2020年6月28日(日)東京・新宿FACE『Krush.113』で、Krushライト級王者ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)のタイトルに挑戦する篠原悠人(DURGA)のインタビューが、主催者を通じて届いた。
篠原は高校生時代にK-1甲子園2015 -65kgで優勝し、2016年4月にK-1初参戦。2018年K-1ライト級世界最強決定トーナメントでは1回戦でゴンナパーをKOする大番狂わせを起こして3位になり、2018年8月にはKrusスーパー・ライト級王座に就いた。同王座は返上してライト級に本格転向し、3月には大沢文也を、8月には川崎真一朗をそれぞれ破っている。今回は2階級制覇を狙ってのタイトル挑戦となる。戦績は13勝(6KO)3敗。
ゴンナパー選手をKOで倒すことが一番の(K-1の)タイトルマッチへのアピール
──今回ゴンナパーとの再戦のオファーを受けた時の心境はいかがでしたか?
「いずれ再戦すると思っていたし、再戦するならKrushのタイトルマッチになるやろうなと思ってたんで、やっと来たかって感じでしたね」
──選手によっては勝ち逃げしたいと考える選手もいると思いますが、篠原選手は再戦を意識していたわけですね。
「もちろん自分も勝ち逃げしたいといえばしたいですけど(苦笑)。まあライト級で戦う限りゴンナパー選手とやらないってことはないと思うんで。再戦は避けて通れないというか、いずれやると思ってたんで、それがここで来たかなって感じです」
──前回の対戦では篠原選手が狙い通りのカウンターで短期勝負でのKO勝ちを収めました。あの時はすごく作戦・対策がハマった勝利だったのですか?
「そうですね。だから逆にあんまりゴンナパー選手の印象もなくて、戦った感じもしなかったんですよね。そういう面でも初対戦のつもりでやろうかなと思ってます」
──改めてゴンナパーというファイターの印象はいかがですか?
「やっぱりめちゃくちゃ強いし、攻撃力も高いですよね。でもその分けっこう隙もあるのかなと思います。僕と戦ったあとの試合も見てるんですけど、その部分(隙がある部分)はあまり変わってないかなと思いますね。前回は25秒でKOという結果やったんですけど、あのチャンスは絶対に3分3R内に来ると思うんで、そこをしっかり逃さずに突けたらなと思います」
──詳細は明かせないと思いますが、ズバリ自分とは相性が良い相手という見方ですか?
「そうですね。僕とゴンナパー選手では相性的には僕の方が有利なのかなって。スピードも含めてそういう感覚です。前回も根拠はない自信はあったし、今回もその自信はあります」
──篠原選手としてもゴンナパーに勝ってKrushのベルトを獲れば、このあとのチャンスにつながると思います。この試合でどんなものを見せたいですか?
「ライト級でゴンナパー選手をKOで倒すことが一番の(K-1の)タイトルマッチへのアピールやと思うんで、KO勝ちでしっかりベルトを巻くことが大事やなと思ってます。今回はKOを意識して試合したいです」
──前回は短期決着だったので篠原選手の勝ちをラッキーだと見ている人たちもいると思います。逆にゴンナパーを2回倒せば、誰もが篠原選手の実力を証明できると思います。ゴンナパーにリマッチでも勝って、自分の実力を証明したい気持ちはありますか?
「そうですね。前回は“10回やって1回勝てる”の1回目を持ってきた感じやったんですけど、今回もそれをしようかなと思ってます。相性的にもそうですし、前回よりも自信があります」
──篠原選手はKrushのベルトに対して、どんな想いがありますか?
「Krushではスーパー・ライト級のベルトを獲ったんですけど、防衛せずに返上してしまったんですよね。僕はKrushのベルトにも魅力を感じているし、スーパー・ライト級に続いてライト級も獲って二階級制覇したいと思っていました。もちろん自分はK-1のベルトも目指しているし、そのためにもKrushのベルトを獲らないといけないし、ゴンナパー戦は避けられなかった試合やと思うんで、ここをしっかり獲りたいなと思ってます」
──現在K-1ライト級は林健太選手がベルトを持っている状況ですけど、篠原選手も1度戦っていて、林選手をあと一歩のところまで追い込んでいます。今の林選手を見ていて何か感じるものはありますか?
「明らかにチャンピオンになってから強くなっていると思います。家族愛も口にしていて、そういう面でも強くなってるのかなと思います」
――前回の林選手との対戦はトーナメントの準決勝でした。一発勝負のタイトルマッチでリベンジしたい、挑戦したいという気持ちはいかがですか?
「そこはやっぱり1回負けている相手なんで。僕けっこう再戦が多くて、再戦では絶対に負けたくないんで、しっかりリベンジしたいっていうのはずっと思ってます」
──ちなみに再戦には強いですか?
「そうですね。最初の対戦で勝っている・負けている関係なく、再戦では負けたことがないです」
──篠原選手の試合を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをお願いできますか?
「今回が2020年一発目の試合で、2019年は試合ができなかったこともあったんで、そういう想いも全部含めて戦いたいです。ゴンナパー選手を乗り越えることは価値があることだと思うんで、しっかりKOで倒したいと思ってます」