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コラム

【1993年6月の格闘技】3年越しの決着戦で佐竹雅昭がニールセンを木端微塵に打ち砕く

2020/06/05 11:06
 1986年10月に創刊され、30年以上の歴史を誇る格闘技雑誌『ゴング格闘技』が、秘蔵写真と共に過去6月にあった歴史的な試合や様々な出来事を振り返る。第11回目は1993年6月25日、大阪府立体育会館にて開催された『聖戦III~風林火山“風の章”』より、佐竹雅昭(正道会館)とドン・ナカヤ・ニールセン(アメリカ)3年ぶりの再戦。  1990年6月30日の初対決から3年間が過ぎ去っていた。この間、佐竹はキックボクシング世界王者と対戦を重ねて成長を遂げ、ニールセンは「僕が負けたのは佐竹のヘッドバットのせい。あれがなければ僕は勝っていたんだ。もう一度、フェアに戦え」と佐竹に再戦を迫っていた。  そして実現した3年越しの決着戦だったが…ニールセンの目の前にいるのは3年前の佐竹ではなく、佐竹にとってもニールセンは3年前の亡霊でしかなかった。  1R、佐竹のパンチ、キックを浴びてニールセンは2度、3度とグラつき、唯一の武器である左ストレートも3発目を出した時点で「拳を痛めた」ことで不発。佐竹の左ストレート、右ロングフックで最初のダウンを喫する。  すぐに立ち上がったニールセンだが、佐竹の左右ヒジ打ちからの右フックで2度目のダウン。続いて左ミドルに左フックをカウンターで合わされ、後方に吹っ飛び最後のダウン。1R2分30秒、佐竹のKO勝ち。実力差は明らかだった。  この試合はUKF世界ヘビー級王座決定戦として行われ、佐竹は初のキックボクシングの世界タイトルを手にした。
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