試合直後、篠原は「“頑張ります”とすぐに言えない」と大きく落胆した様子を見せた。改めてゴンナパー戦を振り返り「ゴンナパー選手に勝ってベルトを獲って、林選手にタイトルマッチでリベンジするというのが僕の中でのプランだったんで、ゴンナパー選手に負けてしまったことは大きかった。しかもゴンナパー選手に勝っていれば、K-1大阪でタイトルに挑戦できるチャンスもあったので、あそこでちゃんとゴンナパー選手に勝ちたかった」と悔しさをにじませる。  しかしゴンナパー戦直後、3年連続出場となる今回のK-1大阪大会の出場、しかも元K-1スーパー・フェザー級&ライト級王者、卜部功也との対戦が決定。2014年のK-1旗揚げ戦からトップ戦線を走っている功也との対戦は篠原の心に火をつけた。 「ゴンナパー戦が終わった直後ぐらいにオファーをいただいて、相手も卜部選手で、あまり自分の中では想定していないオファーでした。いつか卜部選手とやるかもなとは思っていたんですが、卜部選手も復帰するかどうか分からない感じだったので。でもこうして試合がすぐに決まって、ここで勝てばでかいと思うので、しっかりいい勝ち方をすればゴンナパー戦の負けを払拭できる。そう気持ちを切り替えて練習しています」  練習の拠点である正道会館以外でも練習を行っている篠原は、同じ大阪出身の近藤魁成とも練習を共にしている。対人練習をあまり行わないという篠原だが、近藤との練習は主にマススパーリングが中心。近藤をはじめ関西からK-1での活躍を目指す選手と練習を共にして「自分も頑張らないといけない」と刺激を受けているようだ。  対戦相手の卜部は1年2カ月ぶりの試合だが、篠原との一戦でキャリア60戦目を迎える今やベテラン。林健太、ジュー・シュアイ戦の連敗を機に充電期間に入ったものの、過去にK-1の2階級制覇達成、世界最強トーナメント優勝を果たした経歴をもち、篠原にとってはゴンナパーと並ぶ過去最強クラスの対戦相手と言える。篠原自身「試合間隔は空いていますけどベテラン選手なので、それに関係なく良い調子できてくれるんじゃないかと思います」と気を引き締める。  卜部は“アンタッチャブル”(触ることができない)と呼ばれるほど卓越したテクニックを誇り、篠原も卜部のテクニックを高く評価。一方で、カード発表記者会見では卜部から「篠原選手はテクニックがある選手」という評価も受け「素直に嬉しかったです。卜部選手は僕がK-1甲子園に出る前から活躍していた選手で、その中でもトップ中のトップだったので、そう言われるというのは素直に嬉しかった」。  トラッシュトークで火花を散らす選手が多い中、篠原と卜部は互いを認め合うコメントを繰り返し「卜部選手におしゃれって言われたのも嬉しかったし(笑)、会見もお互い謙虚でおとなしい感じになってしまったんですけど、あれはあれでいいと思う」と続けた。  もちろん対戦相手として戦う以上、篠原の卜部功也対策と分析に余念はない。特に卜部の“スピード”は要警戒だという。 「もともと功也選手は60kg(スーパー・フェザー級)から階級を上げてきて、逆に僕は65kg(スーパー・ライト級)から階級を下げてきた。今まで自分がやってきた選手とはスピードが違うだろうし、そこは警戒しています。  篠原が写る今回のポスタービジュアルには「駆け上がれ、掴み取れ」のキャッチコピーが掲載されている。篠原はどちらの言葉に自分を投影しているのか。 「“駆け上がる”じゃないですかね。僕はまだまだなんで、ここから“駆け上がり”たい気持ちがあります。きっと下馬評でも知名度でも卜部選手には負けているし、僕が負けると思っている人も多いと思います。2年前の大阪でゴンナパーと初めてやった時もそうなんですけど、周りの予想を覆して、いい意味で期待を裏切りたいというのはありますね。しっかりリスペクトを込めて、思いっきりぶっ倒したいと思います」と語った。
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