▼第3試合 DEEP JEWELS 49kg以下 5分2R
○青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)
[1R 4分53秒 TKO] ※鉄槌でレフェリーストップ
×リオン(KRAZYBEE)
第3試合では、-49kg契約試合として、青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘/49.00kg) と、リオン(KRAZY BEE/48.80kg)が対戦する。
プロMMA5勝3敗の青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)は、日本大学レスリング部出身。全日本社会人選手権48kg級優勝、全日本学生選手権48kg級優勝など女子レスリングで数々の実績を持ち、山本美憂との対戦経験もある。2017年12月にMMA転向後は2018年3月から3連勝も、2019年3月にベテランの富松恵美にリアネイキドチョークで一本負け。しかし、同年6月の檜山美樹子戦、9月の古澤みゆき戦と連続一本勝ちを収めた。
2019年12月、事実上のDEEP JEWELSアトム級王座挑戦者決定戦をハム・ソヒの妹分パク・シウ(韓国)と争ったが1R3分40秒、TKO負け。2020年5月6日の東京・後楽園ホール『DEEP JEWELS 29』で再起戦が決まっていたが、新型コロナウイルスの影響で大会は中止となっていた。
柔術ベースのリオンはプロMMA1勝。2019年6月9日に行われた『第2回DEEP JEWELSアマチュア大会』に出場し、2試合行って綱島裕美には1R28秒でチョークによる一本勝ち、モモには判定勝ちを収めている。2019年9月に川村虹花に勝利している永尾音波と16歳対決に臨み、パンチを出しながら前へ出てテイクダウン&下からの腕十字&三角絞めと攻め、判定2-1の僅差でプロデビュー戦勝利を飾った。
2020年2月大会では川西まゆとの対戦が決まっていたが負傷欠場、今回が約8カ月ぶりの復帰戦でプロ2戦目となる。柔術経験8年の得意の寝技に加えて、KRAZYBEEで打撃も進化中だ。
グラップラー同士の試合は、レスリングベースの青野と柔術ベースのリオンの組み技対決となるか。それとも互いに磨きをかけた打撃がキーとなるか。コロナによる自粛期間の積み上げがどんな形で試合で現れるか。
1R、ともにオーソドックス構え。青野は2度目のダブルレッグでテイクダウン。ガードから腕を引き込むリオンはクローズドガード。しかしギロチン狙いに片足抜くと左で枕に巻き、パス狙い。再びクローズドの中に入れたリオン。
インサイドから鉄槌は青野。下から腰を切ったリオンは腕十字へ。ヒジを抜いている青野はかついでパス。渡部修斗の「ハーフでいい」の声にハーフから左で枕に巻き、右で鉄槌。下のリオンの左肩を流して肩固め狙い。ここはリオンも腕を戻す。片足を抜きサイドを奪い鉄槌連打する青野に、リオンは鼻血で動けず。レフェリーが試合を止めた。
試合後、青野は「久々の試合だったので強くなったところを見せたかったけど、試合ができたらいいなと思いました。リオン選手は柔術が長くて寝技が得意なのですごく対策はしてきました。今日はこんななか、来場ありがとうございます。コロナウイルスで外国人選手が入ってこれないですけど、パク選手が入ってこれないですけど、タイトルマッチに向けてしっかりこのまま勝ち上がっていきたいです」と語った。