2020年6月3日(火)配信にて会見が行われ、初代K-1 WORLD GPウェルター級王者・久保優太が王座を返上、K-1を引退してボクシングに挑戦することを発表した。
3月22日にさいたまスーパーアリーナで開催された『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』で、vs日本人無敗を誇っていたジョーダン・ピケオー(オランダ)に完封勝利。K-1の最多防衛記録となる3度目の防衛に成功している久保。
会見では「このベルトは2017年に獲って約2年と半年間保持することができて、K-1では僕はやり残したことがないというか、敵がいなくなって。ラスボス的なピケオーも倒すことが出来てやり切った思いがあって、実は僕ボクシングに転向しようと思います」と発表。
「僕はオリンピックで、ボクシングで金メダルを獲りたい。あとプロでもチャンピオンになりたいので転向することを決めました」と、プロボクサーとして活動しながらオリンピック出場を目指す。
そのきっかけは「妻のサラちゃんが『久保ちゃん、オリンピックに出ないの?』と言われた時に、そう言われてもK-1はオリンピック競技になってないからな、ボクシングはオリンピック競技だと思って調べてたらプロでも大丈夫だと。それでK-1を引退してオリンピックを目指すことにしました」と、愛妻サラの一言だった。
最後に久保は「7歳からずっとK-1を見ていて、僕の夢であり青春だったわけですが、それを活かして僕はボクシングに転向してもずっとK-1ファイターで生涯格闘家だと思って、みなさんのパワーを借りて僕の新しいチャレンジを応援していただければと思います」とファンにメッセージを送った。なお、所属ジムや今後のスケジュールは後日発表される予定。
2021年に開催が予定されている東京五輪の日本選手は、男子4名(フライ級、ライト級、ウェルター級、ミドル級)、女子2名(フライ級、フェザー級)がすでに決定。久保はK-1ウェルター級(-67.5kg)のため、東京五輪出場は難しい。10月で33歳となる久保は4年後のパリ五輪を目指すしかなさそうだ(40歳まで出場可能)。