キックボクシング
インタビュー

【RISE】那須川天心と1回戦で激突、フェデリコ・ローマ「テンシン、リングで会おうぜ。本物のチャンピオンはリングで決まる」=3月10日(日)「RISE WORLD SERIES 2019」大田区

2019/02/27 01:02
3月10日(日)、大田区総合体育館大会にて『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2019 1st Round』が行われる。「-58kgトーナメント」1回戦では、アルゼンチンのフェデリコ・ローマが那須川天心と対戦する。 ローマの前回の来日は、2017年11月。「RISE121」で那須川天心と対戦したイグナシオ・カプロンチのセコンドとして帯同した。 那須川をして「攻撃の1発1発が重いのと、蹴り技が厄介」と言わしめたイグナシオだが、現地ではその「イグナシオより強い」とローマの実力は高く評価されているという。 格闘技は空手を皮切りにボクシングにも取り組み、19歳でキックボクシングに転向。現在33歳のローマは、63勝4敗1分(31KO)の戦績を持ち、WKNムエタイ世界スーパーバンタム級王者、WKN K-1世界スーパーバンタム級王者になっている。 171cmのサウスポーで、両手をしっかりアゴの前に置いて戦うローマは、サウスポーを相手にしても左の蹴り、左ストレートを武器に圧力をかけていくスタイル。コーナーに詰めての左の後ろ廻し蹴りは、相手をその1発でKOする破壊力を持つ。スピードで勝る那須川としては、その圧力をさばき出入りで翻弄し、スペースが空くボディ打ち、角度をつけたパンチも狙えるか。一方、「打倒天心」を合い言葉に「この一戦のために私は他に負けないぐらいほどハードな練習を積み重ねている」と語るローマ。「RISEの会場でアルゼンチン国旗を高々と掲げたい。それはアルゼンチン人にとって大きな誇りになる」という“小さな巨人”は、アルゼンチンの裏側に位置する日本で、ビッグアップセットを成し遂げられるか。 ──まず生い立ちを教えてもらえますか。 フェデリコ 僕はアルゼンチンの南部のリオネグロ州という、大自然が広がるとても美しいところで生まれた。その後、まだ幼い自分や妹を連れ、家族は首都であるブエノスアイレスのカステラールに移り住んだ。父は責任感のある働き者で、母も僕と妹の教育に力を注いでくれる、幸せな家庭だったよ。それからずっとカステラールに住んでいる。 ──子供の頃の夢は? フェデリコ もともとスポーツが好きだったので、一番の夢はアスリートとして活躍することだった。練習をしたり、努力して自分を鍛えることがとても楽しかったからね。 ──キックボクシングとの出会いは? フェデリコ テニスを10年、サッカ-を数年、そして水泳も8年やったよ。格闘技は空手を皮切りにボクシングも。でもボクシングは自分に合っている気がしなかったので、19歳の時にキックボクシングに転向したんだ。その後現在のコーチのクリスティアンと出会い、道が開けた。もう彼との付き合いは14年になる。キックを始めた頃は、こんなに活躍できるようになるとは夢にも思っていなかった。 ──キックボクサーとしてのキャリアは? フェデリコ アマチュアの大会では少なくとも30回は優勝していると思う。プロデビュー戦はウルグアイでやったけど、KO勝ちでした。通算戦績は68戦62勝(30KO)5敗1分。これまでにWKNムエタイ&K-1の世界58㎏級王座、WKN南米王座など、7~8つのタイトルを獲得している。──ニックネームは? フェデリコ スペイン語で“PEQUE O GRAN HOMBRE”。英訳すると、「リトル・ビッグメン(小さな巨人)」という意味だ。 ──選手として一番の夢は? フェデリコ RISEのチャンピオンに輝くことだ。だから今回RISEの世界トーナメントに出場できるというニュースを聞いた時には信じられなかった。 ──一回戦では、優勝候補の那須川天心選手と激突することになりました。 フェデリコ 光栄なことだ。同じアルゼンチンのイグナシオ(カプロンチ)が天心と闘った時には(セコンドとして)イグナシオの傍らに立って応援していたので天心のことはよく覚えている。 ──イグナシオ選手の敗因をどう分析する? フェデリコ ちょうど天心と闘う時、イグナシオは父親の健康上の問題と直面していた時期と重なっていたので全力を出し切ることができなかったんだよ。 ──だったらイグナシオ選手からも天心選手と闘う時のアドバイスを得ていますね。 フェデリコ イグナシオと一緒に練習するたびに学ぶことは山ほどある。天心はとても強くスピードのあるファイターだ。倒すのが簡単だとは思っていないけど、闘っていく中で弱点は見えてくると信じている。 ──イグナシオ選手と二人三脚で打倒天心を果たしたい、と。 フェデリコ そうだね。僕とイグナシオが所属するジムにとってはリベンジ戦ともいえる。ただ、誰かのために闘うというより自分がどこまでできるのかを試したい。 ──メイウェザーと闘うことで世界中にその名を轟かせた天心選手を倒せば、あなたの知名度は世界で知られることになるでしょう。 フェデリコ アルゼンチンファイターの魅力を世界に届ける、絶好の機会だと思う。この一戦のために私は他に負けないぐらいほどハードな練習を積み重ねている。天心戦でアルゼンチンファイターの素晴らしさを見せつけ、その勢いで優勝したい。そしてRISEの会場でアルゼンチン国旗を高々と掲げたい。それはアルゼンチン人にとって大きな誇りになる。天心、リングで会おうぜ、本物のチャンピオンはリングで決まる。◆フェデリコ・ローマ(Federico Roma)1985年6月27日、アルゼンチン生まれ(33歳)Dojo Serpiente所属身長171cm、68戦63勝4敗1分(31KO)WKNムエタイ世界-58kg級王者、WKN K-1世界-58kg級王者、WKNムエタイ・インターナショナルー57kg級王者、WKCムエタイ・インターナショナル-58kg級王者
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