2020年8月30日(日)東京・後楽園ホールにて開催された『REBELS.65』のダブルメインイベント第1試合【創世のタイガ presents】]REBELS-BLACK 女子46kg級初代王座決定戦で、MISAKI(TEAM FOREST)を判定3-0(30-29、30-28×2)で破り初代女王の座に就いたぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)が、31日(月)都内にて行われた一夜明け会見に出席した。
入場する場所を間違えるほど「凄い緊張していた」と昨夜を振り返るぱんちゃん。
「試合前の煽りVだけは見させて欲しいって言って、見たら闘志が沸いてきてそのまま前に進んでいってしまい会長に引き戻されてちゃんと入場しました(笑)。それでも冷静でした。最近、笑顔を見せないので緊張しているのって言われたけれど、対戦前の相手の前で笑えないって感じになってきています」
山口元気REBELS代表が「試合前にベルトを見せに行ったらベルトが全く目に入っていなかった。MISAKI選手だけを見ていて、凄い集中していてゾーンに入っていると思った」というほど集中できていたようだ。
試合についてぱんちゃんは「頭は冷静でした。あのジャブの打ち方を3カ月間練習していたので。この長さで打つ、真正面できたら相手のフックに合わせて横にずれる、縦に打つ、それをずっとやってきました。今までMISAKI選手とやった相手は、一発出した後にすぐ入られているので、それをさせない戦術でした」と、冷静に練習してきた技術を出せたとする。
「2週間前、会長に勝率は何対何ですかと聞いたら『MISAKI選手が6.5でぱんちゃんが3.5』と言われた時に、とにかく勝てる戦法を習って。面白くなくてもいいと言われたので、一発当てて組む、組んだらヒザを当てる、それを3Rやり通せば勝てると言われて。それを信じて9分間やろうとしていました。最初の1分でいい右フックをもらって耳がキーンってなって聞こえなくなりましたが、1度も焦らなかったです。凄い冷静でした。勝ってる自信もありました」と、作戦を遂行すれば絶対に勝てると信じ切った。
「自分の方が弱かったとしても、徹底すれば勝てる競技だと思いました」と戦略で実力を補えるという。
判定を聞いた瞬間は「一番は、これでやっと解放されるってことですね。凄いプレッシャーで。正直、みんなに強いって言われますが、本当に強くなくていつもギリギリで勝っているんです。勝ち方を教わって勝っているだけで、実力はそんなでもなくていつも凄いプレッシャーに感じています。MISAKI選手に勝てば一気にトップ選手になれるし、ここで勝てば認められるのでプレッシャーでした。本当に勝てるか不安でした」と、プレッシャーから解放されたのが一番だった。
また、この試合は現在講談社から発売の雑誌イブニングで連載中の漫画『創世のタイガ』presents試合として行われ、勝者には『創世のタイガ』の作者で、REBELS&KNOCK OUTの大ファンでもある森恒二氏よりWINボーナス20万が授与された。
ボーナスの使い道を聞かれたぱんちゃんが「半分はジムに渡すので、器具を買ってもらいたいです」と言うと、STRUGGLEの関係者からは「半分もいりません」との返答。それでもぱんちゃんは「もらってください! 私が強くなれるようにミットとか買ってもらいたいです」と言い、「残りの半分は焼肉食べたい」と笑った。
会見に同席した森恒二氏からは「デビューの頃から見ていて、ここまでついに来たんだなって感慨がありました。ぱんちゃんは反省していますが、今までと違うテクニックも見れましたし、激闘だったかなと思います。鈴木会長が立てた戦略をしっかり遂行した、3R遂行できる実力が彼女にはあってベルトを巻いた。実力で王者になったと思いました」と称える。
そして「発言もそうですし、試合もそうですが、今回もぱんちゃんを見ているととにかく面白いのは、彼女の考えていることが見ている人に伝わってくることです。入場も思い切り入り込んでいるので出るところを間違えたり、凄い速さでリングに上がったり。自分の想いを隠さない。人気があるのは気持ちが伝わる選手だからだと思います。王者になってみんなが気持ちに共感したり想いを共有して、一緒に楽しんでくれる王者になると思います」と評した。