キックボクシング
インタビュー

【RISE】鈴木真彦「那須川天心はヒザで斬ってTKOで勝ったので、僕はしっかり倒して勝ちたい」

2020/07/10 12:07
 2020年7月12日(日)にABEMAにて独占生中継される、RISE初のテレビマッチ(無観客試合)『Cygames presents RISE on ABEMA』で、ウィサンレック・MEIBUKAI(タイ/MEIBUKAI格闘技ジム)と対戦するRISEバンタム級王者・鈴木真彦(山口道場)。  本来なら4月の大阪大会より開幕するはずだった那須川天心への挑戦権を懸けた『RISE ASIA SERIES 2020 -55kg』トーナメントへの出場が決まっていたが、新型コロナウイルスの影響で大会は開催中止となり、延期となった6月の横浜大会も中止。試合は1月13日の『RISE 136』で良星を4RでTKOし、RISEバンタム級王座の初防衛に成功して以来となる。 「プロになってからこんなに試合をしていないのは初めてくらいですし、練習もちゃんとできていなかった期間もあったので、やっと練習も試合もできるって今は素直に嬉しいですね」と鈴木。 「自粛期間はどこにも出かけず家にいたり、練習はプロだけで人数制限をして対人練習は無しで。ほぼサンドバッグだけだったので、日常生活も練習も自粛していましたね。あまり何もできていないというか」という生活を送っていたが、「いつもの練習ができなかったので、逆に自分の今までのスタイルを見直したり、基礎の部分をしっかり考えたりが出来たかなと思いますね。自粛期間をプラスにはできたと思います」という。 『ASIA SERIES』が延期になってしまったことには「こればっかりは仕方ないかなっていうのが一番です。今年はトーナメントがあるって気持ちでいたので、試合がなくなってモチベーションが下がったことは正直ありました」というが、「本格的に動き始めたのは緊急事態宣言が解除されて少し経ってからですね。今では普通に練習ができています」と、普通に練習ができることに喜びを感じている。  鈴木は2015年8月の『BLADE FC JAPAN CUP -55kgトーナメント』で那須川天心に敗れて以降、連勝記録を重ね5年間無敗、18連勝という驚異の記録を打ち立てている。以前から打倒・那須川を口にしていただけに、今回の挑戦者公募に名乗りをあげたかったのではないか(公募開始時にすでに今回の試合が決まっていた)と聞くと、答えは“NO”だった。 「ASIA SERIESで勝ち上がったらできると思うので。公募での笠原選手とかRIZIN大晦日での江幡選手とか、普通に試合が決まったじゃないですか。もし今回、公募で僕が挑戦できる立場でも応募はしていません。僕はそうじゃなくて、トーナメントみたいにほんまに強いヤツらを倒していって天心選手と戦うのが一番やと思っているので。なんで俺ちゃうねんとは思ってないです。勝ち上がっていって最後に倒したいんですよ。誰にも文句が言われない形で挑戦権を手にするのが一番だと思います」  今回対戦するウィサンレック・MEIBUKAI(タイ/MEIBUKAI格闘技ジム)については「タイ人と試合をするのは初めてです。KNOCK OUTで天心選手とやっていて、上手いなとは思いますがRISEルールなのでどう適応してくるかが一番のカギになると思いますね。観に行った大会に出ていたことが1~2回あったような気がしますが、そこまで見てなかったんですよ。試合が決まってからしっかり見たって感じです。多分1Rはあまり来ないと思う。タイ人ってゆっくりスタートするじゃないですか。だから自分は最初から仕掛けていきたいと思います」と、相手のペースにさせないとした。  当然、那須川とは比較される。鈴木は「それしか考えてないですね。天心選手は飛びヒザで斬ってTKOで勝ったので、僕はしっかり倒して勝ちたいです。そこだけ考えています」と、那須川よりも派手に倒したいと話した。  RISE初の無観客大会であることには「やっぱりお客さんはいて欲しいですけれどね。プロ野球を見ていても寂しい感じがあります。でもその分、会場では味わえない、画面越しで見る緊張感を感じてくれたらいいなと思いますね。映像から伝わる迫力を自分なら出せます」と意気込んだ。  そして「いろいろ動きたくても動けなかったり、ASIA SERIESができなかったり、いろいろな悔しさを今回の試合にぶつけようかと思っていますね。世間も格闘技から離れていると思うし、熱も盛り下がってきていると思うので、ここから一気にまた爆発させていきたいです。自分がやるのは起爆剤となるような試合。それしかない。やるしかないですね。派手に盛り上げます」とアツく語った。
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