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3月10日(日)大田区総合体育館で「Cygames presents RISE WORLD SERIES 2019 1st Round」が開催される。
本戦の第1試合を任されたのはTEAM TEPPENの篠塚辰樹と新潟誠道館の瑠夏。
篠塚は前戦2月3日の「RISE130」でデビュー以来無敗のRyukiを相手に辛勝。今回は初めて-60㎏級での一戦となるが、「階級を上げても倒す自信はある」と鼻息は荒い。今年度の最大のテーマという「打倒・工藤政英」に一歩近づけるか。(聞き手・布施鋼治)
──この間、成人式を迎えたと聞きました。
篠塚 成人式自体は寝坊していけなかったけど、超楽しい1日でした(笑)。起きてからは地元の友達とずっと騒いでいました。
──成人式には出席していない成人式(笑)。
篠塚 成人になったからといって、何が変わったわけではない。ただ、トラブルに巻き込まれないようにしないと。まわりから結構心配されているんですよ。
──さすが“TEPPENのヤンチャ坊主”といわれているだけのことはあります。
篠塚 これからは練習と遊びは5vs5くらいで、いや、7vs3くらいで頑張ろうと思います。
──もっともっと練習の比率を上げて(笑)。
篠塚 試合が決まったら、もうあまり遊ばないですよ。昔の自分はクソみたいな存在だったけど、まわりのみんなが頑張っているので「俺もやんなきゃ」という気持ちになります。
──環境に助けられていますね。今回は初めて60㎏級の試合へのチャレンジになりました。正式にフェザー級から階級転向?
篠塚 いや、57.5㎏であと1試合だけやるつもり。残っているのは工藤(政英)さんへのリベンジだけです。その試合だけはタイトルをかけてもらって、絶対にやりたい。リベンジに成功して工藤さんが持つベルトを奪取したら、すぐに返上して60㎏のチャンピオンベルトを目指します。
篠塚 キックをやり始めたら、全身を鍛えるせいか、どんどん大きくなっている。筋肉がつきやすくなっているんですかね。体幹もだいぶ鍛えられた感じがします。
──TEPPENの猛練習に耐えてきたからこそこの間のRyuki戦(2月3日)も、三者とも29-28という僅差で勝つことができた?
篠塚 ヤバかったですね。Ryuki選手は強かったです。試合の1週間前までインフルエンザにかかっていて体調がよくなかったというのもあった。ミットを打っていても、全然しっくりこなかった。試合中自分のパンチが当たっても微妙だなと思ったけど、練習の積み重ねがあったおかげで最後まで闘い抜くことができました。
──そうだったんですか。
篠塚 3Rにパンチを効かされてからハイを打たれたときには一瞬意識が飛んだあと、「もうダメだ」と諦めかけたんですよ。でもすぐ工藤戦のことを思い出して「ここで倒れたら、また一緒だ」と踏ん張ることができた。本当にいい経験になりました。
──今回対戦する瑠夏選手の印象は?
篠塚 とくにないですね。階級を上げても、自分のパンチが当たれば倒せる自信はあります。
──試合映像は見ました?
篠塚 一回見たけど、すごいとは思わなかった。でも、60㎏で闘うのは初めてなので油断しないで、しっかりカッコよくKOします。これからは篠塚=KOくらいのイメージを定着させたい。
──フィニッシュのイメージはパンチで?
篠塚 そうかもしれないけど、最近ミドルキックの調子がいい。那須川会長からも「お前はミドルがいいんだから、もっと蹴っていけ」と言われています。練習では蹴りの比率が7くらいになっているので、新しい自分を見せるチャンスかもしれないですね。ミドル、ハイ、飛びヒザ。蹴りでもフィニッシュもあるかも。
篠塚 王子(同門の白鳥大珠)がRIZINに出たら、フォロワー数を一気に抜かれたんですよ(笑)。瑠夏選手に勝って工藤さんにもリベンジを果たしてフォロワー数を抜き返したい。というのは冗談で、TEPPENみんなのフォロワー数が多くなれば、WIN-WINの関係になれるじゃないですか。それでいいかなと思います。
◆篠塚辰樹(Tatsuki Shinotsuka)
1998年5月7日(20歳)茨城県出身
RISEフェザー級5位
173cm、6戦5勝1敗(4KO)
TEAM TEPPEN所属