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レポート

【UFC】ホジェリオがショーグン相手に引退試合で惜敗「若い世代に譲る時が来た」、ウィテカーはティルを下す

2020/07/26 00:07
 2020年7月25日(日本時間26日)、アラブ首長国連邦アブダビのヤス島に特設されたUFCファイトアイランドを舞台に「UFC Fight Night: Whittaker vs. Till」が行われた。  メインイベントのミドル級では、ロバート・ウィテカー(186lbs/84.37kg)がダレン・ティル(186lbs/84.37kg)に判定勝利。PRIDEでも活躍したアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(206lbs/93.44kg)が、マウリシオ・ショーグン(206lbs/93.44kg)を相手に引退試合を行った。  また、同大会は日本時間7月26日(日)朝6時にスタートするプレリム8試合がUFCファイトパスおよびUFC公式YouTubeチャンネルでライブ配信され、9時開始予定のメインカードはUFCファイトパスにてライブ配信された。  そのUFCファイトパスでは、日本語サービスがスタートし、解説は元UFCファイターの水垣偉弥、宇野薫、菊野克紀、小見川道大らが務める。期間限定7日間無料トライアルも実施中だ。また同サイトでは、『UFC Year of the Fighter』、『Fightlore』、『UFC Fight Physics』、『Knockouts Only』など、UFC FIGHT PASSで独占配信しているオリジナル番組を日本語字幕付きで配信する。 UFC FIGHT NIGHTファイトアイランド3:ウィテカー vs. ティル 現地時間2020年7月25日(土)、日本時間26日(日)アラブ首長国連邦・アブダビ UFCファイトアイランド 【メインイベント】 ▼ミドル級 5分5R○ロバート・ウィテカー(186lbs/84.37kg)豪州[判定3-0] ※48-47×3×ダレン・ティル(186lbs/84.37kg)英国  前UFC世界ミドル級王者で現在同級1位のロバート・ウィテカー(豪州)と、同級5位のダレン・ティル(英国)が対戦。  ウィテカーはUFC7連勝後、2017年にヨエル・ロメロに勝利し王座獲得。伝統派空手をベースに“ブリッツ”(稲妻)と呼ばれる打撃を武器とする。2019年10月イスラエル・アデサンヤにTKO負けし、王座陥落。  対するティルは、17勝1分の戦績で2018年9月にウェルター級王者タイロン・ウッドリーに挑むも一本負け。2019年3月にはホルヘ・マスヴィダルの左フックに2RKO負けを喫した。2019年11月にミドル級に転向し、同級4位のケルヴィン・ガステラムに判定勝利している。  1R、オーソドックス構えのウィテカーとサウスポー構えのティル。先に左ジャブから入るウィテカー。ティルは右前手で牽制。上下にステップしながら飛び込むウィテカーを迎撃するティル。ウィテカーは左フックで飛び込むとティル左ヒジにバランスを崩して尻餅を着くがすぐに立つとティルのハイキックをかわす。  ティルは左ストレートで前に出るとウィテカーの入りにはバックステップでかわす。組みには首投げを狙うウィテカーだが、首を外すティルは左ハイ。ここは再三ウィテカーがブロックする。飛び込みから右ハイはウィテカー。かわすティルはワンツーもウィテカーはダッキング。ウィテカーは左ジャブのダブルで前に。  2R、オーソのウィテカーの入りにサウスポーから左を狙うティル。ワンツーの右の飛び込みにダウンするティル! クローズドガードのティルに片足をパスしハーフのまま左で枕に巻くが、背中を見せて立つティルは突き放し立つ。入りに慎重になるティル。ウィテカーは左ロー。ティルの入りに左回りでカウンターを狙う。ウィテカーの大きな左右はバックステップでかわすティルは左ハイを狙う。  