2020年9月10日(木)東京・後楽園ホール『スック ワンキントーン go for the top』のメイン対戦カードが発表された。
新型コロナウイルスの影響で中止となった4月大会で、WMOムエタイ世界ライト級王座決定戦をラジャダムナンスタジアム認定ライト級6位&ルンピニー同級3位タパオゲーウ・シンマウィン(タイ)と争うことが決まっていた梅野源治(PHOENIX)だが、今回はWMOインターナショナル・ライト級王座決定戦3分5Rをペットワンチャイ・ラジャサクレックと争うことになった。
梅野は2014年11月に日本人初のWBCムエタイ世界(スーパーフェザー級)王者となり、2016年10月にはヨードレックペット・オー・ピティサックを破り史上6人目のラジャダムナンスタジアム(ライト級)王者となった“日本ムエタイ界の至宝”。2019年は得意の首相撲とヒジ打ちを封印して『RISE』の世界トーナメントに出場し、決勝へ進出するも白鳥大珠にKO負け。12月の『BOM』で約1年ぶりにムエタイルールの試合に臨み、シラー・Y'ZD GYM(タイ)を初回TKOに下して初代BOMライト級王者に就いた。
約9カ月ぶりとなる試合で対戦するペットワンチャイは、日本でINNOVATIONスーパーフェザー級1位・櫻井健、ジャパンキック協会フェザー級1位・皆川裕哉、第11代日本バンタム級王者・瀧澤博人らに勝利。構えを頻繁にスイッチしながら左右ミドルキックを蹴り、パンチも強く瀧澤戦では右フックでグラつかせてのパンチ連打からアゴにヒザを突き上げてダウンを奪い、TKO勝ちしている。
本場タイの一線級の選手ではないが、2020年の第一戦で梅野がどんな試合を見せるか注目される。
(写真)鈴木(左)の相手はIBFムエタイ世界王者レック また、64kg級契約3分3Rで、鈴木真治(フジマキックムエタイジム)vsレック・エイワスポーツジム(タイ/エイワスポーツジム)も決定。
鈴木は2005年にプロデビューし、40戦以上のキャリアを持つベテラン選手。様々な団体に出場してトップ選手と拳を交え、2018年11月に開催されたシュートボクシング世界トーナメントS-cupでは決勝進出を果たしている(決勝は棄権)。ヒジ打ちやローキックを駆使する粘り強いファイトが持ち味。2月の『KNOCK OUT』ではタップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム)と対戦したが、判定で敗れた。
レックは日本在住のムエタイ選手で、トレーナーを務めながら試合にも出場。2018年6月にダルビッシュ黒木に敗れるまではvs日本人無敗を誇っていた。2015年4月には初代LOK(LEGEND OF KICKBOXER)スーパーライト級王座に就き、2020年2月にはWMCインターコンチネンタル・スーパーウェルター級王者&BOM同級王者の柿沼慶をヒジでTKOに下し、IBFムエタイ世界スーパーウェルター級王座に就いて健在ぶりを示した。
他にも松倉信太郎(TRY HARD GYM)、晃希(teamS.R.K)、44ユウ・リバイバルジム(リバイバルジム)、ルイ(クラミツムエタイジム)、レンタ・ウォーワンチャイ(=松井蓮汰/ウォーワンチャイプロモーション)、櫓木淳平(ビクトリージム)の出場を予定しており、 全8試合となる予定だ。