パンクラスの酒井代表(右)と握手を交わす前田日明
2020年7月24日(金・祝)東京・新木場スタジオコーストにて、『Owltech presents PANCRASE 316』が開催され、パンクラスマットに前田日明が登場。ケージのなかで酒井正和代表と握手をかわした。
前田日明がパンクラスと交わるのは、2015年8月9日に東京・ディファ有明で開催された『PANCRASE 269』で、リングス所属の三浦広光(SAMURAI SWORD/RINGS)を参戦させて以来。
この時は酒井代表との握手とツーショット撮影のみで目的を明らかにはしなかったが、8月14日に前田が自身のYouTubeチャンネル『前田日明チャンネル』で訪問した理由を明らかにした。
(写真)大会当日は明かさなかった、訪問した理由を明らかにした前田(前田日明チャンネルより)
前田は「アウトサイダーの元チャンピオンのRYOをパンクラスでデビューさせて、チャンピオンを獲りに行かせようと思ってね」と、第3代THE OUTSIDER65-70kg王者のRyoを伴って来場。
「毎日毎日課題を与えて(カール・ゴッチ式トレーニングを)やっているんだよね。毎日毎日ヒィヒィ言ってるよ」と、Ryoを指導していると話す。
Ryoは2016年3月に当時THE OUTSIDER65-70kg王者の朝倉未来と対戦し、2Rにギロチンチョークを仕掛けて主催者ストップによるTKO勝ちを収めたが、試合後にRyoからの「ノーコンテスト再試合の申し出」があったため、実行委員会で審議のうえ申し出を受理してノーコンテストに変更された。これに朝倉も「次は万全で再戦だな」とツイートしたが、両者の再戦は実現しなかった。
映像には前田が会場に現れ、酒井代表が「ビックリした」と言っているように、突然のサプライズ訪問だったようで、酒井代表は「今日は急に前田さんが来たのでビックリしました。事前に知っていれば対応があったんだけど」と試合後の鼎談で語っている。
(写真)Ryo(右)を伴って会場入りする前田
前田は「(Ryoを)パンクラスに挑戦させたい」と切り出し、酒井代表は「面白いですね」とウェルカムの姿勢。この日のメインイベントではISAO(NEVER QUIT)がアキラ(武蔵村山さいとうクリニック/&mosh)に完封勝利しているが、Ryoはアマチュア時代にISAOと対戦経験があり、腕十字で勝利を収めているという。
「10年くらい前の話ですけれど、目の前で横切る姿を見た時に感慨深いものがありましたよね。ミスが少ないっていうんですかね。そこが凄く印象的でした。やはり凄く強くなっていました」とRyo。
撮影者からの「今後、前田さんからのアウトサイダーの刺客をパンクラスにどんどん送り込んで行けたらと思います」との言葉があり、酒井代表は「それは凄い楽しみですよ、ウチにとっても」と迎え撃つ姿勢を示した。最後には前田から「(Ryoを)9月頃の大会で何とか」との申し出があり、酒井代表も「持っていきましょう」とGOサインを出した。この動画が公開された直後、酒井代表は自身のSNSにて「何かが起こる」と予告している。
この模様は『前田日明チャンネル』にて公開されている。
何かが起こる。https://t.co/6YFF1YvTQF#パンクラス #前田日明
— パンクラス代表 酒井正和 (@SMASH_Sakai) August 14, 2020