MMA
ニュース

【PANCRASE】3カ月の延期を経て、7月5日に上迫博仁vs粕谷優介、ライカvs端貴代が決定

2020/04/16 12:04
【PANCRASE】3カ月の延期を経て、7月5日に上迫博仁vs粕谷優介、ライカvs端貴代が決定

(C)PANCRASE

 2020年5月31日(日)大会に続く、7月5日(日)「Owltech presents PANCRASE 316」スタジオコースト大会のカードが以下の通り発表された。

 3月と4月大会のメインカードに出場予定だった選手に“コロナ手当”として3万円を支給していたPANCRASE。新型コロナウイルスの終息が見えないなか、注意すべき事項も徐々に明らかになってきたいま、経済活動の本格的な再開も模索され始めてきており、今大会では3カ月間延期されたカードなどが並んでいる。

▼ライト級 5分3R
上迫博仁(チームクラウド/和術慧舟會HEARTS)1位・18勝9敗
粕谷優介(総合格闘技道場CROWN)7位・10勝6敗2分

ライト級の上迫博仁vs.粕谷優介は、もともと4月12日に予定されていたカード。約3カ月の延期を経て実現する。

上迫は、2018年10月からPNACRASEに参戦。初戦で冨樫健一郎に3R TKO勝ちすると、2019年3月には後に王者となるサドゥロエフ・ソリホンと対戦。2R、カーフキックでTKO勝利を収めた。その後、2019年8月にRIZINに初参戦。イーブス・ランドゥーに2R TKO勝ちするも、10月のライト級GPでルイス・グスタボに1R TKO負け。12月29日の「Bellator JAPNAN」ではRIZINルールで矢地祐介と対戦し、2Rに右のダブルで先にダウンを奪いながらも、最終回に矢地の右フックからのサッカーキックで逆転KO負けを喫している。

対する粕谷は2016年11月に現UFC世界フェザー級王者のアレクサンダー・ヴォルカノフスキーに2R TKO負けでUFCをリリース。その後、松嶋こよみ、ISAOに判定負けも、2019年4月に菊入正行にサウスポー構えから得意の左ミドルを効かせて1R61秒、パンチによるTKO勝ち。2019年9月にソリホンとのライト級暫定王座決定戦の機会を得るが、右の強打からのヒザ蹴りをもらってTKO負け。ベルトを獲得することはできなかった。

ソリホンと対戦経験のある両者の一戦となるが、そのソリホンは怪我で王座返上。当初、ソリホンが持つ暫定王座に挑戦予定だった同級3位の雑賀ヤン坊達也(総合格闘技道場DOBUITA)と、同級2位の林源平(和術慧舟會IggyHandsGym)が5月31日(日)の「PANCRASE 315」で暫定王座戦に臨むことが決定している。今回の7月大会は、その結果を踏まえてのライト級の実力者同士のマッチアップとなる。また、正規王者の久米鷹介が2019年10月のONE Championshipで修斗王者・松本光史に判定勝ちしており、その動向もにらみながら、上迫と粕谷はライト級の上位戦線サバイバルマッチに臨む。

▼フライ級 5分3R
ライカ(RIGHT THING ACADEMY)2位・10勝6敗1分
端 貴代(和術慧舟會 AKZA)3位・16勝8敗1分

フライ級のライカvs.端貴代も、もともと4月12日に予定されていたカード。

ライカは、元女子プロボクシング世界王座三階級制覇者。2014年1月にボクシングを引退すると、2014年からキックボクシングとMMA(総合格闘技)に参戦。MMAでは現在10勝6敗1分。2016年11月から6連勝していたが、2017年7月のPANCRASEでロシアのクセニヤ・グーセヴァに判定負け。12月にはエジナ・トラキナスにスプリット判定勝利したものの、2019年4月にはブラジルのマイラ・カントゥアリアに腕十字で一本負けと白星と黒星を繰り返すことに。しかし、2019年7月にグレイシ・ファリアにリアネイキドチョークで一本勝ちすると、10月にはアニー・カロリネにスプリット判定勝ちと、ブラジル勢に2連勝している。

対する端貴代は、女子格闘技のパイオニアの一人。2004年9月のMMAデビューから約15年半のキャリアで16勝8敗1分の戦績を誇る。SMACKGIRLミドル級とDEEP JEWELSバンタム級でベルトを獲得。米国Strikeforceで女子世界ウェルター級(-61kg)王座戦、Invicta FCフライ級王座戦(いずれも判定負け)に臨むなど、世界を舞台に活躍してきた。

2018年2月からPANCRASEに参戦し、ブラジルのバーバラ・アシオリには一本勝ちも、4月大会でシッジ・ホッシャに判定負けでPANCRASE女子フライ級王座獲得ならず。9月の再起戦では、マイラ・カントゥアリアに判定負けを喫している。

これまで、PANCRASEでは2016年7月の中井りん戦以外、海外勢と対戦してきたライカ(MMAでの対日本人は2017年2月の空手こまち戦以来)。端もPANCRASEでは3戦すべてが海外勢。対日本人は2014年5月DEEP JEWELSでの杉山しずか戦以来の試合となる。