3R、左ロー、左ストレートはウィテカー。ティルはフェイントをかけながらウィテカーの入りに左! ウィテカーも右を狙う。互いにハイキックをスウェイでかわすとティルは左を伸ばして組みへ。組み付かせないウィテカーは右ロー。そこにティルは左を狙う。ウィテカーはシングルレッグも切るティルに固執せず。離れ際に打撃を狙う。ティルの蹴り足を掴んでシングルレッグに入るウィテカーだがここは切るティル。互いに踏み込むも深追い出来ない展開。  4R、ティルの左ハイを上体でかわすウィテカー。互いに慎重になるなか、ウィテカーはオーソから前足に左ロー。ティルも右ローを返す。ウィテカーの右ハイの打ち終わりに左で詰めるティル! しかしウィテカーは押し戻し、右を振る。ウィテカーの入りに左を狙うティル。ショートアッパーを狙うウィテカーはシングルレッグで崩してその際でパンチを放つ。  5R、ダウンを奪って以降ペースを握ったウィテカー。ティルの入りに前足にシングルレッグで掴み、離れ際に左を狙う。ティルも左で前に出るが続かず。互いにハイキックはもらわず。インローを打つウィテカー。ウィテカーの右ミドルとティルの左ミドルが交錯。シングルレッグから左を放つウィテカー。ティルも左ストレートで前に出るが単発。左回りにかわすウィテカーは左ロー! さらにニータップから放し際に左フックを振る。しかしティルも左ストレート狙い。  ウィテカーの左耳からの出血後、すぐに再開。シングルレッグでからハイクラッチでテイクダウンを奪ったのはウィテカー。立ち上がったティルをさらに崩してブザー。両者が手を挙げた。  判定は48-47×3の僅差ながら3者ウィテカーを支持。前戦アデサニヤ戦の敗戦で9連勝で途切れた白星を再び掴んだウィテカーは「とてもストレスフルで、一番テクニカルな試合だった。相手のゲームプランには驚かされたよ。全く打ち合いに応じようとしないからね。相手はずっと待っていたようにも見えた。多くのフェイントとテイクダウンを織り交ぜて戦ったよ。でも自分がレスリングを使うとうまくかわされた。カウンターがハードだったね」と、激しい神経戦が繰り広げられた難しい試合だったことを語ると、「もう一度タイトルに挑みたいと思う。ベルトがあろうがなかろうが俺はチャンピオンレベルのファイターだ」と王座返り咲きをアピールした。 [nextpage] 【セミメインイベント】 ▼ライトヘビー級 5分3R○マウリシオ・ショーグン・フア(206lbs/93.44kg)ブラジル[判定2-1] ※29-28×2,28-29×アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(206lbs/93.44kg)ブラジル  ホジェリオはアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの双子の弟。PRIDEで桜庭和志、ダン・ヘンダーソン、アリスター・オーフレイムらに勝利し、2009年からUFCに参戦。ライトヘビー級で6勝6敗の戦績を残している。  対するショーグンとは3度目の対戦。2005年のPRIDEミドル級グランプリ2回戦でショーグンが判定勝利し、2015年のUFCでもショーグンが判定勝利している。いずれも接戦で、ホジェリオは3度目の対戦をダナ・ホワイト代表に訴えていた。ホジェリオは勝利でキャリアの最後を締めくくることができるか。  胸をたたいてコールを受けるホジェリオ。ガッツポーズのショーグン。3度目の対戦。  1R、サウスポー構えのホジェリオに対し、オーソドックス構えのショーグン。中央を取るショーグンが右ローから入る。さらに右のインローをヒット。前手を出して組んでいくショーグン。金網まで押し込みじっくりヒザを打つ。左でボディを打つホジェリオ。離れるショーグン。  ワンツーの左はホジェリオ。ショーグンも左右で前に。さらに右ロー。ショーグンの入りに左を入れるが、ショーグンは右! しかし圧力を強めるホジェリオが前に。左右の打ち合いはともにクリーンヒットは許さず。