1週間前の絶不調から一気に調子を上げてきた那須川。気持ち的にも大晦日以来の試合でのっているようだ
2020年7月12日(日)にABEMAにて独占生中継される、RISE初のテレビマッチ(無観客試合)『Cygames presents RISE on ABEMA』で、シュートボクシング日本フェザー級1位・笠原友希(シーザージム)との対戦が決定した那須川天心(TARGET/Cygames)が、7月4日(土)にオンライン合同取材を行った。
6月27日(土)に続いて2度目のオンライン合同取材。今回はミット打ちのライブ映像も披露し、サウスポーに構えた父・那須川弘幸TEPPEN GYM会長にショートでの連打や至近距離からのバックスピンキックを繰り出した。
1週間前の練習後は「近年まれに見るくらい調子が悪かった」と言っていた那須川だが、今回は「仕上がっています。調子もいい。やっと試合前だなっていう久しぶりの感覚です。全然問題ないです」と、調子を上げてきたと笑顔で話す那須川。
今回の無観客試合について「格闘技の新しい形だと思う。お客さんは入りませんが今まで以上に見ている人は増える感じなので、生で観戦するのが一番かなと思っていたんですが、今はライブが出来ないので。その中でもしっかりと皆さんに熱を伝えることが出来るのか出来ないかは初めてなので分かりませんが、でも出来る自信は僕にはあります。画面越しでもいつも通り大声で叫んでもらえたら嬉しいです」と、オンラインでも試合の面白さを伝えられる自信があるとした。
笠原については「イメージ的には変わらないです。自分の調子を上げるだけ。それはいつも通り変わらずです」と相手云々よりも自分の仕上がりに集中していると言い、「しっかり疲れを抜くこと。風邪やコロナが流行っているのでかからないこと。減量しているので免疫力は絶対に下がるわけで、その中でも最善の注意を払って練習していく。技術の練習をしていこうかなと思っています」と残りの期間は体調面に気を使いたいとする。
自身のSNSではサウスポーに対するミット打ちの動画を披露しており、「隠す事なんて ないっしょ」と自信のコメントを添えていたが「試合前だからと言ってこういう対策をやっているから撮らないでとか、そういうのはないので。それは前からです。今回だからというわけではない。対面しないと分からないことって多いんです。ある程度の対策は必要ですが、正面に立ってみて分かることがたくさんあると思うので、というスタンスでやっています」と、練習を見られても気にしないという。
大晦日RIZINでの江幡塁戦では適性階級に近い体重(56.0kg契約)だったことで、那須川天心のポテンシャルがかなり引き出された内容となった。今回は58.0kg契約だが、体重はどうするのか。
「調整の仕方は一切変えてないです。水抜きも今回は一切しないです。当日計量ということもありますし、脂肪を削ってきたので。だから水抜きをすれば当日55kgに落とせと言われれば落ちるくらいでやります。だから水抜きの作業がなくなったというだけですね。水抜きはやっても2~3kg、多くても3kgくらいなので。そういう感覚で身体を作ってきています」と、水抜きをしないだけで大晦日と同じ身体だとする。
戦いのテーマを聞かれると「ただいまって感じですよね。帰ってきたって感覚じゃないですか。久々の試合で無観客ですし、格闘技という形になるかも分からない。だからこそ楽しみな部分もあります。無観客で試合をするのは多分最後だろうし。だから新しい気持ちというか。今回の試合がデビュー戦と同じ日なので、僕はずっと挑戦し続けているよって感じです」と、2014年のプロデビュー戦と同じ日に新たな気持ちで臨みたいと話した。
最後には「いつも以上に盛り上げるので、そこだけしっかり見ていただければと思います。皆さんに元気を与えたいですね。活力になっていただければ」と、日本中に元気を与えるような試合をしたいとメッセージを送った。