これまでRIZINでは常に挑む立場だった浅倉(左)が、初めて自分よりもキャリアが浅く年下の選手・古瀬と対戦
2020年7月9日(木)、RIZINが都内で会見。8月9日(日)と10日(月・祝)に横浜「ぴあアリーナMM」にて開催する『RIZIN.22』『RIZIN.23』の一部対戦カードを発表した。
9日のカードとして、女子スーパーアトム級(49.0kg)5分3R(※ヒジ有り)で浅倉カンナ(パラエストラ松戸)と今回が初参戦となる古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY)の対戦が決定。
浅倉は2017年に開催されたRIZIN女子スーパーアトム級トーナメントの決勝戦でRENAを破り優勝、2018年7月の再戦でも返り討ちにしてRIZIN女子部のエースとなったが、同年12月31日のRIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチで浜崎朱加に敗れ、2019年6月には山本美憂にも敗れてRIZIN二連敗を経験。しかし、8月にアリーシャ・ザペテラとの接戦を制して勝利を収めると、同年大晦日のジェイミー・ヒンショー戦ではキムラロックで見事な一本勝ちを飾っている。
古瀬は柔道をバックボーンに持ち、2017年5月にハイキックによる秒殺KO勝ちでDEEP JEWELS衝撃デビュー。AbemaTV『格闘代理戦争3rdシーズン』女子トーナメントでは現在『RIZIN』で連勝中のあいから腕十字で見込み一本勝ちを奪い、決勝では現在『ONE』で連勝中の平田樹に敗れるも準優勝。昨年は5月から始動して5試合(4勝1敗)を行った。今年2月には「DEEP JEWELSミクロ級トーナメント」準決勝で元VALKYRIE女子フライ級王者・玉田育子に競り勝ち、本来なら5月6日の東京・後楽園ホール『DEEP JEWELS 29』で、アム・ザ・ロケット(タイ/Tarnthong Gym) と決勝戦を争うはずだったが新型コロナウイルスの影響で大会は中止となってしまった。
浅倉は「こんな時期の中で試合を組んでもらえて嬉しく思います。今までは自分が相手を超えて行く試合が多かったんですが、初めて自分より年下の選手と戦えることで(浅倉22歳・古瀬19歳)、しっかり壁になっていい勝ち方をして古瀬選手を超えて行きたいと思います。ファンの方々全員と格闘技とRIZINを盛り上げていければと思っています」と、RIZINでは初の“下克上”を受ける立場として燃える。
大抜擢となったDEEP JEWELS期待の新鋭・古瀬は「ずっと目標にしていた舞台に立てて嬉しい気持ちでいっぱいです。自分も勝てると思ってこの場に立っています。いろいろな人に自分の顔、ファイトを見てもらえるいい機会なのでしっかり勝ちに行きます」と、臆することなく浅倉から勝利を奪うと言い放った。