ショーグンは四つに組むが突き放すホジェリオはワンツーから左をクリーンヒット! さらに前に出て左を突くが、ショーグンはダブルレッグテイクダウン。ホジェリオはハーフで凌ぐ。  2R、右ミドルを当てるショーグン。さらに細かいワンツーで詰めると四つからヒザも突き放すホジェリオ。ショーグンは再び右インロー。さらにワンツーで右をヒットさせる。ショーグンの右ミドルに右を合わせるホジェリオ! さらに右。ショーグンのダブルレッグを切ると、バランスを崩したショーグンの上に。  クローズドガードにするショーグンの上から上下にパウンド、鉄槌。エビを打つショーグンは頭を押して立右から立ち上がり。右から左はショーグン! さらにホジェリオの左をかわして右! 離れれば右ミドル、右インロー。ホジェリオも勇気を持って左のオーバーハンド! ブロックするショーグンはサークリングする。  3R、詰めるショーグンは右インロー。さらに右ミドルで前に。ショーグンの入りに右を狙うホジェリオ。ワンツーは遠いが大きな左のオーバーハンドを振る。右ミドルを当てるショーグン。中央を取ると右ローから右フック。そこにホジェリオも左を狙う。残り2分。ワンツーから左はホジェリオ。さらにワンツー。ショーグンは細かく右ロー。ホジェリオの入りに右を合わせたショーグンはダブルレッグテイクダウン! ホジェリオはハーフガードも背中を着かされる。下から脇差し、ディープハーフで潜り前方に煽ろうとするが、その顔面にパウンドを落とすショーグン。ブザー。  判定は2-1でショーグンが勝利。元シュートボクセとブラジリアントップチームの両者は、このコロナ禍で母国で行うことができなかった3度目の対戦後、両陣営とともに肩を抱き互いに健闘を称え合った。MMA23勝10敗となったアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラは試合後、「ボクシングを使おうと思ったし、いいデフェンスが出来た。接戦だったと思う。ショーグンはUFCとPRIDEのチャンピオンだし。オクタゴンを共有できてシェアできて嬉しい。もう44歳で休むときが来た。よく戦ってきたし、これからも戦えるけど、若い世代に譲るときが来たと思う」とあらためて引退を表明した。  一方、またも接戦の判定で激闘を制したショーグンは、「毎回、ホジェリオと対戦する時は熱戦になる覚悟で挑んでいる。彼は格闘界のレジェンドであり、オレ自身も本当に尊敬しているファイターだ。今日はファンもUFCもハッピーな試合をすることができた気がする。タフな試合になることは分かっていたことだ。彼がオレの得意技や好きな戦法を熟知しているのも知っているからね。今回はかなり細かく作戦を練ったよ。勝利で今回の試合を終えられたことに感謝だね。またひとつレガシーを残すことができた」と、盟友との最後の試合を振り返った。 [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R○ファブリシオ・ヴェウドゥム(242lbs/109.77kg)ブラジル[1R 2分30秒 腕十字]×アレクサンダー・グスタフソン(240lbs/108.86kg)スウェーデン  1R、ヘビー級戦のグスタフソン。対するヴェウドゥムもともにオーソドックス構え。ジャブを上下に突くグスタフソン。  ヴェウドゥムは前足にシングルレッグでテイクダウン。鉄槌を受けながらも片足を持ちながら前方に送り出して潜ってバックテイク。背中を見せて逃げるグスタフソンを追って小外がけテイクダウン。うつ伏せから腕十字に入るとひっくり返して腕十字。タップを奪い、ケージの上でコーナーとハグした。  アレクアンダー・ヴォルコフ、アレクセイ・オレイニクに敗れていたヴェウドゥムは連敗をストップ。ホジェリオ・ノゲイラの引退大会で42歳にして再び連勝街道に乗ったヴェウドゥムだが、試合後、公式のインタビューでUFCとの最後の契約試合だったことを告白。 「UFCでのキャリアをサポートしてくれたみんなに感謝の気持ちを伝えたい。