試合直後、悔しさに涙を流す愛鷹の姿をカメラは捉えていた(C)K-1
2020年3月22日(日)さいたまスーパーアリーナで開催された『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』。同大会でK-1 WORLD GPクルーザー級王者シナ・カリミアン(イラン/POWER OF DREAM)に挑戦するも、判定3-0(28-27×3)で敗れタイトル奪取ならなかった挑戦者・愛鷹亮(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)の試合前後の映像が公開された。
「体格差で(日本人は)外国人には勝てないと言われていますし、実際に日本人の中にもそういった気持ちが潜在意識の中であると思うんですよ。大きい外国人には勝てないっていうのを。そういうのを自分がここでベルトを獲ればぶっ壊せるんじゃないかなっていう意味では凄い大きな意味のあるタイトルマッチだと思っています」と、試合前にこの試合の意義を語っていた愛鷹。
試合では、1Rに右オーバーハンドで先制のダウンを奪い、前回(2019年8月=愛鷹がノンタイトル戦でKO勝ち)の再現なるかと思われたが、2Rにカリミアンがバックハンドブローでダウンを奪い返す展開に。3Rはカリミアンが飛びヒザ、前蹴りを出して愛鷹を下がらせ、カリミアンが判定勝ちを収めた。
カメラはこの後の愛鷹を追う。「あともうちょっとだった…もうちょっとだった」とつぶやきながら控室へ戻る愛鷹だが、途中で堪えきれず涙を流す。K-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTの控室に入ると「申し訳ありませんでした」と頭を下げた。
逆転のダウンを奪われたバックハンドブローについて「あれは見えなかったです。気づいたら倒れていたので」と打ち明ける。
そして「俺の未熟さですね、これは。あと一歩だったんですけれどね。そういうところがチャンピオンとただの選手の違いなんじゃないかなって思い知らされたです。(ベルトを)獲らないと意味がないので、形にしないとこのままでは終われないのでもっと強くなります。絶対に諦めないです」と、不退転の決意を口にした。
試合後の愛鷹、そして勝利を喜ぶカリミアンのバックステージでの様子はK-1【official】YouTube channelの「K-1 BACKSTAGE PASS」で動画にて公開されている。