野杁正明に「話し方や雰囲気が似ている」とよく言われるという稲垣
2020年4月4日(土)東京・新宿FACEで開催された『KHAOS.10』の一夜明け会見が、5日(日)都内にて行われた。
セミファイナルのK-1選抜vs格闘代理戦争・副将戦で、K-1甲子園2018 -60kg王者・山浦力也(北斗会館浅科道場)に3R18秒、KO勝ちした稲垣澪(K-1ジム大宮チームレオン/ゲーオーズ)が会見に出席。前夜の試合を振り返った。
「デビュー戦をKOで勝ててホッとしています。少しでも見ている人たちに元気を与えられる試合ができたと嬉しく思っています」と、KO勝利できたことには満足そうで、「みんなすぐにメッセージをくれました。次の試合を見に行くからとか、キックパンツの応援(トランクスに広告を入れるスポンサー)するからとか、連絡をたくさんもらいました」と周りからの反響も上々だったようだ。
勝因を聞かれると「山浦選手は空手ベースで技もあってパンチも強い印象は最初と変わりませんでした。ただ前蹴りが見えづらくてそこは上手かったです。自分のリーチを活かして遠いところからパンチをしっかり当てられたのがよかったと思います。得意のヒザ蹴りがちょっと少ないところもあったんですが、最後は合わせられましたね。パンチでもヒザでも倒せるいい部分も見せられたと思っています」とした。
また、「山浦選手はローが強い選手だったので、しっかり最初にカットできたのは1R目のポイント。最後はパンチが当たる前にヒザを蹴って片足立ちになったところにパンチをもらったのでガードをしっかりすることが反省点です」とし、逆転KOに見えたのは「自分の体感的には片足立ちの時にパンチをもらってグラついたように見えたイメージでしたが、山浦選手がそこでチャンスと見て入ってきてくれたところにカウンターが入りました」と説明。
3分3Rルールではローキックをスネでブロック(カット)する選手は最近では珍しいが、「山浦選手の右ローは今までの試合動画を見て強いと分かっていました。自分はストレートを狙っていたので、前足の踏ん張りが利かなくなるとストレートが活かせなくなるのでローをカットする練習をしっかりしてきました」と、カットするのは作戦の一つだったと明かす。
今後については「プロになったからには、ベルトを目指してという気持ちは変わらずあります。江川選手がKrush王座を返上したので、自分の中では今年中にトーナメントが行われると思っています。そこに一歩でも足を踏み入れることを目標にします」と大きな目標をあげ、「もっと大きな舞台で、次はお客さんが応援に来てくれているところで試合をしたいですね。今回は元気を与えられたと思うので、反省点を活かしてもっといいKO勝ち、試合を見せられると思ってまた一から練習したいと思います。2戦目もよろしくお願いします」ととさらなる飛躍を誓った。
また、ファンの間から『野杁正明に似ている』との声が上がっていることについては「話し方や雰囲気が似ているとよく言われます(笑)」と認め、「元々、野杁選手のことは凄い好きで憧れていて、ファイトスタイルやテクニックは目標とする理想の戦い方ですね」と、野杁が好きな選手でもあると笑った。