キックボクシング
レポート

【ジャパンキック】馬渡亮太はドロー、HIROYUKIがKO勝ち、モトヤスックは判定負け

2020/08/16 12:08
ジャパンキックボクシング協会「NAGAE ISM」2020年8月16日(日)東京・後楽園ホール ▼メインイベント(第8試合)日泰国際戦 56kg契約 3分5R△馬渡亮太(治政館/元チェンマイスタジアム認定バンタム級王者&前ジャパンキック バンタム級王者)ドロー 判定0-0 ※49-49×3△ダウサコン・モータッサナイ(タイ/元WPMF世界スーパーバンタム級王者)  馬渡は長身から繰り出すしなやかなミドルキック、切るだけでなく倒すヒジ、首相撲からヒザと、ジャパンキック屈指のテクニックを有する。昨年5月12日のプレ興行でチェンマイスタジアム王座の初防衛戦、8月4日の旗揚げ戦でジャパンキックバンタム級初代王座に就くも、さらなる高みを目指すべく、両王座を返上。  ダウサコンは2017年11月26日の『M-ONE』で強打者ソン・ダーチェン(中国)とWPMF世界スーパーバンタム級王座を争い、右ミドルで勝機を見出し王座を獲得。しかし、翌年4月27年のREBELSで小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)相手に初防衛戦に挑むも3RKOで王座陥落。ダウサコンは強打を誇り、階級を超えた破壊力を持つ。  1Rは両者とも様子見。2R、スピードを上げる両者。ダウサコンの右ローに馬渡が右ストレートを合わせる。馬渡は身長差を活かした首相撲でバランスを崩させての左右フック、右の蹴りを見せながら左フック、左ボディ。ダウサコンはヒジを繰り出す。  3Rはさらにギアを上げる両者。蹴り合い、蹴りの取り合いがあり、ダウサコンは左フック、馬渡は左ミドル。近い距離でのミドルの蹴り合い、ヒジの打ち合いになる。両者譲らずだが前へ出る馬渡の方が手数は多い。  4Rも近い距離での攻防が続く。ローとミドル、パンチをお互いに出し、コカしを狙う。ダウサコンが2度のコカしに成功し、終盤には右ミドルをヒットさせて均衡した試合の中で印象点を稼いだ。  5Rもダウサコンは右ロー、右ミドルを当て、組み付くと馬渡をコカす。馬渡は飛び込んでの右フックを何度も繰り出すがダウサコンを捉えることはできない。馬渡よりも身長が低い、リーチも短いダウサコンが距離を支配し、最後の10秒は流して試合終了。しかし、最終Rのアグレッシブさが足りなかったか判定はドローとなった。 ▼メインイベント(第7試合)52.5kg契約 3分5R×石川直樹(治政館/ジャパンキック フライ級王者、前スック ワン キントーン スーパーフライ級王者)KO 3R 2分12秒 ※右カーフキック〇HIROYUKI(RIKIX/前新日本キック バンタム級王者&元フライ級王者)  1月6日のジャパンキック新春興行で、四冠王・松崎公則(STRUGGLE)に徹底した首相撲から、得意のヒジで切り勝った石川。ヒジとヒザ、特に首相撲は絶対的な自信を誇る。HIROYUKIはこれまで所属していた藤本ジムからRIKIXに移籍。両者は2015年9月20日の新日本キック『TITANS』で対戦し、HIROYUKIが判定で勝利している。約5年の時を経て再戦の機会が巡ってきた。 (写真)最初のダウンを奪ったHIROYUKIの右フック 1R、右ロー&カーフキックと左インローをしつこく蹴っていたHIROYUKIが、中盤にいきなりの右フックでダウンを奪う。体勢を立て直す石川だがHIROYUKIの左右フックに襲われ、バランスを崩す場面も。  2R、右ロー、右カーフ、左ミドル、左三日月蹴りと蹴り分けていくHIROYUKIは蹴りをフェイントしての右フックをクリーンヒット。ステップを使って動き、前へ出る石川へまたも右を命中させる。石川はヒジ、蹴り足のキャッチを狙うが、HIROYUKIの右カーフキックをモロに受けてバランスを崩す。  3R、HIROYUKIは組み付いて石川を投げると大見得を切る。前に出る石川へ右カーフ。石川の前進をステップでかわしていくHIROYUKI。石川が前へ出てくるところへ右カーフを蹴って、右フックを打ったところで石川が前へ倒れる。そのまま立ち上がることが出来ず、HIROYUKIのKO勝ちとなった。 [nextpage] ▼メインイベント(第6試合)日泰国際戦 67kg契約 3分3R×モトヤスック(治政館/ジャパンキック ウェルター級王者)判定0-3 ※28-30、28-30、29-30〇ジャクチャイ・ノーナクシンジム(タイ/ノーナクシン/WMCインターナショナル ウェルター級王者、元ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級6位)  1月大会で同門の政斗と初代王座決定戦を争い、王者となったモトヤスック。今春、高校を卒業して大学生となっての王者第一戦に臨む。  1R、ジャクチャイはベルトラインのローブローすれすれの部分を狙っての前蹴り。体格的に上回るモトヤスックと果敢に打ち合う場面も見せるが、モトヤスックのフックはかわす。首相撲ではヒジを軽く当てるなどうまさを見せた。  