新型コロナウィルス感染拡大の影響により、3月大会と4月大会を自粛延期したPANCRASEが3月30日、両大会のメインカード枠に参戦予定だった全選手に3万円の「コロナ手当」を支給する事を発表した。
酒井正和代表は、「この緊急事態時に、パンクラス参戦選手を少しでも守る為の努力をしていく。大会開催を模索する事だけが選手ファーストだとは考えていません」とのコメントを発表した。
【写真】2020年初頭に発表されていた大会日程。3.8と4.12は開催自粛に。5.31はどうなるか。
イベント中止の損失補償については、東京都の小池百合子知事が3月25日の会見で「補償等については、税金の投入ということになるのが正しいかどうか議論のあるところ。まずは自粛を要請するところでございます」と語り、3月28日には安倍晋三総理が記者会見で、新型コロナウイルス感染症対策として行われたイベント自粛要請に伴いイベントを中止した事業者に対して、「税金による補填ではない、損失補償のあり方を考えている」と述べるに留まっている。
会見で「文化、芸術、スポーツ……大変、重要であると思っておりますし、この灯が消えてしまっては、もう一度それを復活させるのは大変だということは私も重々、承知をしております」と語った安倍総理。事業者による補填には限界があるなか、どんな支援が検討されるのか、注視が必要だ。
PANCRASEでは、5月31日に新木場・スタジオコーストにて次回大会を予定している。