気持ち良くUFCを去ることができそうだけど、少し感情的になってしまいそうだ。トレーニングで練習してきたすべてを盛り込んだ試合内容だった。柔術、ムエタイ、ボクシング、コンディショニング、そしてメンタルも含めてバランスのとれた内容だったね。どれだけ素晴らしいコンディションであっても、メンタルが整っていなければ最高の試合はできない。今後どうするかはまだ決まってないが、UFC最後を勝利で締めくくれて嬉しい限りだ。みんなありがとう」と、オクタゴンへの惜別の言葉を語った。 [nextpage] ▼女子ストロー級 5分3R○カーラ・エスパルザ(116lbs/52.62kg)米国[判定2-1] ※29-28, 28-29, 29-27×マリナ・ロドリゲス(115.5lbs/52.39kg)ブラジル  1R、ともにオーソドックス構え。シングルレッグでテイクダウンはエスパルザ。ロドリゲスは下からヒジでエスパルザが目尻をカット。スラムするエスパルザ。ロドリゲスは三角絞め狙い。エスパルザはアキレス腱固めを狙う。しかしこの際で上を取るロドリゲス。足を効かせて立つエスパルザはシングルレッグへ。切りながらロドリゲスはヒジを入れる。  2R、エスパルザのダブルレッグを切るロドリゲス。エスパルザはなおもダブルレッグでテイクダウン。クローズドに入れて下からヒジを狙うロドリゲス。さらに蹴り上げで立とうとするがここはエスパルザもついていく。再び蹴り上げもついていくエスパルザ。下からの足をストレートフットロック(アキレス腱固め)にとらえるエスパルザ。しかしヒザを曲げ上体を折り曲げ、鉄槌はロドリゲス。エスパルザの左まぶたのカットから出血が激しくなる。  3R、先に圧力をかけるロドリゲスは右のスーパーマンパンチ。エスパルザの組みを切って打撃を入れるが、エスパルザもシングルレッグでテイクダウン。その立ち際をアッパー、左フックをヒットさせる。金網で立つロドリゲスだが、すぐにダブルレッグテイクダウンはエスパルザ。ヒジを打ち落とす。フルガードのロドリゲスは下から長い手足を使ってコントロール。いったん体を離してパウンドで飛び込むエスパルザに三角絞めを狙うが、ここは察知して外すエスパルザ。  足を解いたロドリゲスは片手を前に柔術立ちで立ち上がるもすぐにエスパルザはダブルレッグテイクダウン。マウント奪いブザー。前半の裂傷のダメージから取り戻した。  判定は2-1のスプリット(29-28, 28-29, 29-27)でテイクダウンを奪い、アグレッシブに攻めたエスパルザが接戦を制した。エスパルザはヴィルナ・ジャンジローバ、アレクサ・クロッソ、ミッシェル・ウォーターソン、ロドリゲスを相手に4連勝。MMA17勝6敗とした。UFC2勝1分けだったロドリゲスは初黒星。MMA12勝1敗2分となった。  試合後、エスパルザは、「作戦通りの試合運びができたと思う。相手はヒザ蹴りもエルボーも強いし、打たれ強さもある選手なのでテイクダウンで攻め続ける戦法を選んだ。自分の方がグラウンドでは勝っていたのは知っていたけど、何度か彼女の反撃を受けてしまう場面もあった。すごくタフな相手だったので、そう簡単にサブミッションを決められないだろうと思っていた。無敗の選手に勝つのは嬉しい。もう一度タイトルを手にしたいという思いが強い。必ずここからもう一度勝ち上がってタイトル戦を勝ち取りたい」と王座挑戦にたどりつきたいとした。 [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R○ポール・クレイグ(206lbs/93.44kg)スコットランド[1R 2分06秒 三角絞め]×ガジムラド・アンティグロフ(206lbs/93.44kg)ロシア  1R、ともにオーソドックス構え。右を振って組んで小外で崩してシングルレッグでテイクダウンはアンティグロフ。クレイグはバタフライガード、腰骨に足を当てて三角絞め狙い。しかしアンティグロフは空いた右手でパウンド。クレイグは顔から出血しながらもヒザ裏で足をロックし、三角絞め。