2R、右ミドルと右ローで攻めるジャクチャイにモトヤスックが右ミドルからの右フックで反撃するが、ジャクチャイは左ヒジを合わせてカットを奪う。ドクターチェック後、試合再開。ジャクチャイはヒジでモトヤスックの傷を狙う。  3R、モトヤスックは前へ出て左フックをクリーンヒットさせ、ジャクチャイは左ヒジ狙い。ジャブと前蹴りで逃げの体勢に入るジャクチャイだが、モトヤスックは逃さず前へ出て右フックを当てに行く。ジャクチャイは右ミドルで応戦。モトヤスックの追い上げは及ばず、判定3-0でジャクチャイの上手さの勝利となった。 ▼セミファイナル(第5試合)ジャパンキックvsNJKF交流戦 57.5kg契約 3分3R〇瀧澤博人(ビクトリージム/元新日本キック バンタム級王者、ジャパンキック フェザー級1位)TKO 2R 2分33秒 ※ヒジによるカット→ドクターストップ×小田武司(拳之会/NJKFフェザー級1位) 瀧澤は3連勝と勢いに乗っていたが、1月大会でペッワンチャイの強打の前にTKO負け。今回が再起戦となり、NJKFのトップランカーである小田と対戦する。小田は国崇からも指導を受ける20歳の若手期待の選手。  1R、前に出る小田に左ミドルを連発する瀧澤。小田はローを蹴っていくが瀧澤のバックステップで当たりは浅い。ジャブを突いて距離を取り、接近すると組み付いてヒザを蹴る瀧澤。  2R、瀧澤のジャブ、ミドル、ヒジのけん制になかなか入り込めない小田。瀧澤は縦ヒジで眉間をカットして流血に追い込む。徹底してステップを使ってのヒット&アウェーの瀧澤。ドクターチェックが入り、ここでストップ。瀧澤がTKO勝ちで再起を飾った。  瀧澤はマイクを持つと「またここから夢に向かって精進してまいります」と語った。 [nextpage] ▼第4試合 ジャパンキックvsNKB交流戦 67.25kg契約 3分3R〇政斗(治政館/ジャパンキック ウェルター級1位)判定3-0 ※30-28、30-29、30-28×稲葉裕哉(大塚道場/NKBウェルター級2位)  1R開始と同時に飛びヒザ蹴りで奇襲をかける政斗。稲葉はローを蹴りつつ右ストレートで切り込む。序盤はローを蹴られた政斗だが、終盤には左アッパーを狙っていく。  2R、政斗が左フックをヒットさせて攻勢に。打ち合いの中で右ヒジでカットを奪い、ドクターチェックに。再開後、打ち合いを見せる両者だがコンビネーションでパンチを繰り出す政斗のヒットが目立った。  3R、右フックで前へ出る稲葉だが、政斗は飛びヒザ蹴りから右ヒジ。その後も独特のステップを踏みながら左フックを打ち、稲葉もガムシャラに前へ出て手数を出す。稲葉は右フック、政斗は左フックを当てて試合終了。政斗が判定で制した。 ▼第3試合 女子キック ミネルヴァルール ピン級 2分3R×祥子JSK(治政館/NJKFミネルヴァ ピン級1位)判定0-3 ※28-30、29-30、28-29〇TOMOMI(TEAM FOREST/NJKFミネルヴァ ピン級3位)  1R、パンチを繰り出しながら前に出るTOMOMIは密着すると首相撲からボディへのヒザ。これを繰り返して手数で祥子を圧倒する。  2R、祥子は前蹴りとパンチからの右ミドルでTOMOMIを止めようとするが、突進力のあるTOMOMIを止められずコーナーで連打をもらう。  3R、祥子は前に出るTOMOMIにヒザ蹴りで対抗。足を止めての打ち合いも挑んでいく。この打ち合いでは祥子がやや優勢で盛り返したかに見えたが、追い上げならずTOMOMIの判定勝ちとなった。 [nextpage] ▼第2試合 ジャパンキックvsNJKF交流戦 50kg契約 3分3R(肘なし)×空明(治政館/ジャパンキック フライ級)判定0-3 ※29-30、28-29、28-30〇谷津晴之(NJKF/新興ムエタイジム)  1R、序盤はサウスポーの空明が左の攻撃で優勢だったが、徐々に谷津がペースを引き戻して右フックを当てに行く。  2R、下がりながら回り込む谷津を追う空明だが、右ストレート、左フックをモロに喰らう場面もあり劣勢に。  3R、前に出て攻める谷津に空明も左のパンチで応戦し、組み付いて投げを見舞うが、最後までアグレッシブに前へ出て攻めの姿勢を見せた谷津が判定勝ちした。 ▼第1試合 56kg契約 3分3R〇義由亜JSK(治政館/ジャパンキック バンタム級)判定3-0 ※30-27×2、30-28×姉川 良(REON Fighting Sports Gym)  1R、蹴り主体の義由亜に対して姉川はインファイトを仕掛けてのボディ攻め。義由亜の右ミドルが快音を発して何度も決まる。首相撲でのヒジ、ヒザでも義由亜が主導権を握る。  2Rはパンチの数を増やす義由亜が思い切った右ストレート。首相撲からのヒザを連打するが、後半は姉川が左オーバーハンドで義由亜を脅かす。  3R、ジャブと前蹴りで距離を取りつつ、右ストレートや右ミドルで姉川を下がらせる義由亜。姉川は打ち合いを挑むも首相撲からのヒザ蹴りで封じられ、義由亜が押し切った。
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