キックボクシング
インタビュー

【RISE】“ブラックパンサ-”ベイノア「空手vsムエタイの対立図式に“ムエタイにはない空手の技を使って勝つ”」& 鈴木真彦「今年も負けなしでいく」=3月10日(日)「RISE WORLD SERIES 2019」大田区

2019/03/06 12:03
【RISE】“ブラックパンサ-”ベイノア「空手vsムエタイの対立図式に“ムエタイにはない空手の技を使って勝つ”」& 鈴木真彦「今年も負けなしでいく」=3月10日(日)「RISE WORLD SERIES 2019」大田区

(C)RISE

無敗の快進撃を続ける“ブラックパンサー”ベイノアに試練が訪れた。3月10日(日)、大田区総合体育館で開催される「RISE WORLD SERIES 2019」にて、初めてムエタイ戦士と闘うことになったのだ。対戦相手は元WMC世界フェザー級王者タップロン・ハーデスワークアウト。極真の先輩・清水賢吾の意思を継いだベイノアは“二代目破壊兵器”襲名なるか。

また、2月21日に誕生日を迎え22歳になったRISEバンタム級王者・鈴木真彦(山口道場)。12連勝中と絶好調の王者はバンタム級の世界トーナメント開催を訴えながら、那須川天心へのリベンジを誓う。3月10日の「RISE WORLD SERIES 2019」ではユン・ドクジェ(韓国/Uiwang Samsan/MAX FC 55kg級王者)と対戦。ここで負けるわけにはいかない。

ベイノア「『二代目破壊兵器のベイノアです』と言ったら、清水先輩から『勝手に破壊兵器を使わないでくれる?』と言われました……。ですが、清水先輩の意思を引き継いで、次の試合は必ず倒して勝ちます!」

――昨年はご自身にとってどういう1年でしたか。

ベイノア お笑いの方では負けが込んでいますが、格闘家“ブラックパンサー”ベイノアとしてはなかなか上出来な一年だったと思います。4月の極真会館の全日本ウェイト制空手道選手権大会では軽量級で優勝できて、キックボクシング戦績でも負けなしの1年でしたから」

――今回、ビッグマッチへの参戦が決まって心境はいかがですか?

ベイノア 今大会からRISE WORLD SERIES開幕ですよね? ですが、僕がRISEにコンスタントに出ている現役選手の中では一番WORLD SERIESですから(笑)。僕はアメリカ出身のハーフだけに国際戦のカードを組みたい時は、相手が日本人選手であれば僕はアメリカ人選手として出られるし、相手が外国人選手であれば日本人として出たりと順応出来ます。

――前戦となった昨年11月の渡部太基戦は会場が両国国技館でしたが、大観衆を前にしての試合だとテンションは上がりますか?

ベイノア 気持ちいいですね! ですが、会場は小さければ小さい方が僕の試合後のマイクパフェ―マンスはウケる気はしました。

――その渡部戦では、1Rに渡部選手の三日月蹴りで効かされて大ピンチからの大逆転勝ちでした。あの試合内容は、会場を盛り上げるためにビッグマッチ仕様だったのでしょうか。

ベイノア いや、計画的に最初にやられたわけではありません(笑)。あの三日月蹴りは相当効かされましたが、極真の選手として極真の技でもある三日月蹴りでもしあの時負けてしまえば、『どういうことなんだ!?』とシャレにならない展開でした。今では相手が三日月蹴りを蹴ってきたら足の指が折れてしまうんじゃないかというぐらい鍛えて鋼鉄の腹になっているので前回の試合はもう参考になりませんよ。

――今回の相手タップロンについてはどのような印象がありますか?

ベイノア 凄く戦績があるからこそのうまさ、非常に倒す力もあって、今まで対戦してきた中でも過去最強といっても過言ではない相手だと思います。距離感、技を出すタイミングも抜群で気を抜いたらそこを突かれてしまうかもしれないので3分3R一切油断出来ない試合になります。

――タイ人と対戦するのは空手のキャリアも併せて初?

ベイノア 自分が出ていた空手の大会でタイの選手は見たことがないので初めてです。ムエタイの選手を相手にどういう試合展開になるのか、実際にやってみないとわかりませんが、立ち技最強格闘技と言われるムエタイに対して、怖さは特に感じていません。

――空手vsムエタイは意識しますか?

ベイノア そういう見方になりますか? 競技を背負って戦うことを考えるとプレッシャーに感じてしまうので意識はしないようにします。僕はムエタイにはない空手の技をどんどん使って翻弄して勝ちたいと思います。

――次の一戦をクリアーして、2019年はどういう1年にしたいですか?

ベイノア まずは連勝記録を伸ばすことです。あとはマイクアピールで滑らないこと(笑)。そこで滑り笑いはいらないので、そろそろ次のステップに行かないといけません。WORLD SERIESに合わせて世界基準で会場が爆発するようなムードを起こしたいと思います。

――タップロンに勝利してから考えているマイクアピールはあるのでしょうか。

ベイノア これは言っておきたいという内容はありますので、勝ってからのお楽しみということで! 入場から始まりマイクアピールも長いというクレームが今までに何度かありまして、前回2月に清水(賢吾)先輩とのエキシビションマッチの時に競歩みたいな感じで入場したらクレームは出なかったのでこういうことなのかと(笑)。そういう中でいかに面白いポイントを組み込むかどうか、僕のスキルが次で試されると思います。

――その清水さんの引退エキシビションマッチは盛り上がりましたが、満足した内容は見せられました?