アンティグロフがタップした。  スコットランドのクレイグはMMA13勝4敗1ドロー。2019年11月の前戦ではショーグン相手にドローとなったが、これで13勝のすべてをフィニッシュ勝利という驚異的な記録をマークした。  三角絞めでの一本勝ちを極めたクレイグは試合後、公式のインタビューに、「勝利できるっていうのはいつだって嬉しいけど、このアイランドで達成できたのは最高だ。セットも何もかも完璧だし、試合のためだけに用意されている。この1週間ずっとスペシャルだったよ。今週だけじゃない。チームがここに来てからの4週間、すべてが最高で、何もかもがうまくいった。相手のレスリングがすごいのは分かっていたし、シングルレッグを取られてダウンもさせられた。彼のストレングスは前代未聞だよ。これまでに感じたことのないくらいだったけど、向こうはプレッシャーを心配するのに忙しそうだったし、マウントを取ることに必死だった。普段からチームメイトがそうしてくるから、対応力は備わっていたし、ちょっとのスキがあれば付け入ることができる」と試合を振り返った。  また、今後について「できれば9月に戻ってきて、またやれたらいいな。一瞬で流れを変えたかった。10日とはいかないけど、でも早めに変えたかった。俺は戦うのが大好きだしね。前にも言った通りさ。俺はひよっこじゃないし、わりと長くやってきている。これがUFCでは10戦目。できるだけ早く次の試合をやりたい」と次戦を早くも熱望した。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R○アレックス・オリベイラ(171lbs/77.56kg)ブラジル[判定3-0] ※30-27×3×ペーター・ゾボタ(171lbs/77.56kg)ドイツ  1R オーソドックス構えのオリベイラは左手を前に。サウスポー構えのソボタ。オリベイラは右の前蹴りを効かせる。さらにゾボタの入りに右ミドルを当てる。さらに右ハイ、ミドルと上下に打ち分ける。  2R、ダブルレッグで金網まで詰めるゾボタは右で差すが、頭を下げるとそこにオリベイラはヒジ連打! 体を入れ替えるとゾボタは離れる。ゾボタは頭頂部から出血。オリベイラの右前蹴りが金的に。中断後、再開。オリベイラの左前手の指がアイポークになり再び中断。再開。ゾボタの入りにオリベイラは右ストレートを当ててダウンを奪う。  3R、左ミドルから先に入るゾボタ。しかしオリベイラは打点の高い右の前蹴り。ゾボタはダブルレッグに入るががぶり切るオリベイラ。右ミドルをヒットさせる。さらに右の二段蹴り! ブロックするゾボタ。左前手を前に前後の出入りのオリベイラ。右ジャブを伸ばすゾボタだが、オリベイラはその打ち終わりにワンツー。ゾボタは左ストレートを繰り出すが、右ミドルを巧みに当てるオリベイラ。フェイントを繰り出しブザー。  判定は3者30-27でオリベイラが勝利。グンナー・ネルソン、マイク・ペリー、ニコラス・ダルビーには敗れたオリベイラだが、2020年3月のマックス・グリフィン戦のスプリット判定勝ちに続く判定勝利で2連勝となった。ソボタは2018年3月のレオン・エドワーズ戦のTKO負けに続く連敗。  試合後、オリベイラは「今回の試合に勝つために必死にやってきた。戦略は見ての通り、相手が来るのを待って自分のストライキングを生かす。まったく違うファイターになったんだ。トレーニングキャンプでいろいろと変更した。トップ15を外れたけど、復活したいし、またトップの人たちと戦いたい。このスポーツは俺の人生を変えた。俺にとってはこれが一番大事なんだ」とあらためてMMA愛を語った。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R○ハムザト・チマエフ(171lbs/77.56kg)スウェーデン[1R 3分09秒 TKO] ※パウンド×リース・マッキー(170.5lbs/77.34kg)アイルランド  1R、チマエフはボディロックからテイクダウン。