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【K-1】木村“フィリップ”ミノル「格闘技って意味あるのかなって思いますね」格闘家としてどうあるべきか=6・28『Krush.113』と7・11『Krush.114』の見どころ

2020/06/07 08:06
【K-1】木村“フィリップ”ミノル「格闘技って意味あるのかなって思いますね」格闘家としてどうあるべきか=6・28『Krush.113』と7・11『Krush.114』の見どころ

自身の哲学を語る木村“フィリップ”ミノル(ABEMA格闘チャンネル公式YouTubeより)

2020年6月6日(土)K-1 JAPAN GROUPの公式YouTubeチャンネルでの生配信で、中村拓己K-1プロデューサーがK-1の今後のスケジュールについて発表を行った。

 K-1は7月26日(日)福岡国際センター大会を延期(延期の期日は未定)、8月22日(土)エディオンアリーナ大阪は9月22日(火・祝)同じエディオンアリーナ大阪第一競技場での開催に延期となった。

 Krushは6月21日の『Krush.113』後楽園ホール大会を6月28日(日)東京・新宿FACEに延期、6月28日の『Krush.114』は7月11日(土)後楽園ホールに延期、7月21日(火)後楽園ホールの『Krush.115』はそのままの日程で実施されることに。

 それに伴い、6月28日(日)、7月11日(土)、7月21日(火)のKrush3連戦を「ABEMA」がインターネット無料独占生中継することも発表された。


 このKrushとK-1の再始動に向け、「ABEMA」格闘チャンネルの公式YouTubeではK-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者の木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/K-1ジム五反田チームキングス)のインタビュー動画を公開している。

 緊急事態宣言による自粛期間中は「過ごし方的には普通の感じです。トレーニングだけは欠かさずやるように意識していて。試合が終わった後の期間と重なったのとあってそんなにシビアに考えることはなかった。ちょうと休める期間だったので」と、特に意識することはなかったという。

 木村は3月22日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催された『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』で、「K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」を3試合連続KOで制した。その疲れを癒すちょうどいい時間であった。

「みんなそうだと思うけれど、やりたくて溜まっていたことがあるし、動きたくても動けなかった。楽しみですね。自粛要請が明けたら一斉にスタートするのが楽しみ。その流れに乗っていきたい」と、自身も動き出すとする。

 6・28『Krush.113』の注目試合には王者ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)vs挑戦者・篠原悠人(DURGA)をあげ、「ゴンナパー選手はファイトスタイルが完成しきっている。篠原選手はノビシロがゴンナパー選手よりもあるので、どう対策してくるかじゃないですか。引き出しの多さが出せたらゴンナパー選手もパンチをもらうし、打たれ強いわけじゃないから。ゴンナパー選手は良くも悪くも一個のスタイルにハマりきっているから、アドリブが弱いです。予想していたのと違う動きをされると一回固まる。篠原選手は脱力している感じがあるので対応力が高いと思います。それがハマれば篠原選手の方が強いと思う」と、対策次第で篠原が有利と予想。

 7・11『Krush.114』ではKrushスーパー・ライト級タイトルマッチ、王者・佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)vs挑戦者・近藤拳成(大成会館)を注目試合にあげ、「むちゃくちゃかみ合うんじゃないですか。佐々木選手はスタミナ、地力の強さ、意地も含めた我慢強さがある。どっちも戦いやすいからこそ体力勝負で削り合いになる。近藤選手は若さもあるし、引き出しも多いし、家族で(3兄弟)頭使ってやってくる感じは今の時代強い」と、削り合いの勝負になると予想した。


(写真)トーナメントでは3試合全てKO、これで9連続KO勝ちとなった

 今後の自分の試合については「次はKOできない選手と戦いたい。ギリギリの判定になるような粘り強い選手とやれたらと思います」と、KOが奪えないような強敵と戦いたいと希望。

 そして、K-1選手として何をするべきかとの質問には次のように答えた。

「今の世間のこの状況だったら、全職業が一旦それを疑うべきじゃないですか。何の意味があるんだろうって。格闘技って意味あるのかなって思いますね。だからこそ格闘家としているからには、何かそれなりのメッセージが残せるファイターにならないといけないと思います。正直、今の世間の人たちが格闘技に何を求めるのか分からないですね。それを見ていきたいです。何を求めているのか、何で湧くのかも分からないです。多分、格闘技の見方とか必要性も変わってくると思うし。その中で格闘家としている以上はむちゃくちゃ盛り上げられる存在というか、起爆剤として価値の高いファイターでいたいですね。それが目標です」と、今の時代に格闘家としてどうあるべきかを考え、自分は価値の高いファイターになりたいとした。

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