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2020年9月20日(日)に後楽園ホールで開催される『skyticket Presents DEEP 97 IMPACT』の追加カードが発表された。
DEEP女子ミクロ級王者のしなしさとこ(フリー)が王座返上を表明。「DEEP女子ミクロ級王者決定戦」 として、にっせー(フリー)と大島沙緒里(AACC)が対戦する。
▼DEEP女子ミクロ級王者決定戦 5分3R
にっせー(フリー)
大島沙緒里(AACC)
2019年12月にしなしは、プロ3戦目のにっせーとノンタイトルで対戦。1R TKO負けで11年ぶりに日本人選手相手に黒星を喫していた。その後、2020年5月6日(水・祝)の後楽園ホール大会で、にっせーを相手に「女子ミクロ級王座初防衛戦」として再戦が決まっていたが、新型コロナウイルスの影響で大会が中止となっていた。
今回の王座返上について、しなしは「今現在、新型コロナウイルスにより生活や練習の状況が変わり、練習量がかなり減っています。私自身が納得するパーフェクトな状態で試合に出場出来ないと判断した為、苦渋の決断ではありますが、今期の試合を断念することにしました。その為ベルトを一度返上し、2021年は新たに挑戦者として戦わせて頂きます。必ず戻ってきますのでよろしくお願いします」とのコメントをDEEPを通じて発表している。
今回「DEEP女子ミクロ級王者決定戦」に臨むにっせーは沖縄在住。高校時に半年レスリングを学んだ後にMMAジムに入門。2018年9月のDEEP JEWELSアマチュア大会での活躍が佐伯繁DEEP代表の目に留まり、2019年3月の後楽園ホール大会でプロデビュー。KOTORIに敗れはしたものの好試合を展開した。9月大会では山崎桃子を腕十字で破りプロ初勝利を飾ると、プロ3戦目にして女王しなしと対戦。顔面への右前蹴りを当てると、しなしの組みをヒザ蹴りで剥がして右ストレートをヒット。ダウンしたしなしをパウンドアウトしている。
対するAACCの大島は、3歳から始めた柔道歴21年を数え、2019年の全日本アマチュア修斗で圧倒的な強さで優勝。2020年1月には修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメントに抜擢され、一回戦で小生由紀をKOし、5月の準決勝では元DEEP JEWELSアトム級王者の黒部三奈相手に敗れはしたものの、新人離れした才能を発揮した。
AACCで浜崎朱加や杉本恵、本野美樹ら、柔道・レスリング出身MMAファイターたちと鎬を削る大島は戦績以上の力を急速に身につけており、2020年7月23日の『DEEP JEWELS 29』では、柔術出身のさくらとの寝技合戦を制し、キムラロックによるテクニカルサブミッションでの一本勝ちで再起を果たしている。
シャープな打撃を武器とするにっせーに対し、大島もさくら戦では重い打撃を見せており、何より柔道ベースの強力な組み力を誇る。このコロナ禍のなか、1月、5月、7月、9月とほぼ2カ月おきにコンスタントに試合を行ってきたこともアドバンテージとなりそうだ。ミクロ級の新鋭同士の戦いは熱戦必至の王座戦になるだろう。
また、当初はDEEP JEWELSで開催中もコロナ禍で延期となっているミクロ級トーナメント決勝アム・ザ・ロケット(Tarnthong Gym)vs. 古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY)の勝者が、しなしvs.にっせーの勝者と統一戦のプランもあったため、RIZINで浅倉カンナに1R TKO負けし、休養を宣言している古瀬、来日許可待ちのタイのアム、そして「新たに挑戦者として戦わせて頂きます」というしなしも含めたコンテンダー争いにも注目だ。
また、ウェルター級では、米田奈央(フリー)と泰斗(高本道場)が対戦。
▼DEEPウェルター級 5分2R
米田奈央(フリー)
泰斗(高本道場)
2019年3月に約3年ぶりの復帰戦で佐藤洋一郎に判定2-0で敗れた米田だが、9月大会では嶋田伊吹を1R、キムラで極めて白星を掴んでおり、今回2連勝を目指す。
対する泰斗は、2014年8月「PANCRASE 260」でのアンドリュー・ロバート戦での判定負けを経て、2020年6月の「TTF CHALLENGE」で関野大成を相手に2R、パウンドによるTKO勝ちを収めている。今回がDEEP初参戦。
さらに、オープニングファイトでは、DEEPバンタム級戦として、原虎徹(CAVE)と日比野“エビ中”純也(ISHITSUKA MMA)が対戦。
▼オープニングファイト DEEPバンタム級 5分2R(※開場中に開催)
原 虎徹(CAVE)
日比野“エビ中”純也(ISHITSUNA MMA)
CAVEの原は2011年9月「第1回 全日本ジュニア修斗選手権大会」44kg以下級優勝者。一時はバイクレースに励んでいたが、2018年に格闘技に復帰。2019年の「DEEPフューチャーキングトーナメント2019」バンタム級で優勝を果たし、満を持して本戦デビューとなる。
対する日比野は2019年7月のアマチュア修斗北海道選手権フェザー級で優勝し、9月の全日本選手権では3位入賞ならずもプロライセンス取得推薦枠を獲得していた。「GRACHAN CHALLENGE」も経て、2019年11月の「Fighting NEXUS vol.18」では鈴木万友に1R 腕十字で一本勝ちでプロデビューを飾っている。
現役中学生が1人もいない「永遠に中学生」を掲げたアイドルグループ「私立恵比寿中学」をこよなく愛しており、日比野のリングネームの“エビ中”は同グループが所属するスターダストプロモーションから使用許可を得たといい、“自称エビ中ファイター”から“公認エビ中ファイター”へと昇格している。
skyticket Presents DEEP 97 IMPACT
2020年9月20日(日)後楽園ホール
開場/17:30 開始/18:00
※オープニングファイトを開場中に実施
【追加対戦カード】
▼DEEP女子ミクロ級王者決定戦 5分3R
にっせー(フリー)
大島沙緒里(AACC)
▼DEEPウェルター級 5分2R
米田奈央(フリー)
泰斗(高本道場)
▼オープニングファイト DEEPバンタム級 5分2R(※開場中に開催)
原 虎徹(CAVE)
日比野“エビ中”純也(ISHITSUNA MMA)
【既報カード】
▼DEEPフェザー級タイトルマッチ 5分3R
弥益ドミネーター聡志(王者/team SOS)
牛久絢太郎(挑戦者/K-Clann)
▼DEEPライト級 5分3R
中村大介(夕月堂本舗)
長倉立尚(フリー)
▼DEEPフライ級 5分2R
ランボー宏輔(パラエストラ千葉)
藤田大和(リバーサルジム新宿Me,We)