K-1K-1
K-1
ニュース

【Krush】挑戦者・近藤拳成「小学生の頃から夢見ていたベルトを巻く」、王者・佐々木大蔵は「Artを見てもらいたい」

2020/07/10 07:07
【Krush】挑戦者・近藤拳成「小学生の頃から夢見ていたベルトを巻く」、王者・佐々木大蔵は「Artを見てもらいたい」

王者・佐々木(左)は初防衛戦、近藤はタイトルに初挑戦

2020年7月11日(土)東京・後楽園ホール『Krush.114』の前日計量&記者会見が、10日(金)都内にて13:00より行われた。

 メインイベントでKrushスーパー・ライト級タイトルマッチを争う、王者・佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)は64.8kg、挑戦者・近藤拳成(大成会館)は64.7kgでそれぞれ計量をパス。その後の調印式と会見に臨んだ。


 会見に同席した石川直生エヴァンジェリストは「近藤選手を見ているとひとつひとつの試合に背景がありありと伝わってくる。毎回胸をぐっと熱くさせてもらいます。それは才能であり魅力です。身に着けようとして身に着けられるものではないので。それが近藤兄弟の強味だと思っています。キャリアや実績の差は歴然ですが、拳に乗せた夢や想いはそういうものを凌駕する可能性もあると思っています。佐々木選手はKrushのリングで負ける姿が想像できないくらい堅く強いです。佐々木選手にとっては挑戦者の夢とか想いは関係ないですからね、明日はガードを固めてプレッシャーを与えながら近藤選手の心が折れたところを倒しに行く姿もイメージできます。緊張感のあるタイトルマッチになると思います」と、この試合の見どころを語った。


 近藤は「約2カ月延期になった試合が明日できることでワクワクしています。明日は強い佐々木選手に勝って王者になりたい」、佐々木は「いよいよ後楽園ホール大会が再出発ということで。明日は観客を半減して行うとのことですが、どういう雰囲気なのかは明日にならないと分からないです。自分でも楽しみな一日になるなって、ワクワクが会見を行うことで募っている状態ですね」と、両者ともワクワクしているとコメント。

 3勝(2KO)3敗1分のキャリアでタイトルに挑戦するチャンスを得た近藤は「小学生の頃にKrushの初代王座決定トーナメントを見て、それからずっと夢見てきました。K-1のベルトも夢ですがKrushのベルトも同じくらい想いがあるので明日は絶対に獲りたいと思います」と、幼い頃から夢見てきたKrushのベルトを必ず巻くと強い決意。


 抜群の安定感を持つと評価されている佐々木に対し、「しっかり対策もしてきて研究もしています。もちろん今は言えませんが、試合をお楽しみに」と、攻略にも自信を見せる。


 迎え撃つ佐々木は「ここ最近では年下の選手とやることがあまりなかったと思うけれど、年齢も対戦相手も変化に対しても心境が変わることがなくて、キックボクシングというものを僕は追及している部分があるというか。簡単に言うとオタクのような感じになっていて夢中になっている感じです。いろいろな技を考えているといきなり発想が生まれたり、それを練習で試してみたり、それを繰り返しているので今日から明日にかけて発想が生まれるかもしれないし、リング上でまた発想が生まれるかもしれないので一瞬一瞬が楽しみですね。それがお客さんや画面越しで見てくださる方にどういう形で伝わるかは終わってみないと分からないですが、明日がとにかく楽しみということですね」と、対戦相手のことは関係ないといった様子。


 スーパー・ライト級は今回が初防衛戦となるが、ライト級王座を過去2度防衛した経験がある。気持ちに違いがあるかと聞かれると「また違う気持ちではありますが、今はベルト云々という問題は僕の中になくて、自分の理想としている格闘技というもののゴールがあるのか分からないけれど、どこまで自分がお客さんや周りの方に伝えているのかなって。自分の中で、良くも悪くも僕に焚き付けられるような周りに力を与えていきたいというのがある。それは自分がそうだからということもあります。格闘技があるから充実した日々を過ごせているというのがあるので、僕がリングで表現することで一人でも多くの方に明日から仕事を頑張ろう、家事を頑張ろう、何でもいいので力を与えられるような姿を皆さんにお見せできたらと思っています。そういった意味でベルトへの想いは一戦一戦変わってはいますね」と、今の心境を口にした。


 これから明日の試合まで、近藤は「身体の回復に専念しながら明日をイメージします。勝負メシはすき焼きです」だと言い、佐々木は「息子が保育園から帰ってくるので一緒に過ごすのかな。今は減量が充実しているので、食に欲求がなくて、通常通りの家で出てくるご飯を食べようかなと思っています」と普段通りの時間を送るとした。


 また、それぞれ何を伝えたいかを聞かれると近藤は「僕は綺麗ごとに聞こえるかもしれませんが、元気や勇気を与えられたらと。佐々木選手有利の声は多いですが、そんな強い選手に勝って絶対にベルトを巻きたいと思います」、佐々木は「Artを見てもらいたいと思います」とそれぞれ答えた。


 最後に、石川エヴァンジェリストは「KrushはK-1の二軍ではありません。入場から退場まで後楽園ホールという会場だからこそ味わえる緊張感、距離感、ライブ感がKrushの魅力のひとつです。こういう状況の中、大会が何回も延期になったり相手が変更になったり、一人一人大変な思いをしてやっと上がれるリングです。明日はそれぞれの選手が想うKrushというものを表現してくれる1日になると思うので、全ての試合に期待してください」とメッセージを送った。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント