5月で17歳になったばかりの永尾。コンスタントに試合を続けてきたが、コロナの影響で試合ができない日々に
2020年5月6日に東京・後楽園ホールで開催予定だった『DEEP JEWELS 29』で、KAI(リバーサルジム 立川 ALPHA)との対戦が決まっていた永尾音波(AACC)。
永尾はアマチュアキックボクシングでの試合を経て、2019年3月のDEEPアマチュア大会では同世代の吉川桃加を相手に打撃で上回り判定勝利、プロデビュー戦となった6月のDEEP JEWELSでは 組み技を得意とする國保小枝の組みを断ち切り判定勝利、続く9月大会では同世代のリオンと対戦し、19-19×3の同点ながら、マスト判定によりリオンに惜敗している。
(写真)川村を左ハイキックでダウンさせて勝利した永尾
10月大会にも連続出場し、川村虹花からハイキックでダウンを奪い判定勝ち。しかし、今年2月にはさくらとの“JK対決”に敗れ、プロ戦績は2勝2敗となった。5月大会で再起戦を行うはずだったが、新型コロナウイルスの影響で大会が中止となってしまった。
その永尾に近況を聞くと「最近は午前中までたっぷり寝て、午後は自主トレをして夜練習に行ってって感じの毎日を過ごしてます。最初の1カ月程は何も出来ない状態が続きましたが、ジムを借りて週3練習出来ていました。6月からはAACCの練習場であるゴールドジムが再開したので、まだ対人練習は出来ていないですがマスクを着けて皆んなでトレーニングをしています」と、ある程度のトレーニングが出来る状況になってきたという。
「この時期だからこそやってみた事は、いつも練習に電車で行ってたのを自転車に変えました。結構良いトレーニングになってます(笑)」と、感染対策も兼ねて自転車で移動している。
試合がなくなり、次にいつ試合ができる分からない状況については「試合がない期間、終息も見えそうに無くて少し自分に甘えてしまう事もありましたが、色んなファイターの方がSNSでトレーニングの動画を載っけてるのを見たり、無観客試合が決まった選手がAACCには居たのでそれが自分のモチベーションになっていました」と、他のファイターたちから刺激を受けて“来るべき日”に備えている。
この期間で考えたことはあるかとの質問には「この期間で、あんまり深く何か考えた事は無いです。ただ、また第二波が来てしまったり他の何かが起きてしまった時のために、家で出来る趣味とか欲しいなって少し思いました」と、時間を潰せる趣味が欲しいと答えた。
そして最後にファンへ「ちょうどこの期間に誕生日で、たくさんのファンの方がメッセージを送って下さり、今自分に甘えてしまっていざ試合が出来ると決まった時に、焦って準備してがっかりさせてしまうような試合はしたくないなと、強く思いました。応援してくれてる方が1人いるだけで凄く力になってます。嬉しい事にたくさんいて下さっているので、本当に感謝してます! 有難う御座います! また皆様にお会いできるのを楽しみにしています」とのメッセージを送った。