MMA
インタビュー

【GRACHAN】“一撃必倒”獅庵「正直、今までにないくらい精度は上がっている」=9月20日(日)大田区

2020/08/07 04:08
 2020年9月20日(日)「GRACHAN45」(大田区産業プラザPIO)大会にて、ウェルター級(桜井隆多vs長岡弘樹)のタイトルマッチと並んで、バンタム級で「王座決定戦」に臨む獅庵(パラエストラ大阪)。  関西の“一撃必倒”ファイター、32歳の獅庵は、DEEP、PANCRASEと渡り歩き、階級を上げたバンタム級でGRACHANに参戦する。2019年12月の坂巻魁斗戦では、右ストレートを当て続けた獅庵が、坂巻の左目の負傷によりTKO勝ちとなり、今回のバンタム級王座戦に抜擢された。  対する23歳の伊藤は長野県から上京し、強さを求める為にBRAVEの門を叩いた。Wardog Cage FightからGRACHANを主戦場に国内6連勝でタイトルマッチまで駆け上がった。2020年3月の前戦では、グアムで行われた「Brawl」でキム・サンウォンにパウンドでTKO負けを喫しており、今回が再起戦にして王座決定戦の機会を得たことになる。  他団体から参戦してきた伊藤と獅庵、ベルトはどちらの腰に巻かれるか。GRACHANの岩崎ヒロユキ代表が獅庵に訊いた。 誰が見ても『あいつ凄いな!』って思ってもらえる試合をする ──2019年12月の「GRACHAN 42 x GLADIATOR 011」でGRACHANに初参戦しましたが、オファーが来た時はどんな心境でしたか。 「そうですね。最初坂巻(魁斗)選手と、とオファーが来たときは、なかなか強い相手を当ててくるなという印象でした。強い選手ですし、正直苦手なタイプだったのでビビってはいました。初参戦の時は様子見の選手かな? と思ってはいたのですが、坂巻選手でしたので(汗)」 ──「ベルトを狙いたい」と聞いてたので、最初から強い相手のマッチメイクを組んで、即戦力として考えていたんです。 「最初、中山巧(パラエストラ大阪)代表とも『苦手なタイプだな』との話はしていたんです。ただ、ここで抜けたら新しい光が見えるんじゃないか? そんな話にもなりました」 ──結果、勝利(坂巻のテイクダウン狙いを切り、右を当て続け、坂巻が左目負傷)して中山代表も喜んでいたのでは? 「はい。今ままでは打撃にこだわって喧嘩みたいな振り回すだけで戦って来たので、練習通りの戦い方が出来たので、冷静に行けました」 ──試合のオファーが来た頃は色々大変だったと聞きました。 「2019年9月くらいでした。最初の予定の選手から坂巻選手に変更になって、ちょうどその頃、闘病生活が続いてた母が亡くなって精神的にも落ちてしまい、試合を断ろうかなと思いましたが、今まで親元を離れて大阪に出てきて、母親が亡くなったからと試合を断るのもどうかと思って」 ──お母様は格闘技をやってることを心配していましたか。 「心配してたと思いましたし、辞めてほしかったと思いますけど、その言葉は1回も、辞めてほしいと言われたことは無かったです。だから、勝った時は自然と涙がこぼれてきました。試合中、冷静になれたのは、母親がなくなる以上に怖いものはない! そんな気持ちで試合に挑めましたので、一皮むけて成長につながった気がします」 ──普段はどの選手と練習をしていますか。 「鍵山(雄介)選手とか、平日は手塚(基伸・第3第GRACHANバンタム級王者)くんとかと練習してドミネートされてます(笑)」 ──デビュー当時から「天才現れる!」的な期待をされていたと思いますが、なかなか良い結果に恵まれませんでした。 「そうですね。当時は減量苦と練習環境があまり整っていませんでした」 ──2017年12月のDEEP大阪大会で、現在はフライ級王者になった神龍誠(※当時は高橋誠)選手と試合しましたが、どうでしたか。 (C)DEEP 「今更ですけど、試合1週間前の練習で右耳の鼓膜が破れて手術する、しないの話になって、減量も当日100グラム落ちなくて走って何とか落として、メンタルが辛かったです。何より減量が辛かった。もちろん神龍選手は凄く強い選手で活躍もされていますので(負けた)理由にはなりませんが(※獅庵が判定負け)」 ──フライ級からバンタム級に階級を変えて(2019年7月の「PANCRASE大阪」大会の三村亘戦でバンタム級に転向、獅庵がスプリット判定負け)いかがですか。 「階級を上げて自分自身のスピードは遅くなりましたが、フライ級の時は身体に力もあまり入らずふわふわしてたんです。ただメンタル面やパンチや下半身に力が入る感じが変わり良い感じです」 ──階級を上げたので身体を作っている感じでしょうか。 「そうですね。1階級上げたので、フィジカル強化と持ち味のスピードと瞬発力を活かせる戦い方をしたいと考えてます。正直、今までにないくらい、精度は上がってきている感じがします」 ──9月20日の「GRACHAN45」で「GRACHANバンタム級王座決定」として、BRAVEの伊藤空也選手との試合が決まりましたが、伊藤選手の印象は? 「もともと1階級上の階級(フェザー級)から落としてきた選手ですよね? しっかり勝ってきている選手なのと、体幹が強そうです」 ──バンタム級のチャンピオンになったら、大きな舞台に出たいですか。 「そうですね。出たいですね。盛り上げる自信はあります。日本でも海外でも! ただどこの舞台でも自分のやることは変わりませんし、誰が見ても『あいつ凄いな!』って思ってもらえる試合をする自信はあるし、それが獅庵の良さとも思っていますので、どこでも戦います!」
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