ベイノア 色んな形のエキシビションマッチがあり、ガチンコでやると言われつつ、清水先輩と打ち合わせがあるのかな? と思っていたら、『やらない、当日はガチだから』ということでした。終わってみれば、破壊兵器の異名を持っていた清水先輩が僕のことを破壊出来ずに終わったので、先輩は『やはり潮時だったな』と言われていました(笑)。あそこで僕が破壊されていたら困りますよ! 何度、上段ヒザ蹴りを顔面にもらいそうになったことか……あれをもらっていたら3月大会に出られなくなっていたと思います。
 
――先輩から闘魂伝承ならびに破壊兵器伝承されたと思いますが、清水さんからは何か感動的な言葉はかけられましたか?

ベイノア 試合後のインタビューで『最後に拳を交えることが出来たので清水先輩の意思を受け継いでいくのは僕しかいないと思います』と答えたら、横にいた清水先輩からは『いやいや、まだお前には任せられないよ』と(笑)。前回、清水先輩が引退試合をやった日に、僕は渡部選手との死闘を制してRISEのチャンピオンになることが出来たので完璧なストーリーだと思ったんですけどね……。でもここから覆さないといけないので、対戦相手をどんどん破壊していき会場を沸かせて清水先輩に認めてもらえる選手にならないといけないと思っています。
 
――二代目破壊兵器襲名ですね!

ベイノア エキシビションマッチ後のマイクパフォーマンスで『二代目破壊兵器のベイノアです』と言ったら、『勝手に破壊兵器を使わないでくれる?』と言われました……。ですが、清水先輩の意思を引き継いで、次の試合は必ず倒して勝ちます。押忍!

◆“ブラックパンサー”ベイノア(“BlackPanther”Beynoah)
1995年8月20日(23歳)生まれ。
第2代RISEウェルター級王者
J-NETWORKウェルター級王者
11戦11勝(7KO)178cm
極真会館 所属

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鈴木真彦「今年も負けなしでいく」


――2月21日に誕生日を迎えたばかりですね。おめでとうございます。

鈴木 ありがとうございます。試合が近いということもあり、今年の誕生日は特にこれといったことはしていません。いつもは友達が祝いに来てくれるのですが、試合が終わってからみんなに祝ってもらおうかと思います(笑)。
 
――今までに一番思い出深かった誕生日での出来事はありますか?

鈴木 高校生の時に、0時を回って誕生日になった時にサプライズな感じで顔面にケーキを容赦なくぶつけられたことですね(苦笑)。
 
――2018年を振り返って、ご自身にとってどういう1年でしたか?

鈴木 チャンピオンになりいい1年でしたが、特に気持ち的に変わりはありません。ベルトを獲ってからがスタートなので、強くなること、一番になることを目標にやるだけです。

 
――今回、RISEのビッグマッチ参戦が決まって心境はいかがですか?

鈴木 RISEの大舞台であり、RISEのチャンピオンになっての初戦なのでしっかりと魅せる試合をしないといけないと思います。
 
――対戦相手のユン・ドクジェについてはどのような印象があります?

鈴木 日本人トップ選手(小笠原瑛作、江幡塁)と試合経験があり、日本人選手がみんな判定勝ちしているので判定決着はまずい。他の選手との差を見せ付けるたけに僕は倒して勝たないといけないと思います。先々には(小笠原、江幡などの)日本人トップ選手や海外の強い選手を倒して自分の強さを証明していきます。
 
――長身の選手ですが、やりづらい? それともやりやすいですか?

鈴木 そこはあんまり意識してないですね。特に長身対策もしていません。
 
――試合に向けた練習ではどういうことを強化していますか?

鈴木 いつも通り、その技でも倒せるように全ての技を強化していますね。必殺技ですか? 特にないのですが(笑)、パンチが得意なのでガンガン気持ちを前面に出す試合を見せます。


 
――2015年8月のBLADEトーナメント一回戦で那須川天心選手に1RKO負けして以降、12連勝と絶好調ですね。

鈴木 今年も負けなしでいきます。試合もガンガンやっていきたいですね。でも、まず今度の大会では、一般的に世界トーナメントで盛り上がっているので自分の存在感を示さないといけません。
 
――その世界トーナメントには、リベンジを狙っている那須川選手が出場します。

鈴木 メンバーがめちゃくちゃ豪華ですよね。優勝予想は天心君ですかね。世界チャンピオンになったら僕のリベンジマッチを受けてくれますかね? 後々は僕の55kgでも、優勝賞金1000万円を懸けた世界トーナメントを開催してもらいたいですね。それを実現させるために僕が有名にならないといけないですし、もっと実力を付けないといけません。物欲もあるし、美味しい物も食べたいので1000万円あったら夢が膨らみますよね……(笑)。

――最後に会場に来てくれるファンにメッセージをお願いします。

鈴木 RISEバンタム級王者・鈴木真彦が一番面白かったと思われる試合をするのでぜひ注目して下さい!

◆鈴木真彦(Masahiko Suzuki)
1997年2月21日(22歳)大阪府出身
第7代RISEバンタム級王者
23戦20勝3敗(11KO)168cm
山口道場所属

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