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今夜7月31日(金)20時から、パンクラスイズム横浜で開催される「iSMOS.1」(無観客&ライブ配信)で、同ジム所属の近藤有己が、餅瓶太(和神会)と対戦する。
1996年のプロデビューから24年で106戦。このコロナ禍のなか、初めて「無観客」で試合を行うという近藤は、「その場に観客がいなくても、応援してくれている人の存在は何か、感じます」と、語った。
──新型コロナウイルスで「緊急事態宣言」が出されてから2週間ほどで今回の大会の話が持ち上がったと思います。当時、この話を聞いたときはどのように感じましたか。
「この話を北岡から聞いた時、ぜひ出たいと思いました。ここ(パンクラスイズム横浜)に練習に来たら、北岡と自分の2人だけしか、この空間にいなかったんです。そこで、北岡が『こういう大会を考えているんです。良かったら出ませんか』と聞かれて、すぐに『ぜひ出たい』と答えました」
──練習はパンクラスイズム横浜で、各自注意しながら続けていたそうですね。
「やっていましたね。そう注意しながら(笑)。いろいろな大会が中止になって試合がない状況でしたし、この話があって、すごく嬉しかったです。でもコロナに関係なく、自分にとっては“試合ができる”ということがすごく嬉しいんです」
──それがまさか、ここでとは思わなかったですか。
「そうですね。考えもつかなかったですね。北岡ですごくいい状況にしてくれて、すごくいい大会になるんじゃないかと自分は思いますね。ここでやる──何だろう……何度も言いますが、嬉しいです。プレッシャーとかマイナスな感情は全くなくて、いい気持ちしかないです」
──対戦相手の餅瓶太選手の印象をどうとらえていますか。
「フィジカル的に強いですね。気持ちの部分がすごく強いなと
感じました。組み技が得意ですがトータルでできる選手ですね」
──そんな相手に、106戦というベテランの近藤選手としては、どのように練習し、日々の変化を感じていますか。
「おかげさまで、ほぼ毎日ここで練習させてもらっていますけど、日々、いろんな意味で良くなっていると思っています。パンチひとつ、キックひとつ、組みひとつにしても、レベルアップしているんじゃないかなと思います。周りからはどう見えているか分かりませんが(笑)。自分の感覚としては良くなっている感覚があるんです」
──MMAという打撃ありの競技のなかで、いまなおレベルアップしていることと、年齢的な戦いもあると思います。その兼ね合いをどのようにとらえていますか。
「18歳からプロになって、いま45歳になりましたけど、身体的にマイナスな部分は感じていないです。最初から打撃ありの何でもありの戦いがいいと思って始めて、いまもこれが良くて。いい練習をさせてもらっていますし、今までよりもずっといい自分を作っていけていると思いますし、これからも作っていけると思います」
──「もっといい自分を作っていける」というのはすごいですね……。ところでこれまで「無観客」での試合は?
「無観客……無かったと思いますね。こういう形の試合は初めてで、どんな感かはフタを開けてみないと分からないところですけど、その場に観客がいなくても、応援してくれている人の存在は、何か、感じると思います。その場にいなくても画面の向こうに感じられると思いますし、すごく力になると思います。最近、一般クラスで柔術もやらせてもらっているんですけど、会員の方から声をかけていただくこともあります。そういう皆さんの気持ちを普段から感じています。面識がある人もない人も、画面の向こうで応援してくれていると思っています」
──今回、メインで北岡選手が試合をする前、セミで近藤選手が試合をします。
「今回はセミで試合をさせていただくんですけど、自分がいい形で北岡に繋げたいですね。いい試合、いい勝ち方でメインに繋げたいと思います」