試合後、リング上で流した涙の理由を明かした武尊
2020年3月22日(日)さいたまスーパーアリーナで開催された『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』のセミファイナルで、ペッダム・ペットギャットペット(タイ)に2R49秒、KO勝ちしたK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が試合後のコメント。
リング上のマイクで涙を流した理由を明かした。以下、一問一答。
――試合を終えての感想は。
「試合前にダブルタイトルマッチがなくなったり、いろいろなことがあって。完全復活をテーマにやって来たので試合内容的にはよかったなというのがあります」
――対戦相手の印象は?
「蹴りが思ったよりも重たくて、ムエタイのベルトを巻いた選手はムエタイの世界の中では特別な存在だと思うので、そういう選手と2年連続戦えたのは僕の人生にとって財産になりました。相手は見えにくいパンチを打っていたのでいい選手だと思いました」
「ほぼできなかったです。情報をもらったのが数日前だったので。相手が決まる決まらないかくらいの時は僕が戸惑うから周りが情報を入れないようにしていて、直前で聞いたんです。そこから映像は見たんですが、そこまで対策という対策はできませんでした」
――対戦相手が変わり、ダブルタイトルマッチではなくなった時にモチベーションは下がった?
「モチベーションよりも悔しい気持ちがありました、新しいベルトにチャレンジできることが僕の中でいいモチベーションになっていたので。試合に対しての気持ちはタイトルマッチでもスーパーファイトでも同じ気持ちでやっているので、直前で相手が変わろうが試合順が変わろうがそこは変わらなかったです」
――現在を取り巻く状況に対する反発心はありましたか?
「反発心はないですが、自分の立場、K-1を背負っている存在としてはもっと日本だけでなく世界を見てもっとデカくしていきたいし、もっと格闘技をみんなに届くスポーツにしたいというのがあるので。今はテレビだけじゃなくネットでも広がるんですけれど、もっともっと多くの人に見てもらって命がけで戦っている選手たちのパワーを届けられるようなスポーツにしていきたい気持ちがあります。それに向けての想い。自分の中でどこまでいけるのかって迷いとか葛藤があったので、そういういろいろな気持ちがありました」
「何か分からないんですが、今回は試合前からいろいろなことが重なって、自分でもよく分からなかったんですが、今の日本や世界の現状だったりとか、その中でこの大会を開催することもそうだし…全てをプラスに変えていきたいって気持ちでやっていたんですが、やはりいろいろな意見もあるし。格闘技をもっと大きくするって意味でもずっとK-1の人たちと協力してやってきて。そういういろいろな想いで試合前からけっこういっぱいいっぱいになっていたというか。それはありましたね」
――最後にファンへ一言。
「今年は怪我からの完全復活の年にしたいと言ってきて、今回第一歩としてKOで勝って復活を飾れたと思うので、ここからはもっと上を目指してどんどんやっていきたいと思います」
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