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【2001年6月の格闘技】五味隆典がレスリング技術で星野勇二に完封勝利、修斗タイトルマッチへ向け吼える

2020/06/14 08:06
【2001年6月の格闘技】五味隆典がレスリング技術で星野勇二に完封勝利、修斗タイトルマッチへ向け吼える

星野のアキレス腱固めを落ち着いてさばいた五味は、足を抜いて一気にバックへ回りチョークを狙う

 1986年10月に創刊され、30年以上の歴史を誇る格闘技雑誌『ゴング格闘技』が、秘蔵写真と共に過去6月にあった歴史的な試合や様々な出来事を振り返る。第26回目は2001年6月10日、ZEPP TOKYOで開催された組み技大会『the CONTENDERS Millennium-1』より、五味隆典(木口道場レスリング教室)が臨んだワンマッチ。


(写真)片足タックルで2度のテイクダウンを奪った五味(左)

 五味は8月26日に修斗ウェルター級王座決定戦(相手は三島☆ド根性ノ助)を控えていたが、あえて今大会への出場を決意。挑戦者でありたいと自らを規定する、五味の意欲の高さがうかがえた。

 5分2Rのワンマッチの対戦相手は星野勇二(RJW)。1994・1995全日本レスリング学生選手権フリースタイル69kg級3位、1992・1993国民体育大会グレコローマン69kg級準優勝などの実績を持つレスラーで、2000年7月にMMAでプロデビューするとパンクラスのネオブラッド・トーナメントで優勝。この試合の16日後にはパンクラスで北岡悟と対戦して勝利を収めている。


(写真)ガードをとった五味に星野はアキレス腱固め

 1R、首を取って引き落とそうとする星野と、前に出てコーナーに押し込む五味との立ち技中心のせめぎ合いから、五味が一瞬の隙をついたタックルで星野に尻もちをつかせて先手を握った。


(写真)勝ち名乗りを受ける五味

 2Rには星野もタックルで追撃するが、五味は力負けすることなく上を取り、サイドからのアームロックや足関節の攻防につなぎ、最後はバックからのリアネイキドチョークを狙ったところで試合終了。五味が40-37で文句なしの判定勝ちを収めた。


 勝利後、五味はコーナーに駆け上ると「三島、待ってろよ!」と絶叫した。

 なお、三島との王座決定戦は三島の負傷により中止となり、12月16日に佐藤ルミナとの王座決定戦が行われ五味が勝利して王座に就いている。

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