1993年の第1回K-1グランプリ、ヘビー級トーナメントの決勝を争ったシカティックとホースト(右)
2020年3月22日(日)にクロアチア・ソリンの自宅にて65歳で亡くなった、初代K-1ヘビー級世界王者ブランコ・シカティック(クロアチア)。ライバルであった“ミスター・パーフェクト”アーネスト・ホースト(オランダ)から追悼のコメントが届いた。
今回の訃報を聞き「長らく病気と闘っていたのは聞いていましたが、亡くなられたと聞いて非常に残念で、彼と彼の家族のことを思うと非常に悲しいです」と、悲しみを口にするホースト。
健闘をたたえ合う両者
ヘビー級世界トーナメントのK-1グランプリで4度の最多タイ優勝記録(もう一人はセミー・シュルト)、5度のファイナル出場記録を持つホーストだが、1993年に開催された第1回K-1グランプリでは決勝戦でシカティックにKO負けを喫して初代王座を逃した。また、1994年12月のシカティックの引退試合でもKOで敗れており、1989年10月の初対決(反則負け)と合わせて3度黒星を喫するという天敵だった。
「彼には2回もKOされたので、試合については私にとって良い思い出ではないのですが、接していて本当に良い方でした」と、シカティックの人物像を称える。
最後に「ブランコさん、あなたは非常に優れた戦士でした。あなたと3回試合したことは大きな財産です。あなたはK-1史上、最高のファイターとして皆に記憶されます。安らかに眠ってください」と、追悼のメッセージを送った。
取材協力/アーネストホーストジムJAPAN