2020年7月23日(木・祝)東京・新宿FACEにて『DEEP JEWELS 29』が観客を入れて開催される(※チケットは完売、SPWN有料生配信あり)。
第3試合では、-49kg契約試合として、青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘/49.00kg) と、リオン(KRAZY BEE/48.80kg)が対戦する。
プロMMA5勝3敗の青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)は、日本大学レスリング部出身。全日本社会人選手権48kg級優勝、全日本学生選手権48kg級優勝など女子レスリングで数々の実績を持ち、山本美憂との対戦経験もある。2017年12月にMMA転向後は2018年3月から3連勝も、2019年3月にベテランの富松恵美にリアネイキドチョークで一本負け。しかし、同年6月の檜山美樹子戦、9月の古澤みゆき戦と連続一本勝ちを収めた。
2019年12月、事実上のDEEP JEWELSアトム級王座挑戦者決定戦をハム・ソヒの妹分パク・シウ(韓国)と争ったが1R3分40秒、TKO負け。2020年5月6日の東京・後楽園ホール『DEEP JEWELS 29』で再起戦が決まっていたが、新型コロナウイルスの影響で大会は中止となっていた。
柔術ベースのリオンはプロMMA1勝。2019年6月9日に行われた『第2回DEEP JEWELSアマチュア大会』に出場し、2試合行って綱島裕美には1R28秒でチョークによる一本勝ち、モモには判定勝ちを収めている。2019年9月に川村虹花に勝利している永尾音波と16歳対決に臨み、パンチを出しながら前へ出てテイクダウン&下からの腕十字&三角絞めと攻め、判定2-1の僅差でプロデビュー戦勝利を飾った。
2020年2月大会では川西まゆとの対戦が決まっていたが負傷欠場、今回が約8カ月ぶりの復帰戦でプロ2戦目となる。柔術経験8年の得意の寝技に加えて、KRAZYBEEで打撃も進化中だ。
グラップラー同士の試合は、レスリングベースの青野と柔術ベースのリオンの組み技対決となるか。それとも互いに磨きをかけた打撃がキーとなるか。コロナによる自粛期間の積み上げがどんな形で試合で現れるか。
青野ひかる「打撃で出稽古、柔術もやりこんできた」
──5月6日に再起戦が決まりながら流れ、今回が約8カ月ぶりの試合です。
「久しぶりの試合をすごく楽しみにしていました。勝つことはもちろん、久々の大会なのでJEWELSを少しでも盛り上げるように戦います」
──自粛期間中はどんなテーマを持って練習してきましたか。
「自粛期間中は基礎トレーニングを強化して、走ったり、自重トレーニングや打撃練習も公園などでやってきました。それに動画をたくさん見ました。この技、いいなというのをトライして。今回の試合で、半年ちょっと試してきたものを出せるのがほんとうに楽しみです。自分がどれだけ成長しているのかを確認したいです」
──昨年、ハム・ソヒの妹分パク・シウにはテイクダウンを切られ、腹に蹴りを効かされ、パンチのラッシュを浴びました。シウはぱんちゃん璃奈に激闘の末判定負けした強豪でしたが、課題となるスタンドに関してはどのように練習をされてきましたか。
「MMAはスタンドから始まるので、打撃技術を磨くのは必須だと感じました。打撃は出稽古も行い、ヒデズキックでレスリング出身でもあるヒデ三好さんに打撃を教わってきました」
──MMAの打撃を強化してきたと。トライフォース出身のリオン選手の柔術対策はいかがでしょうか。
「柔術ベースでキャリアが長いので、寝技はすごく上手な印象です。何が来てもいいように対策はしてきました。向こうは『組んでもらったらやりやすい』と言っていましたが、私も組んでもらったらやりやすいです」
渡部修斗「そうとう柔術をやりこんできたよね」
「自分のなかで柔術が強くなったなと実感があるくらいやりこみました」
──ストライプル新百合ヶ丘では、渡部選手がRIZIN出場(8.9「RIZIN.22」で井上直樹と対戦)が決まり、練習にも気合が入りますね。
「周囲の練習仲間もRIZINに上がったり、試合が控えている選手が多く、私が一発目なので、いい形で繋げたいです。勝って当然と思われる試合を勝つ。目標のためにはもう1回も負けられないです」
リオン「組みは強いけど、逆に言ったらそれだけ」
「なんか緊張もあるんですけど、この長い期間、レスリングだったり、打撃だったり、柔術以外にいろんなことを覚えてきたので、それも披露できるかなと思います。(対戦相手の青野について)組みは圧倒に強いとは思うんですけど、逆に言ったらそれだけというか。逆に組んでもらえるからこっちが関節技とかやりやすいなという印象なので、楽しみしています。絶対に一本を取るので見ていてください」