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2020年8月10日、横浜ぴあアリーナMMで開催される「RIZIN.23」のメインで「RIZINバンタム級王座決定戦」として、扇久保博正(パラエストラ松戸)と対戦する朝倉海(トライフォース赤坂)が、7月27日の横浜市長への表敬訪問後、取材に応じた。
8カ月ぶりの再起戦にして、ベルトがかかる大一番に向けて海は、「進化した朝倉海を見せられると思う」と自信たっぷりに語った。
(観客が感情の)コントロールが効かないくらいの倒し方ができれば
【写真】扇久保と直にフェイスオフを行った『ゴング格闘技』の表紙を掲げる朝倉海。
──2019年12月31日のマネル・ケイプ戦以来、8カ月ぶりの試合に向け、コンディションはいかがですか。
「ばっちりです。いつ試合が出来るのかな、という状況のなかで、いつでも出来るように準備はしてきて、いつでも戦える身体を作ってきたので、今まで溜め込んだものを今回、全部出し切って、面白い戦いを見せたいなと思います」
──身体も大きくなったように見えます。体重は?
「2週間前の時点で67kgくらい(※今回の王座戦は61kg契約)全然、順調ですね」
──今回の試合に向け、何か新しい特別なこともやってきましたか。
「もう“特別なことしかやっていない”ですね。トレーニング内容も変えましたし、何かは言えないですけど、練習内容も全部、変えてきました。進化した朝倉海を見せられると思います」
──それは対扇久保戦用に特化したものですか?
「いえ、対世界用ですね。(ケイプ戦の)敗戦を踏まえて足りなかったものが明確になったので、そこを埋めて、さらに自分の得意な部分を伸ばす作業をしてきました」
──では、対扇久保戦用のシミュレーションは?
「もう何通りも出来ています。イメージトレーニングは何度もしていて、いろんなパターンで勝つシミュレーションは出来ていますね」
──周囲の選手の予想も五分五分のようです。本誌では堀口選手が海選手勝利を予想すれば、ビクター・ヘンリー選手は扇久保選手を推しています。
「いいんじゃないですか。予想とかどんどんしてもらって。僕は結果で見せるんで、試合を見てください」
──いまプロ野球やサッカー、プロレスなども観客を入れて行われていて、どれも声を出しての応援が禁じられ、拍手のみでの応援となっていますが、そういう状況をどう感じていますか。
「ニュースで時々、拍手している姿を見たりしていますが、無観客よりは全然いいかなと思います。拍手があるのは全然違う。お客さんがいるというのはありがたいことだと思っています」
──RIZINも立ち上がったり声をあげての観戦は禁止していますが、自分の試合で思わず腰が上がり、歓声が出てしまうような試合にしたいですか?
「そうですね。思わず声が出ちゃうものは仕方ないと思うので、(観客が感情の)コントロールが効かないくらいの倒し方ができればいいなと思います」
──ところで横浜という場所のイメージは?
「よくイベントが盛んに行われている場所ですね。以前、みなとみらいにもよく来ていました」
──(同行していた榊原CEOから)デート?
「えっ? そうですね(笑)」
──今回、横浜市長にも榊原CEOとともに感染対策を説明しました。観客を入れて試合を行えることについて、あらためてどのように感じていますか。
「この状況でメインを任せてもらったのは光栄に思うし、僕が見せなければいけないことは分かっているので、その全部の思いを乗せて、戦いを見せられればと思います。コロナで日本中、暗いニュースが多いので、こういう時こそ、格闘技で熱い試合をして明るく出来たら。僕がそのきっかけになるような面白い試合をしたいと思います!」