2020年6月3日から開始されたクロスポイント吉祥寺のクラウドファンディング(CAMPFIRE)。「ジムの存続とプロ選手の練習環境を守りたい」とする、同ジム所属の日菜太や渡慶次幸平たち選手が主体となって、新型コロナウイルスの影響で存続が厳しい状況となったジムを救うべく立ち上げたプロジェクトだ。
クロスポイント吉祥寺にはK-1、KNOCK OUT、REBELSなど様々な団体で活躍するプロ選手が18名もおり、一大勢力となっている。キックボクシングのジムと、ジムの2階がフィジカルトレーニング設備を備えた「トレーニングキャンプ吉祥寺」が併設されており、2~4人のタイ人トレーナー、1人のボクシングトレーナー、専属のフィジカルコーチ、さらに地方出身者のための寮完備と日本でも屈指の練習環境を誇っていた。
しかし、東京都の自粛要請を受けて5月いっぱいは休館。家賃だけでも約200万円がかかるため、フィジカルトレーニング施設の撤退という結論に至ったという。その旨を選手たちに通達したところ、選手たちから、どうしてもこの練習環境を維持して欲しい、僕たちでクラウドファンディングを立ち上げますとの意見が出たため、今回のプロジェクトがスタートした。
(写真)開始からわずか3日で目標額の600万円を達成した リターンは所属選手による携帯ムービーによるお礼メッセージ(1,000円)から選手のサイン入りTシャツ(8,000円)、さらにチャンピオンによるパーソナルトレーニング(50,000円)、10年間マスター会員と同様にジムを利用できる権利(1,000,000円)まで様々。
驚くべきことに、6月3日に開始して3日目の今日(5日)で目標金額の6,000,000円を達成。その後も支援は続き、5日の21:00時点で支援総額は6,966,500円にも達している。選手たちのアツい想いが人々の心を動かしたのか。クロスポイントの山口元気代表も「私もビックリしました。まさかこんなに早く目標額に達するとは…。こんなに多くのご支援をいただき、選手ともども感謝しております。今後も、選手育成と格闘技を楽しんでくれる会員さんのどちらもが両輪となっていけるジム確立に邁進していきます」と驚きを隠せなかった。