得意のミドルキックをミットに蹴り込む寺山。無敗の女神に初黒星を付けたsasoriを迎え撃つ
2020年7月19日(日)東京・後楽園ホール『RISE 140』で、NJKFミネルヴァ日本ライトフライ級王者sasori(テツジム)と対戦するRISE QUEENミニフライ級王者・寺山日葵(TEAM TEPPEN)が、7月4日(土)にオンライン合同取材を行った。
寺山はチームメイトの那須川天心、白鳥大珠と共にミット打ちで得意のミドルキックを披露。軽快な動きを見せた。
「もう追い込みが始まっていて披露が溜まっているんですが、手応えを感じています。いい練習ができているのでいい感じです。減量もそこまでないので普通にご飯を食べて普通に練習できています」と、好調に笑顔を輝かせる。
女子大生でもある寺山。「授業はオンラインで家でやっています」とも。
「前回の試合が2月で、それから5カ月間なくて。ジムが(新型コロナウイルスの影響で)閉館してしまったり練習が普通にできない期間もありました。その期間は自分の練習に対する態度や環境が、いかにいいかを改めて考えさせられましたし、自分を見つめ直すいい期間だったかなって思います。自粛期間をいい具合に使えて成長できました」と、この期間を無駄には過ごさなかったという。
sasoriについては「女神選手との試合(今年2月、、シュートボクシング)は生で見ていました。正直、女神選手と(自分が)先に試合をやると思っていたんです。女神選手は若くてデビューして間もないのにKO続出で、ベルトも巻いていて勢いあるからどうなるかなと思っていたら、sasori選手がダウンを取って一方的にガツガツやっているので“オーッ!”って。こんなパワフルな選手なのかって知って。でも先にやるのは女神選手だと思っていたらsasori選手で、決まった時は一瞬焦りました」と、対戦するのはまだ先だと思っていた。
「sasori選手とだったら面白い試合が出来ると思うので、いい試合をして、観客の方も来てくださいますし、ABEMAでも画面の向こう側で応援してくれる人はたくさんいると思うので、この期間のストレスを少しでもぶっ飛ばせるようないい試合をできればと思います」と、相手にとって不足なし。
2月のKOKOZ戦では「攻めきれないのが自分の中の課題で、それこそ見合う時間が長くてアグレッシブな試合が出来なくて。そこは意識して練習しましたね」との反省点があるが、「sasori選手はアグレッシブな選手なので、また違う練習はしています」とsasoriは違うタイプだとする。
「怖さはありますが、対応はできると思います。それ以上の人がジムにはたくさんいるので。ボコボコにされながら、対応できるように練習しています」と自信をのぞかせる。「元々打ち合うタイプではないので自分の距離で戦うようにしています。でも、打ち合いになっても負けないように準備はしています」と両方の戦い方に対応できるようにしている。
しかし、「正直やりにくいタイプ」とも。「私は過去2敗しているんですが、その中の1敗はMISAKI選手で、sasori選手は似たようなタイプ。本当に苦手なタイプなので」と苦笑するが、「何度も繰り返すわけにはいかないですし、RISE QUEENの立場として、ここで負けるわけにはいきません」とここで苦手なタイプを克服したいと意気込む。
sasori陣営は「RISEのリングに昭和をぶち込んだる」と宣言しており、それに対しての言葉を聞くと寺山は「じゃあ、私は令和で押し潰します。ギリギリ十代なので若さで追い返せるようにします」と、“女蹴”sasoriを追い払うとした。