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レポート

【KHAOS】3勝3敗で迎えた大将戦で古宮晴が勝利、格闘代理戦争選抜がK-1選抜を破る

2020/04/04 22:04
【KHAOS】3勝3敗で迎えた大将戦で古宮晴が勝利、格闘代理戦争選抜がK-1選抜を破る

格闘代理戦争で史上唯一の3人抜きを達成した古宮(右)がプロデビュー戦で勝利を飾った

「KHAOS.10」
2020年4月4日(土)東京・新宿FACE

▼第7試合 K-1選抜vs格闘代理戦争・大将戦 KHAOSスーパー・フェザー級 3分3R+延長1R
×目黒翔大(優弥道場/第7回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラス -60kg優勝)
判定0-3 ※28-30×3
〇古宮 晴(昇龍會/SKR連合)
※対抗戦は4勝3敗で格闘代理戦争が勝利。


 毎回大会テーマが定められるK-1 JAPAN GROUP第3のブランドである『KHAOS』。今回は2019年9月の『KHAOS.9』に続いて、K-1選抜vs格闘代理戦争の7vs7対抗戦が行われる。


 1月18日にゲーオーズの優勝で幕を閉じたAbemaTVのリアリティ番組『格闘代理戦争 K-1 FINAL WAR』に出場した選手たちの中から7人が選ばれ、格闘代理戦争チームを結成。迎え撃つK-1選抜は、K-1アマチュア・K-1甲子園・K-1カレッジの優勝者から7人が選ばれた。

 その7vs7全面対抗戦の大将戦では、『格闘代理戦争 K-1 FINAL WAR』で主役級の活躍をした16歳・古宮晴がプロデビュー戦を迎えることに。古宮は生まれつき耳が聞こえない聴力障害というハンデを持ちながら、1回戦で史上初の3人抜きに成功。準決勝でも2人抜き、決勝でも1勝をあげて合計6連勝を飾った(7戦目で判定負け)。


 迎え撃つK-1選抜の目黒は第7回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラス -60kg優勝者で、プロ戦績は1勝(1KO)1敗の20歳。目黒は『格闘代理戦争 4thシーズン』の卒業生で、『KHAOS.9』での対抗戦では代理戦争チームとして出場し、K-1選抜の久保一馬に敗れている。


 両者が記者会見で臨んだ通り3勝3敗で迎えた対抗戦の大将戦。


 1R、長い距離でのジャブと前蹴りを繰り出す古宮に、サウスポーの目黒は徹底してパンチでのボディ狙い。古宮はよく伸びる右ストレートも放つ。目黒はパンチだけではなく左ミドルも蹴る。


 2R、目黒はジャンプしてのパンチを多用するが、古宮得意の顔面前蹴りをもらう場面が増える。古宮は右ストレートに的確にヒットさせ、逆に目黒のパンチは空振りさせる。


 3R、両者ともパンチ主体で打ち合いに行く。目黒の左ストレート、右フックも古宮を捉えるが、ヒットの数は古宮が多く、打ち合いの中でかわして打ち返す場面も。


 判定はジャッジ3名とも2ポイント差を付けての古宮の勝利。デビュー戦で勝利を飾るとともに格闘代理戦争チームに勝利をもたらした。


 古宮はマイクを持つと「3勝3敗で自分のところへ回ってきて最後はアツい試合で締めないといけないと思ったんですが、全然実力が出せない試合で凄く悔しいです。これからももっとどんどん強い選手とやってレベルアップした自分を見せて行けれればいいなと思います」と、反省しきりで笑顔はなかった。


 また、バックステージのインタビューでは「僕は障害を持っていて、こういう障害を持った大人の人も苦労して生きていると聞いたことがあります。夢が持てない小さい子もいると聞いたので、自分がこういう舞台で輝いて、頑張ったら自分もここまでできると夢や元気を与えられる選手になりたいと思います」との目標を語った。

▼第6試合 K-1選抜vs格闘代理戦争・副将戦 KHAOSフェザー級 3分3R・延長1R
×山浦力也(北斗会館浅科道場/K-1甲子園2018 -60kg王者)
KO 3R 0分18秒
〇稲垣 澪(K-1ジム大宮チームレオン/ゲーオーズ)
※格闘代理戦争が3勝、K-1選抜が3勝。


 稲垣はFINAL WARで優勝したゲーオーズのメンバーで、1回戦と準決勝では大将を務めて勝利し、ゲーオーズを決勝へ導いた。『格闘代理戦争 4thシーズン』に出場した稲垣柊の兄。K-1選抜の山浦はプロ2勝3敗。前回の試合では格闘代理戦争の卒業生・岡嶋形徒に敗れている。次鋒戦に出る迅也の弟。


 1R、序盤はローの蹴り合い。スピードのある山浦は蹴りからパンチへつなげていき、顔面前蹴りを放つ。稲垣はこれが目に入ったか、目を気にするが顔面とボディへのパンチ&ヒザ蹴りで山浦をロープへ釘付けに。両者ともボディを攻めていく。


 2R、お互いにボディを攻める中、稲垣が左ボディをクリーンヒットさせると一気にラッシュを仕掛けてボディへの左ヒザ蹴り連打でダウンを奪う。稲垣は攻撃のまとめが速い。


 3R、稲垣の左ボディに山浦が左フックを合わせ、モロに喰った稲垣が大きく後退。しかし、ロープを背負った稲垣が右フックのカウンター一閃。逆転KO勝ちを飾った。


 稲垣はマイクを持つと「たくさんの応援で勇気をもらいましたし、山浦選手は凄い強い選手でパンチ一発いいのをもらってしまいました。フェザー級に稲垣がいることを知ってもらえたら嬉しいです」と話した。

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