後ろ手に腕を縛り殴るチマエフ。正対するマッキーに鉄槌、マウント。リアネイキドチョークへ。解いたチマエフはマウントからパウンド、ヒジ、鉄槌の連打で試合を決めた。  スウェーデンレスリング王者のチマエフは7月15日のファイトアイランド大会でのダースチョークでの一本勝ちに続くフィニッシュ勝利をマーク。MMA8勝無敗に。マッキーは苦いUFCデビュー戦となった。  2週間足らずでオクタゴンで連勝したチマエフは、試合後、「これでほんとうにリラックスできる。兄が家を持っているところに行って、よし、リラックスしたら戻って10日前にやったようにぶっ倒すぞ、って思ったんだ。こういうのがいいね。もっとやりたい。俺にとっては簡単すぎた。今日はちょっと早すぎたね。もうちょっとその場にいたかった。戦ったという感じがしない。一瞬だったから。でも必要なことだ。俺は戦いたい。戦って戦って戦いまくる。毎日スパーリングしているから、俺にとっては練習試合みたいなものさ。歴史は歴史だ。他にどう言えばいい。もう一つ歴史があるとしたら、俺がそれを取るよ。次は1カ月間、楽なトレーニングをしてリラックスする。お袋に会ってからまたハードな練習を開始する。対戦相手を見つけてそいつを打ちのめす。俺の階級のヤツ全員をぶっ潰してやるよ」とウェルター級ファイターたちに宣戦布告した。 [nextpage] 【プレリム】 ▼ライト級 5分3R○フランシスコ・トリナウド(160lbs/72.57kg)* [1R 3分09秒 TKO]×ジャイ・ハーバート(156lbs/70.76kg)※トリナウドが体重超過。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のハーバートに報奨金の一部を支払う。 ▼ウェルター級 5分3R×ニコラス・ダルビー(171lbs/77.56kg)[1R 2分48秒 TKO]○ジェシー・ロンソン(171lbs/77.56kg) ▼ヘビー級 5分3R○トム・アスピナル(248lbs/112.49kg)[1R 0分45秒 TKO] ×ジェイク・コリアー(264lbs/119.75kg) ▼フェザー級 5分3R○モフサル・エフロエフ(146lbs/66.22kg)※MMA13勝無敗に[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×マイク・グランディ(146lbs/66.22kg)  2017年に修斗で斎藤裕に勝利している実力者グランディを完封したモサエフは、試合後、「相手は予想していた通りにやってきた。俺はまだ若くて負け無し(MMA13勝無敗)、かなりタフな相手に勝利したところだ。俺がトップファイターとやれるんだっていうUFCに対するメッセージになるといいね。アーノルド・アレンには勝てると思うし、彼のポジションを奪えると思うから彼とやりたい。UFCのゴールドにまた一歩近づいたし、手に入れるのも時間の問題だな」とフェザー級戦線でのトップ獲りを宣言した。 ▼ヘビー級 5分3R○タナー・ボーザー(264lbs/119.75kg)[2R 2分36秒 TKO]×ハファエル・ペソア・ヌネス(235lbs/106.59kg) ▼女子バンタム級 5分3R×ベチ・コヘイア(136lbs/61.69kg)[判定0-3] ※27-30×2, 28-29○パニー・キアンザド(136lbs/61.69kg) ▼ウェルター級 5分3R○ラマザン・エミーフ(171lbs/77.56kg)[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×ニクラス・シュトルツェ(170.5lbs/77.34kg) ▼バンタム級 5分3R○ナサニエル・ウッド(136lbs/61.69kg)[判定3-0] ※30-27×3×ジョン・カスタネーダ(136lbs/61.69kg)
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