ボクシングのライカと組み技の端の構図だが、近年のライカはケージレスリングで戦う場面も多く、7月のファリア戦では左フックでダウンを奪った際にパウンドではなくチョークを極めている。また対する端も得意のグラップリングを活かすために、粘り強いジャブ&ローを武器としている。ライカは端の組みを切るためにもレスリング力が問われ、端もライカに決定打を許さない距離での戦いが求められる。カントゥアリアに一本負けしたライカと判定で敗れている端。格闘技界のベテラン対決は熾烈なサバイバルマッチとなる。

42歳の端と45歳のライカ。若手を好む多くの団体では敬遠される円熟女子ファイター同士の対戦は、女子ストロー級暫定王者となった藤野恵美をはじめとする“ババアなめんな”路線で、積極的にベテランの実力者を起用してきたPANCRASEならではのマッチアップだ。

公式プレスリリースでは、この試合に異例の「この試合をパンクラスでやれる事に誇りを持つ」とのコメントから、「2000年にデビューしたボクシングで頂上の景色を見て、一からMMAに転向して来たライカと、2000年初頭のジョシカク揺籃(ようらん)期から世間とも戦い、2度の頂点に立った端。別な世界ながら同じ様な環境で生きて来たかもしれない格闘技人生の、2人の答えがここにある」──と紹介されている。

PANCRASE 316

7月5日(日)スタジオコースト
ロビーOPEN 14時・客席OPEN 14時30分・START 15時(※いずれも時間は予定)

▼ライト級 5分3R
上迫博仁(チームクラウド/和術慧舟會HEARTS)1位・18勝9敗
粕谷優介(総合格闘技道場CROWN)7位・10勝6敗2分

▼フライ級 5分3R
ライカ(RIGHT THING ACADEMY)2位・10勝6敗1分
端 貴代(和術慧舟會 AKZA)3位・16勝8敗1分

▼フェザー級 5分3R
田村一聖(KRAZY BEE)7位・13勝9敗
小森真誉(GRABAKA)9勝3敗
※超格上の相手と対戦する事になった小森に、師匠のKEI山宮は一言「Go for Broke!」

▼フライ級 5分3R
杉山廣平(SPLASH)12位・8勝4敗
有川直毅(K-PLACE)14位・5勝1敗1分
※派手さは無いもののコツコツと実力をつけている2人、もう1段階上に行く為の壁は壊せるか。

▼バンタム級 5分3R
平岡将英(KRAZY BEE)12位・6勝4敗
花レメ紋次郎TK(リバーサルジム新宿Me,We)14勝6敗2分
※ネオブラで優勝し次のレベルを歩み出した平岡と、昨年4年ぶりの試合をこなした花レ目の一戦。

▼バンタム級 5分3R
土肥 潤(総合格闘技道場MIBURO)17勝8敗1分
関原 翔(リバーサル東京スタンドアウト)3勝
※聖帝・土肥潤、昨年11月のパンクラス大阪大会で三村亘と対戦。スプリットに泣いた聖帝がスタジオコーストに君臨!

▼ライト級 5分3R
平 信一(綱島柔術)18勝12敗10分
葛西和希(マッハ道場)3勝1敗
※棚ぼた的にメインカード枠昇格した葛西だが、その実力を疑う者はいない。平はホームのZSTで勝利しているが3連勝成るか?

【プレリミナリー】

▼ネオブラッドトーナメント・ストロー級 2回戦 5分3R
谷村泰嘉(禅道会)1勝
5/31の勝者

▼ネオブラッドトーナメント・ストロー級 2回戦 5分3R
山北渓人(リバーサルジム新宿Me,We)1勝
佐原弘汰(WIZARD MMA GYM)1勝

▼5/31の結果による試合

▼5/31の結果による試合

▼ネオブラッドトーナメント・フライ級 2回戦 5分3R
前田浩平(GRABAKA/3勝1敗)
5/31の勝者

▼ネオブラッドトーナメント・フライ級 2回戦 5分3R
山中憲次(FREEDOM@OZ)8勝8敗1分
井上暉也(パラエストラ加古川)3勝3敗

▼ネオブラッドトーナメント・フェザー級 2回戦 5分3R
井村 塁(NEXUSENSE)
5/31の勝者

▼ネオブラッドトーナメント・フェザー級 2回戦 5分3R
岩本達彦(BLOWS)8勝6敗1分
5/31の勝者

▼フライ級 5分3R
安永有希(東京イエローマンズキュート)14勝14敗1分
渡辺竜也(MAX GYM/RINGS)17勝13敗4分

▼フェザー級 5分3R
渡辺謙明(パラエストラ東京)6勝10敗
透暉鷹(ISHITSUNA MMA/初参戦)3勝2敗

【2020年・第26回ネオブラッドトーナメント】

▼ネオブラッドトーナメント・フェザー級 2回戦 5分3R
井上雄斗(パラエストラ加古川)4勝
DARANI DATE(Team DATE)8勝8敗1分

▼ネオブラッドトーナメント・ミドル級 1回戦 5分3R
山下 剛(マッハ道場)
廣野雄大(パンクラスイズム横浜)

▼ネオブラッドトーナメント・ミドル級 1回戦 5分3R
村元佑成(HW鹿児島)2019年MWJ杯同級優勝・1敗
荒井 勇二(GUTSMAN)

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント