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【UFC】ブレイズがボルコフに判定勝ち。セミはダナ代表もスタンディングオベーションの熱闘、極真ブルゴスにエメットが打ち勝つ

2020/06/21 03:06
【UFC】ブレイズがボルコフに判定勝ち。セミはダナ代表もスタンディングオベーションの熱闘、極真ブルゴスにエメットが打ち勝つ

(C)Chris Unger/Zuffa LLC

 2020年6月20日(日本時間21日)、米国ネバダ州ラスベガスUFC APEXにて、「UFC Fight Night: Blaydes vs. Volkov」が開催された。

▼ヘビー級 5分5R
○カーティス・ブレイズ(米国)261lbs/118.39kg
[判定3-0] ※49-46, 48-47, 48-46
×アレクサンドル・ボルコフ(ロシア)247lbs/112.04kg

 ヘビー級3位のブレイズと7位のヴォルコフの対戦。

 レスリングでNJCAAのヘビー級優勝の実績を持つブレイズ。アメリカンフットボールでもデフェンシブエンドとして活躍している。2014年のプロMMAデビューから13勝2敗。2018年11月にフランシス・ガヌーに45秒 TKO負けも、以降は3連勝。ジャスティン・ウィリスに判定勝ちすると、シェミ・アブドゥラヒモフ、ジュニオール・ドス・サントスをいずれもKO・TKOに下している。テイクダウンと融合させた打撃が武器。MMA13勝2敗。二つの黒星はいずれもガヌーが相手だ。

 ボルコフは元Bellator&M-1 Globalヘビー級王者。極真空手をバックボーンにMMA31勝7敗。2018年3月に当時ビー級3位のファブリシオ・ヴェウドゥムにパウンドで4RKO勝ち。同年10月、2位のデリック・ルイスを相手にスタンドで主導権を握るも、試合終了間際に右フックでダウンを奪われ、パウンドで逆転のKO負け。2019年11月、元NFLスターのグレッグ・ハーディと対戦し、3-0の判定勝ちを収めている。当初は、同大会のメインイベントでジュニオール・ドス・サントスと対戦予定だったが、ドス・サントスが足の感染症で大会3週間前に欠場していた。

 1R、ともにオーソドックス構え。開始早々にシングルレッグでテイクダウンを奪うブレイズ。金網際で片ヒザまで立つボルコフ。バックを狙うブレイズに立ち上がりに慎重になるボルコフ。背後からヒザを突くブレイズ。さらに右手で脇下から右手を掴み左をパウンドするブレイズは、ボルコフの立ち上がりをスープレックスで投げてコントロール。ボルコフもすぐに片ヒザ立ちまでなるが、左足をかけてバックから投げを狙うブレイズに立ち上がれず。キムラのクラッチを狙うが、外される。

 2R、右ロー、右ジャブを当てるブレイズはダブルレッグをドライブしてテイクダウン! 金網際で立つボルコフのバックから再び右手を縛る。引き込み気味にクローズドガードに入れるボルコフ。ブレイズもインサイドで息遣いは荒く、手数は少ない。ステイするブレイズに下からヒジを突くボルコフ。ブレイズも右の強いパウンドを振る。しかしその振りの間に立ち上がるボルコフ。ブレイズはすぐに腹に組み付き、小外がけで再びテイクダウンを奪い、ブザー。


 3R、サウスポー構えになるブレイズ。しかしすぐにオーソドックス構えに戻すと組みに。差し上げるボルコフは突き放す。オーソから左ミドルを当てるボルコフ。すぐに組みに行くブレイズを再び突き放したボルコフだが、3度目のトライでブレイズがダブルレッグテイクダウン。金網背にボルコフは尻を着くとニンジャチョーク狙い。察知するブレイズは両足でボルコフの右足を引き寄せ立ちにくくさせると、右ヒザをボディに突いてからバックテイクへ。バックは許さないボルコフが立ち、ブレイズの組み付きを切ったところでブザー。

 4R、ボルコフの右前蹴りの打ち終わりについていってバックテイクしたブレイズ。スタンドで背後につき、前方に崩して細かいパウンドを打つ。しかし立つボルコフは正対し、スタンドに。今度はシングルレッグに入るブレイズだが金網際で切ると前に。ワンツーで前進も、前ががりになったところを片足を取られるボルコフが下に。クローズドガードの中でステイするブレイズに、下からヒジを突くボルコフ。膠着にハーブ・ディーンレフェリーはブレークを命じる。ワンツーで前に出たボルコフはなんと自らダブルレッグテイクダウンを奪ったところでブザー。ブレイズのスタミナは? あと1Rは乗り切れるか。

 5R、最後のテイクダウンで力を使ったボルコフ。グローブタッチ。右アッパーを当てるボルコフ。ブレイズの右バックフィストは身体が流れる。右の前蹴りを当てるボルコフが前に詰めるが、そこにカウンターで組み付くブレイズは小外がけテイクダウン!亀の ボルコフの右足首をつかみコントロールするが、ここは強引に立ち上がったボルコフ。ブレイズはシングルレッグに入るが切るボルコフが脇下からパウンド。ブレイズも足を取ってドライブしテイクダウン。またもインサイドに入ると動きが止まる。ボルコフが下からヒジを突いたところでブザー。

 判定はテイクダウンを奪ったブレイズが3-0勝利。初のタイトル挑戦に向け踏みとどまったが、コロナ禍で調整に苦しんだのかスタミナとテイクダウン後に課題が残る内容となった。ヘビー級は8月15日の「UFC252」で、王者スタイプ・ミオシッチとダニエル・コーミエーのラバーマッチが組まれており、その後には2位のガヌーも挑戦者として控えている。

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