2020年8月29日(土)東京・後楽園ホール『Krush.116』で行われる「第7代Krushウェルター級王座決定トーナメント」に出場する海斗(ポゴナ・クラブジム)が、20日(木)埼玉・東川口の所属ジムにて公開練習を行った。
海斗は2分1Rのミット打ちを披露。優勝候補と目される近藤魁成(大成会館)との1回戦に向けて、絶好調ぶりをアピールした。試合をするのは木村“フィリップ”ミノルに負けた3月以来で、約5カ月ぶりとなる。しかし、その間に肉体改造に着手した。
「ミノル選手が化け物みたいな身体をしてたので、負けられないなと思って、結構がんばってトライしました」と、敗戦をきっかけとして栄養学の勉強や料理にもチャレンジ。「減量の料理も全部自分で作って、プロテインもほとんど飲まずに、全部食事から摂って身体を作った」と、フィジカル面でのパワーアップを図るために、努力を重ねてきたようだ。
海斗といえば高いKO率(8勝のうち6KO)とアグレッシブなファイトスタイルでK-1・Krushで存在感を見せている。今回は1日2試合のワンデートーナメントだが、KOへのこだわりは変わらない。
「自分が格闘技の試合を見に行って、倒す選手のほうがおもろいし、お客さんもお金を払って見に来てるので、そういう試合を見たいはず。だから(倒すことへの)こだわりはあります」と語り「今回は1日2試合のワンデートーナメントですけれど、僕はいつもKOすることしか考えてないので、迷わず倒しにいきます」
また海斗は地下格闘技や『THE OUTSIDER』出身。今回の対戦相手である魁成のように、K-1甲子園などのK-1のアマチュア大会で実績を残した選手が多い現在のK-1 JAPAN GROUPのリングでは、異色の経歴の持ち主だ。
自身とは対照的なバックボーンの魁成について、「天才少年ですよね。ミライモンスター(笑)。全部うまくて、オールマイティーに全部できる」と評した海斗。しかし、その魁成の「他とはレベルが違う」という強気な発言に関しては、「やったらわかるんちゃうかな。試合前に言いたいこと? 別にないですね。リングのうえで殴ってやります」と意に介さず。「負ける気は全くしてない。一回戦が決勝やと思っているので、倒してベルトを巻かせてもらいます」と、一回戦突破とベルト奪取に向けて自信を見せていた。
魁成のようなアマチュアエリートではない海斗だが、「K-1アマチュアに出て優勝して、K-1のベルトに絡むのが王道のようになっていますけれど、僕みたいな奴でも頑張ったらここまで行けんねんぞというところを見せたいですね。勇気を与えられるんじゃないかなと思います」と自身が進んできた道には誇りも持っている。
“王道”とは違う、海斗の“アウトサイド”からのKrush王座獲りなるか。